第2話 受験生の頃の話
高校3年の夏と秋の変わり目だったと思う。
もう寝ようと思ってベッドに入って、スマホの時計機能のアラームを設定した。ここまでは現実。
暫くして、急に体が動かなくなった。「金縛り」というやつだと思う。恐怖と喜びが混ざっていた。多分ここまでも現実。
でも、だんだん恐怖が勝ってきた。そしたらベッドの近くにある窓からバケモノが出て来てこう言った。「お前の足を食ってやる!」姿は見えなかった。けどそのバケモノは確かに私の左足を持ち上げていた。次の瞬間・・・
「ばり」効果音をつけるならこんな感じだと思う。痛みは全然なかった。
気がつけばバケモノは消えていた。手足の感覚も消えていた。必死で私は布団の中を探って、左足があることに安堵した。
その後、別に足に大きな怪我を負わなかった。
けど、その年の11月。盲腸にかかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます