第5話 心をひとつに集めし者

とめどない想い


忘れかけた記憶


忘れ得ぬ、きみ


鮮烈な過去


ときを飛び越えた僕の思慕が愛慕だと気づいたとき


きみの鮮やかな笑顔があった


美しく愛らしい、清く透明な笑顔が



とめどない想い


忘れかけた苦痛


忘れ得ぬ、きみ


鮮烈な経験


目覚めかけた心の発露したものに、驚きとともに慶びが わきあがる


きみの清雅な姿があった


美しく愛らしい、清く艶やかな姿が


愛しい


たまらなく


どうしようもなく求めてしまう


この心の全部で


この身体の総てで


きみが


きみこそが


僕の片翼


僕の半身


僕の世界そのもの


とめどない想い


とまらない願い


どうか傍に


誰よりも近くに


僕をいさせておくれ


きみが幸福を信じられるまで



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