第三話 場所と音

 私はタクトさんに引きずられるようにしてエレベーターに乗せられた。かなりご機嫌な様子のタクトさんはどこに行くか教えてはくれず、ずっとニコニコしていた。

逆に私はこれからどこに連れて行かれるのか恐怖さえ覚えていた。

「どこに行くんですか?」

「演奏にはもってこいの場所があるんだ。」

そう言って、タクトさんは1階のパネルを押した。

「そんなにかまえないで。さすがの僕も傷ついちゃうよ。」

扉が閉まり、私たちを乗せた箱が下がり始めると、重力のせいで背筋がゾクリとあわだつ。私はサックスの入ったケースを前に抱え、壁に背をついた。

「そんなにもったいぶる必要性を感じないんですけど…。」

「サプライズはやってなんぼでしょ?そういうわくわく感って大事!」

「私は必要性を感じません。」

「わがままだなぁ…。」

「な…!?」

「ほら着くよ。」

どっちがわがままか!と反論しようとしたところでエレベーターは目的の階に到着する。

一瞬の無重力状態の後、扉が開いた。

「そうやって自分のことばっかり考えるより、他人の厚意を素直に受け取っておいた方がいいと思うよ?」

「…あなたに何が分かるんですか?」

この短時間しか接していないのに、何もかもを見透かしたようなタクトさんのセリフは、私をイラつかせる。普段なら、私の言葉にあきれるか、無視するか、折れるかするはずなのに、タクトさんは顔色1つ変えず話し続けた。

「それが分かっちゃうんだよなぁ。」

からかうように言ったタクトさんは悪い顔をしていた。そのままステップを踏むようにしてエレベーターから降り、歩き出す。先ほどとは違い、私を引きずることはないようだ。このまま逃げることも考えたが、あとあとおじいちゃんからいびられそうだ。私はタクトさんの後を普通に歩いた。

「訳分かんない。」

「じゃあ理解してみてよ。」

「………。」

黙り込みつつもついてくる私を見て、タクトさんは嬉しそうにしていた。


  ○  ○  ○


 待合室を抜け、リハビリ室を通り過ぎ、中庭を貫く長い廊下を抜ける。すると、そこに病院からは独立した小屋のようなものがあった。やけに縦に長く、レンガでできた重厚感の漂う作り。それでいて明るい色使いのレンガと庭の緑がよく映えて、そこだけ空気が澄んで見えた。

「ここ…ですか?」

「そうだよ。」

そう言ってタクトさんはどこからか鍵を取り出し、大きな2枚扉の鍵穴に差す。扉と同じく大きなドアノックには、モミの木の装飾がされていた。

かちゃりと鍵があく音を確認してから、タクトさんは全身を使って重そうな扉を開いてみせる。少しだけ開いた扉を満足そうに眺めると、私に手招きしてみせた。

「入ってごらん。きっと気に入るよ。」

私の好みが分かるわけもないのにそんなことを言うのはおかしいと思った。でも、わざわざ開けてくれたドアをそのままにするのもどうかとも思い、私は素直にそれに従った。

きしむ扉を通り抜ける瞬間にカビ臭さが鼻をかすめる。顔をしかめながら2枚目の扉を開けると、向こう側は光が満ちていた。

外から見た時にはあまり感じなかったが、天井がかなり高い。ステンドグラスから降り注ぐ光が、木漏れ日のように床をまだら模様に染め上げている。部屋の突き当りには少し段が高い作りになっていて、中央にはスピーチ台のようなものが置かれていた。その斜め後方には壁に埋め込まれるような形で家庭用のピアノが置かれている。壁の色に合わせて黒ではなく、茶色に装飾されているのがとても温かみを感じた。

タクトさんが言った通り、とても私好みの光景だった。

「ここ、礼拝堂なんだ。別に院長さんがクリスチャンってわけではないんだけど、どんな宗教の人でも、宗教を信じてなくたって祈る空間は必要だしね。他にも、ここで結婚式とか催し物をしたりもしてて、憩いの場みたいになってるんだ。まぁ使うには許可と予約がいるんだけど、今日は空いてるから特別ね。」

後ろを振り向くと、タクトさんが内側から扉を閉めたところだった。

「院長さんは、ピアノじゃなくて本当はパイプオルガンがよかったらしいんだけど、金銭面と使用頻度的にできなかったみたい。毎週日曜にはみんなで歌を歌うんだ。」

タクトさんの説明を背中越しに聞きながら、私はゆっくりと歩を進めていった。床も木でできていて、歩く度に軽い足音が響く。床にも体にも音が響いていく感覚が心地よい。コツン、コツン、コツン、と奥に行くほど音が響いていくのが新鮮で、私は夢中になってスピーチ台ののったステージへ上がった。

「ここなら防音されてるし、音も響くし、誰もいないし、練習にはもってこいでしょ?」

手を叩き、音の響きを確認しながら、一番音が気持ちよく響く場所を探る。少しずつ、少しずつ音が広がっていき、スピーチ台のすぐ前が最も響くことが分かった。

それだけでわくわくが止まらない。

ここでサックスを吹いたらどんな音がするだろう…!

