アルストルーク編#6・・・で・あ。い。その2
しばらく沈黙が続く中、まるでいないものと思われているのではないかという具合に女性陣は気にもせず、飽きもせずおしゃべりのほうに集中していた。
その中には当然シイナも含まれていたし、なんというかすごく自然でさっきまでのシイナからは想像もつかないほど笑顔で楽しそうだった。
すごく微笑ましいというか、かわいらしかった・・・あっ、別に変なことは想像してないぞ。
しかし・・・あっちは楽しそうだが。こっちのこの空気感をどうにかしてくれよ・・・泣
奥で窓の外を眺めながら眉間にしわを寄せ貧乏ゆすりしまっくっているオレオレ系金髪爽やかエルフ。
それを意にも返さず堂々と右手でカップを持ちコーヒーと思われるであろう液体をおしゃれに口に漱ぎこむ執事系しっかり男。
頼むぜ…。
そのうち変なところで期待に応えてくれたのが、金髪エルフだった。
とうとうしびれを切らしたのかテーブルに肘をつきながら女性陣に向かって
「おい、お前ら俺らいること忘れてんだろ・・・。俺だって暇じゃねーんだ。用がないなら帰るぞ」
意外にも控えめな感じで言ってくれた。キャラ的に怒鳴り散らすのかと思ってたのだが。
その発言に応答するように喋っていた一人の女がこっちを向いて
「はあ~なんて~?うちらにはお前ちゃうくてちゃんとした名前があります~だ。乙女に対しての態度をわきまえたほうがええんとちゃうん??そんなことじゃ一生、パートナーが
できひんで。にへへ」
「シャルナの言う通りだぞ。」とつづくクリウス。
どうやら肩まで伸びている金髪がかった髪をしていたずらっ子っぽい顔をしている女性・・・いや、女子。はどうやらシャルナという名前らしい。
すごく全体的に小ぶりで(もちろん胸も)雰囲気は世話焼きなお姉さんという感じのする雰囲気だった。
・・・ってか、今更だけど関西弁?!え~一体この世界はどうなってんだ・・・。
「るっせーな!ぺちゃんこ!お前に言われなくともそこら辺はわきまえるわ!そんなことより自分の心配をしろ。世の中の男はそんな寂しいボディにはきょーみねーよ」
「もういっぺん言ってみーな・・・まあ、言うたところでこの店ごとあんたを吹っ飛ばす他ないねんけどな」
ぴくっと隣で反応するクリウス。よく見たら少し震えていた。
そしてよくよく見たら汗を垂らしながら同じように金髪エルフも「ははっ。冗談だよ・・・。」といいながら小刻みに震えていた。
オフ会で出会った少女は俺の勇逸無二の異世界の女神様でした。 せきつくね @kouta0220
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