第25話 王者

日の光が燦燦とまぶしく照らす。


私は男にも女にも、動物にも、ほかのいかなるものにも


永続する慰安を見出さない。


キマイラの毒息の如く


それらは人を腐敗させる執着となる。


さもしい共感で徒党を組んで、


群れる愚者ども。


王者は一人座す。


綾鷹の緑茶がたたずんでいる。


リヴィングのキッチンの上に座る彼と、


ほのかに視線を交錯する。


あのボーディーダルマも、また大悟したとき


ひたすら笑った。


至高の実在、天と地の交わりにおいて誕生する太陽。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る