私が楽器を降ろすと、タクトさんは入り口からステージに近づいてきた。

「僕の話聞いてる?」

「ここで吹いていいんですよね?」

「全然聞いてなかったでしょー。」

「………。」

早く返事をしろとばかりににらむと、タクトさんはステージに頬杖を突きながらくすくす笑った。

「もちろん練習していいよ。その代わり、僕も聞いてていい?」

「基礎練ばっかりだし、つまらないと思いますよ?」

「いいのいいの。生の音なんて滅多に聞けるものじゃないもの。」

そう言って、タクトさんは一番近くのイスに座った。本当に居座るつもりらしい。私の場合、集中してしまえば他人のことは気にならない主義だ。普段なんて、同じ楽器のメンバー10人と1つの教室を共有しながら練習しているのと比べたら、静かなだけでもありがたい。そして、カラオケボックスとは比べ物にならないくらい音が響いている。もうここは小ホールと同じだ。

楽器ケースを開けるとそこには私の相棒がいる。金色に光るアルトサックスは、昔からため続けたお年玉で買った私だけのサックスだ。憧れのプレーヤーと同じモデルで、本体には細かい花の彫刻が施されている。特にベル(※1)の部分には大輪の花が咲き、そこから伸びる弦がそこら中に張り巡らされた繊細なデザインだ。

「カナデちゃん。さっきと違う人みたい。」

私を見つめながら、タクトさんがいたずらっぽく笑う。

「どんなふうにですか?」

ストラップを首にかけながら問うと、タクトさん少し考えるそぶりを見せた。

「なんか…女の子から、女性になったみたいな?」

「それを少女、あるいは思春期と言うのでは?」

「そういうんじゃなくてさ…。」

「訳が分かりません…。」

「言葉じゃうまく説明できないんだよ。隙が無くなったというか…。うーん…。」

そんな風に言われたことはなかったので、自分がどんな風になっているのかはよく分からなかった。とはいえ返答を待っているのもあほらしい。私はそのまま準備を進めた。

リードケースを開け、これから使うリードを数本抜いて、そのうち1本を咥える。口にこみ上げてきた唾液をリードに染みこませながら、マウスピース(※2)とリガチャー(※3)を取り出した。それらを組み立て、咥えていたリードを装着する。

そこまでしてから立ち上がり、片手を腰に当て、呼吸を確認する。いわゆる腹式呼吸だ。

自分から斜め上に見える向こう側の壁を見据え、狙いを定める。

このまま息を入れれば、鳴る音はB♭(※4)だ。

音を狙いながら息を吐き、吸い、そしてマウスピースを構える。

「(鳴れ………‼)」

一気に息を吹き込めば小さな黒いマウスピースから甲高い音が飛び出す。出た音は狙い通りのB♭。ちらりと横目に見たチューナー(※5)もぴったりだった。そのままリードの調子も確認し、今日はこのリードを使うことに決める。

想像していたよりも響くこの会場は、私にとってのコンサート会場へと変わった。音が色んなところから反響し、上へ上へと昇っていく。

(あぁ…!気持ちがいい!!)

想像よりも音を響かることに特化した建物の作りに感動を覚える。

長めのロングトーンを終え、次の段階にいこうとすると、タクトさんがびっくりした顔をしていた。

「サックスってそんな音が出るんだ⁉初めて聞いた!」

「…人にもよりますが、正しいアンブシュア口の形で吹けていれば、決まった音が出るはずなんです。演奏では使わない音ですけど、これはその確認みたいなもので…。」

次に私が取り出したのはサックスの首と言われる「ネック」だ。サックス本体とマウスピースを繋ぐ、曲がっている管のことである。それを先ほどのマウスピースと繋げて先ほどと同じ要領で吹けば、今度鳴るのはF#。アルトサックスでいうファの#の音。

同じように鳴らしてみれば、先ほどよりかは低いものの、サックスらしい音がする。

これもぴったり。

今日も私の調子はいいようだ。

「なんか、わくわくしてくるね。」

そんな感想を漏らしたタクトさんは、また立ち上がり、ステージに近づいてきていた。本人の報告の通り、興味津々といった感じの表情だ。

「本番はこれからですよ。」

私はサックスの本体を取り出し、今まで吹いていたマウスピースとネックを全てつなげた。これがアルトサックスの完成形である。

先にかけておいたストラップにサックスをかけ、一度深呼吸する。

首にかかる重さは2㎏少し程度あるが、もうこの重さにも随分慣れた。

大きな部屋と天井、そしてサックスと一体になるイメージ。

気の流れのようなものを感じながら、また息を吐き、吸い、そして音を狙う。

今度出す音はアルトサックスでいうソの音。B♭の音だ。

「(響け……!)」

その思いをそのまま音にするように、私のアルトサックスが鳴った。今までで一番低く大きい音は、たった4秒ほどしか伸ばしていないにもかかわらず、会場中に響き渡り、反響した分長くなって帰って来る。

