第2話🏹組織
俺はかつて「
そして、言うまでもなくこの組織の目的はただ一つ。───戦で敵を一蹴するための最強兵器の開発だ。
俺をこの道に引き入れたのは俺の
親父は俺に「
(ふん、まったく芸のねえ名前をつけてくれたもんだぜ。しかし俺はそもそも本当の名前なんか覚えちゃいねえ。だから今となっては気に入ってるぜ。この名前。分かるだろ?これはまさに、名器の完成を運命づける名前だからな!)
そして常に俺を側に置いて親父は仕事をしていた。俺は物心つく前から、親父と、親父の作る弓矢に囲まれて生活していたんだ。
その頃親父はすでに組織の中で上層部の役職に昇り詰めていた。だからつまらねえ権限てやつを持っていやがって、俺みたいなまだ右も左もわからねえ子供を組織に連れ込むなんて、好き勝手ができたんだ。
ただその代わり俺は、その世界からは一歩も外へは出られねえ、一切、自由の効かねえ身になっちまった。(まったく親父め。俺の運命を勝手に決めやがって!)
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