懺悔:何故私は非常階段でいちゃつくカップルを注意出来なかったのか
出会いの形と言うのはあらゆる種類がありますね。昔では見合いで結婚が普通だったのでしょうに、今はネトゲやSNSでの出会いも多いと聞きます。別にどんな出会いでも先にある形がきちんとしているならOKだと思いますし、結果として関係が壊れたとしても自分の中に成長が生まれるのならそれでOKなのだと思います。でも俺は絶対に恨むし生きてる限り死を望むぞ!舐めとんかボケエ!
本日は愛の形にバッタリ出くわした時の懺悔をさせていただきます。
高校生の時、私は全くモテませんでした。いや、正直に言うと後輩に告白もされたのですが大久保佳代子さん瓜二つの…やめましょう。こんな所でTwitterランドの話しを蒸し返してはいけません。まあ朝潮に似てる子に告白されたのですが、その朝潮は僕の友達の彼女だったので何もしなかっただけです。朝潮はすごい格好良いけど、私の中の譲れない部分「殺し合いになったら勝てる相手」と言う所から外れてしまうので断ったのです。今思うとおっぱいでも揉んでおけば良かったと思いますが、後悔チンポ立たせ思い出しオナニーと言う言葉の通り美しく前向きに毎日をエンジョイしております。
それはそれとして、高校ではスクールカーストとができ、そのカースト内で付き合いが生まれますよね。だからこそモテない人は徹底的にモテない。だが、そのカーストが無い世界に行けばどうなるのか?自由の翼を手に入れ、恋愛を謳歌したらどうなるのか?本当に素晴らしい。全ての人が全ての人と対等に愛を囀り合う事が出来るなんて。私はその光景を見てきました。
そしてそこが地獄だと言う事を学びました。
ここから先は有料noteでどうぞ(注釈:この物語は元々はnoteにアップしていたのですが、虚業ド腐れヒューマンが大発生したのでなんだか嫌な気持ちになり、どうせだったら自分の気持ちも上がってきたのでカクヨムにアップすればええやんけ!になった文章なので「さて?狂ったか?」と思われる箇所が多いと思われます。しかし私は常軌の中にいるのでしょうか?わからない。わかっていたらちゃんと生きていたはずだ。何だお前!失礼だぞ!殺したいわ…お前…殺したいわ…)。よろしくお願いします。嘘です。白滝を投げつけないでください。ニューバランスの靴を買ったばかりなのです。浮き足立っているだけです。
さて、カーストを捨てて自由な恋愛をするにはどうするのか?それは答えは簡単です。カーストが無い世界、お互いの目線が同じ世界に行けば良いのです。例えば目的や趣向が同じ人が沢山居る世界に。それはどこか?簡単に言えば「声優の専門学校」です。皆さんが思っているよりかなり瘴気濃度が濃いですよ。その後遺症で未だに私は非正規雇用ですし。ここでどんな人間が専門学校に集まるのかを説明します。
①ガチ勢:マジで声優&役者になりたくて来た人間。老獪にして狡猾。でも辞める率は何故か高い
②夢見勢:昔からの夢だったから!で来るあまり現実見てない人。何故かここから突然変異の様にうまくなってプロになる人間も居るが大抵は現実に殺される。
③世捨て勢:就職も進学も何か嫌だし、取りあえずアニメとか好きだから来る百鬼夜行。入学式二日後に辞める猛者も居る。
私の時代は大体こんな感じでした。最初の心持ちは違うとは言え、目的や趣向は似ています。そして男女比率が女性が多めなのです。男はやはり親に「何抜かしとるんじゃボケナス!てめえの金で行け!アホンダラア!」となる事が多い様で「少し年上の男」と「高校卒業したての女が多数に年上女」と言うのが構成要素になります。そして一番外せない構成要素「全員漏れなくモテない」があります。いや、モテてる人もいますよ。でもそんな人本当に数人ですよ。大抵が専門デビュー。髪を染めたりしてきていますが、メガネがくっそダサかったり、靴のチョイスが甘かったりですぐバレますよ。そしてどこでも自己を紹介する場所があるとは思いますが、初めて全員顔を合わせた時の自己紹介がすごい。
「僕は…!ずっといじめられていました!!高校も…行ってません!」
「友達なんて出来た事ないから人付き合いとか苦手ですけど…よろしくお願いします…」
「就職してる時狂って自殺未遂をしましたが今は元気です!」