私はそれを確認してから楽器から口を離し、腹に残った息を全て吐き出した。その呼吸音さえ響き、そして返って来る。

それがとてつもなく気持ちいい。

ぞくぞくとしびれが体中を駆け巡り、早く早くと体が急かす。

私は反射的にカバンを漁り、楽譜を取り出した。

(今なら…できる気がする…!)

今日失敗した、あのソロを。

今なら完璧に吹ける気がする!

「本当に大きな音が出るんだね!すごいや!」

タクトさんがぴょんぴょん跳ねながら話しかけてくる。さっきまでの気丈な態度とは打って変わって、小学生のようだった。

「音量は単純に肺活量と技術の問題ですよ。」

「そういうことじゃなくて、俺が思っていたよりもすごい音が出たことに驚いてるんだよ!」

タクトさんが壇上に上がってくる。

私が嫌そうな顔をしているのをものともせず、タクトさんは私が持ってきていた簡易用の譜面台を取り出し、組み立ててくれた。

「…なんか……慣れてませんか?」

「うん。ピアノやってたって言ったでしょ?そのついでに色んな楽器の人とも出会ったからね。これぐらいはできるよ。これから使うでしょ?」

てきぱきと組み立てあげられた譜面台を恭しく私の前に置き、タクトさんはまた段の下へ降りていく。まさか譜面台を立てるためだけに壇上に上がってきたのだろうか。不思議な人だ。

私が無言でそれを見ていると、タクトさんは椅子に座ってから首を傾げた。

「あれ?何してんの?練習しに来たんじゃないの?」

そう言われて、カチンときた。

(誰のせいで止まってたと…!)

おかげでさっきまでの高揚感が収まってしまった。

だが、冷静さが戻ってきた分、基礎練習もろくにせずに曲を吹こうとしていた自分のおろかさに身の毛がよだった。基礎を定めぬまま楽器を吹けば、その後の吹き方に問題が出ることがある。その時は良くても自分に返ってくるのだ。それこそこの会場のようにすぐさま何倍にもなって。プロにいたっては時間があれば曲の練習よりも基礎練習をするくらいだ。アマチュアの自分がやっていいことじゃない。

それに、今は大事な時期だ。

私はもう一度深呼吸をした。

そして教則本とチューナーのメトロノーム機能を呼び出し、基礎練習から練習を始めたのだった。


  ○  ○  ○


1時間くらいが経っただろうか。私はようやく自分で決めた基礎練習の内容を終えた。最後のロングトーンを吹き終わって目線を移すと、タクトさんは何をするでもなく、椅子に座って私を見ていた。

「基礎練終わった?」

「はい。」

「じゃあやっと曲練習だね。」

「見ていて面白いですか?」

「うん。」

基礎練習はロングトーンやスケールなど、音を伸ばしたり単純なフレーズを吹くだけだから面白くなんてないはずなのに、タクトさんはずっとイスの上から私を見ていたのだ。

(本当に変な人だな…)

私にとってのタクトさんの認識は確信に変わっていった。

「それじゃあ、やっとソロの練習ができるね。」

全くその通りなのだが、タクトさんに指摘されるとまたイラっとした。

宿題をしようとしたときに親から宿題をするように言われたときのような、あのイラつきだ。

私は無言のまま、例の楽譜を取り出した。

『アンコール』

そう書かれた楽譜は、うちの吹奏楽部に代々伝わる曲で、題名の通り毎回演奏会のアンコールで演奏される。作曲者が不明で色々と謎の多い曲だが、フレーズの美しさと、奏者の技量が分かりやすいという理由で何かある度に吹かれる曲である。そして、唯一サックスのソロがあり、毎年ソロ争奪戦と言う名のオーデションに強制的に参加させられる。うちの吹奏楽部が演奏するお決まりの曲だから、誰かがやらなければならない。そして今年選ばれたのは私だったというわけだ。取ったからには絶対に手放したくない。サックスは人数が多いためにソロを取るのも一苦労なのだ。

先程まで基礎練習をしながらこの曲をどう表現するのが適当か、ずっと考えていたのだ。

楽器を構え、目の前の楽譜と言う名の「敵」を睨み付けた。

(やってやる!)

