第1話 (準備日初日)

内容も決まり、劇の練習をする人と道具や衣装の準備をする人とで別れる。

話の内容は気乗りのしない勇者が魔王退治に行って、やる気のない魔王と戦いの末恋に落ちるという何かの読み物にありそうなストーリーである。


小日向 雛はその演劇の練習中をやっている。

小日向 雛の覚えや動きは順調であるが周りの人までは順調には行かない。

しかし、小日向 雛は特に気にすることもなく周りのミスをフォローをしていて準備は順調である。

小鳥遊 光も演劇の準備をしていて、吉川 恵はそれを壇上横で眺めている。

吉川 恵はサボり、ではなく不審者を見張るための複数の式紙を撒いてるらしく、何かあった時にすぐ連絡したり動いたりできるようにしてるだけということらしい。

実技担当の教員は本来事務仕事がほぼなく、見回りや生徒同士の揉め事の対応が多いわけだが、なんと吉川 恵が式紙を50体も用意するという暴挙のせいで、教師はおろか風紀委員の仕事まで持っていってしまった。

また、この式紙がかなりのもので普通式紙というのは自立してるタイプは戦闘能力がなく伝達や見張りが主であり、戦闘で使うには自力で操作が必要なはずなのだが、吉川 恵が用意したやつは攻撃されれば魔法で防御と反撃をし、ある程度の自立行動もするという古の賢者が作ったゴーレムよろしくの性能を有している。

何度も生徒を狙われているから警戒を強化するのはわからないでもないが、それにしてもちょっと過剰である。

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