など、2chの面接自己PRテンプレではお目にかかることが出来ない自己紹介が大量に行われます。マジでこれは誰か隠し撮りしてyoutubeにアップするべきですよ。本当にこれは経験した人間しか分からないですから。本当にキテる。
私はたまたま同じ高校のリア充グループに属していた友達と一緒に入学しましたし、私はそのころ完璧にパンクとガレージロックに目覚めてアニメはどうでも良い状態だったので二人で真っ青になっていました。連れションに行った時に
「これはえらい所に来てしまいましたなあ」
「俺たちアニメ知らねえしやべえよ」
「俺は天地無用!シリーズジャンキーだから良いけど君はマジで辛いだろうな。心中察する。」
「お互いに頑張ろう。」
と絆を深めました。そして笹本が完璧な包茎だと言うのをそのトイレで知ったのです。顔はカッコイイのに。
そんな友人と教室に戻ると何やら雰囲気が違います。その日のオリエンテーションが終わり、みんな気の合いそうな人を見つけてテキスト等を読んでいたり、演劇部上がりの人間が指揮を取り発声練習などをしていました。
しかし観察してみると、二人一組になっている人たちが妙に多い。初対面なのにすげえなあと思っている時、私ははたと気が付きました。
所謂専門デビューを果たそうと言う夢見勢男と世捨て勢男が同じ勢力の女を嗅ぎ分け、力の限り近づこうとしているのです。
なるほど、彼ら彼女らはやっと同じ目線で、同じ目標で話し合える女性を見つけたのだな。そりゃテンション上がってそうなるだろうな。と言う感じでした。そして思い思いの夢を語り合ったり、積極的に女性のストレッチを手伝おうとする男達が大量に居ました。ここは何だ。伏魔殿とはこの事か。げに恐ろしき声優専門学校。ここでやっていけるのか。そんな事を思いながらも私はこの学校に入る前に声優の訓練を受けていたので、ストレッチなどを友達に教えながらやっていたりしました。
するとそこに一人の男が仮にポム巻君としましょう。
「後藤君だっけ?そのTシャツ…ランシド?」
「おー!ランシドですよ!知ってますか!?」
「俺がリーマンの時結構流行っていたからさ!」
などと言う感じで話していき、めちゃくちゃ盛り上がっていきました。ポム巻は大学を卒業後二年ほど働いて入学した苦労人でした。ちなみに上記の自殺未遂者では無いです。良い人ですよ。ポム巻もガチ勢の考え方をしている事を知り、私も人に教える事で自分が習ってきた事を復習する為に色々としていました。
そして一通り終わった後に雑談をしていると
「後藤君、笹本君、なんだか…周りの男達…女性との距離を詰めようと必死じゃない?」
「おや、ポム巻さん。僕たちもそう思っていたんですよ。さっきも笹本と便所でその話をしておりました」
「僕はもうおっさんだから若い子と恋愛したりは無いけど…なんて言うか…みんなで舞台を作ったり、目的が一緒だと…揉めそうだよね」
なんと、このポム巻には予知能力があったのです。まさに色々ともめたり面倒な事が起こったりするのです。そして私は非常階段でいちゃつくカップルに注意が出来なかったのです。
「ポム巻さん。後藤も俺も高校卒業後すぐにここに入学したからわかんないっすけど…結構あるんですか?恋愛の事とかで」
「ある。僕が居たサークルは女取り合って崩壊した。」
なんとオタサーの姫の原型は20年程前から居たのです。そしてオタサーの姫はどういう風に作られるのでしょうか?
答えは一つです。勘違いです。
今まで「自分はモテない!!かわいくない!周りの子達に敵わない!!」
そう思っていた女性が、いきなり飢えに飢えた男達の中に入ったのです。みんなやったら褒めますよ。マジで。やっぱり男も女とあんまり喋った事が無い人間が多いのでほめ方にも遠慮が無くて物量で押すロシアの様な戦い方をするのですべてが歪になって行くのです。そして姫が生まれます。かなりの人数姫が生まれます。そして…逆に…王子も生まれるのです。この王子が名君であるならば問題は無いのですが、大抵はカリギュラやネロの様なもうどうにもこうにもな王子になってしまいます。
そしてそんな姫と王子が…お互いに…惹かれあったら…地獄しかないでしょうが!!
風雲急を告げる専門学校黙示録!中の巻に続く!!!
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