そうして息を吸い込んだ時だった。


ゴトリ…


目の前から音がした。

この礼拝堂には私とタクトさんしかいない。

私が出した音ではないとすれば、必然的にその音の発生源はタクトさんになる。

私は吸い込んだままの息を吐くこともできずに、楽譜で見えなくなっていた向こう側を覗き込んだ。

そしてイスから倒れたであろうタクトさんがうずくまっている姿を見つけてしまった。

(へ…?何?何が起きたの…!?)

さっきまで無駄口を垂れていた口からは、言葉ともうめきともつかない声が漏れている。私はあわてて楽器を持ったまま、ステージの階段を駆け下りた。体勢からして頭から落ちたわけではないだろうが、さっきまでの余裕のある表情は苦し気に歪められていて、私はどうしたらいいのか分からなかった。

「タクトさん…!だ…大丈夫ですか?」

どう見たって大丈夫ではないのに、そんな言葉しか発することのできない自分に嫌気がさす。それでも、どうすればいいのか分からないんだからしょうがない。私がタクトさんの背中に触れると、タクトさんが焦点の定まらない目で私を見上げた。

「あはは…ちょっと貧血かな……。体に力が入んないや。いつものことだから気にしないで。そのまま練習してても…。」

「無理です。目の前で倒れ込んでる人を無視できるほど、私、肝が据わってません。今、看護師さん呼んできますから…。」

「ま…まって……。」

立ち上がろうとすると、タクトさんが私の袖をつかんでそれを止めた。

「もう少し…。もう少しだけ、ここにいて。お願い。」

苦しさからくる涙をにじませながら、タクトさんを引き留める。

それを振り払ってでも助けを呼びに行くべきだと分かっていたのに、私はタクトさんを振り払うことが出来なかった。

「…分かりました。」

楽器をステージの上に置き、真っ青になったタクトさんをイスに座らせた。さっきよりは息が整ってきたのを確認して、少しだけ私の心臓の鼓動が減速する。そこでようやく、緊張で息が上がっていたことに気がついた。

「となり…座ってくれない?」

タクトさんに言われて隣に座る。

素直にしたがった私を見ながら、タクトさんはつぶやいた。

「優しいね。」

「病人には優しくします。」

「病人……病人ね…。」

タクトさんが情けなく笑った。それが向こう側に見えるたいそうな天使の画と重なって、なんだか直視できなかった。

「ねぇ…手を握ってくれない?」

「はぁ?何でですか?」

「発作が起きてる時ってすごく怖いんだ。体が痛みに支配されて、世界中でひとりぼっちになったみたいになるの。だから、誰かがいるって思うと、安心する。だめかな…?」

そう言われて、さっきのがただの貧血ではなく発作だったということが分かった。そして、タクトさんが無理をして私についていてくれたのだと分かった。それが分かっているのに、彼のお願いも聞いてやらないのは失礼だと思った。

私がおそるおそる手を差し出すと、タクトさんは私の手を両手でそっと包んだ。冷汗でびしょびしょになった手は、普通なら気持ち悪いだろうに、今はそんな不快感を感じなかった。

「ありがと…カナデちゃん。」

そしてしばらくタクトさんを見守り、落ち着いたのを見計らってナースコールをした。この後、ふたりして看護師さんに怒られたのは言うまでもない。そして結局『アンコール』のソロを練習できなかったことに気がついたのは家に着いてからだった。



※1 【ベル】

音が出る部分。サックスやトランペットでいうと、正面から見て大きく開いている筒の開けた所。アルトサックスの場合、底の方に唾や結露がたまり、楽器を膝に置いているときにうっかりこぼれることがある。人によってはこれを「おもらし」や「洪水」と呼んだりする。演奏前や途中によく見て見ると、タオルを突っ込んだり傾けたりして唾抜きをしているのを見ることができる。

※2 【マウスピース】

サックスを演奏するときに咥え、息を入れるところ。基本的にはプラスチック、または金属でできている(メタルピース)。メタルピースはジャズで使われることが多い。

※3 【リガチャー】

マウスピースとリードを固定する金具。ネジで締め具合を調節することができる。ブランドによってさまざまな形がある。

※4 【B♭】

ドイツ音名のひとつ。読み方は「ベー」とするのが一般的である。ピアノでいうシのフラットの音。アルトサックスで言うソの音。音楽界では楽器によって音が異なるため、オーケストラや吹奏楽などの音楽業界ではドイツ音名で統一し、指示を行う。例えばドイツ音名でのC(ツェー)の音は、アルトサックスでいうドの音でテナーサックスでいうレの音。このように楽器間で音の認識が違うため、ドイツ音名による指示があれば、多楽器でも一度に同じ音を吹くことが出来る。

※5 【チューナー】

音程を正確に合わせるための機械。設定したHz(ヘルツ)の音と実際に鳴っている音を比較し、その音の種類と高低を示す。吹奏楽では442Hzが採用されることが多い。最近では電子メトロノームの機能がついているものが一般的になってきた。

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