第四章 文化祭

序章 (出し物)

ホームルームにて吉川 恵が文化祭についての話をしている。

ちなみに学園の性質上体育祭というものはない。

出し物は色々議論された結果、演劇となった。

ちなみに得票数2番目が喫茶店と特に変わったものは見受けられなかった。


今は演劇の話を決めるところだが、そこに入ってからが収拾がつかない。

「だ・か・ら、魔王退治だってんだろ!」

「ここはラブロマンスでしょ!」

「間を取って探検ものでいいんじゃない?」

「「どこが間だ!!!」」

小鳥遊 光と小日向 雛がメインを張るのは確定っぽいところあるが、男女で得票が綺麗に別れてしまってその内容が決まらない。

吉川 恵は「学生のイベントだから私は口を挟みません。」と言ってのけて、教壇の横で議論を楽しそうに眺めてる。

小日向 雛はどっちも面白そうという理由で決めかねていて小鳥遊 光はどっちでもいいという中立なのが、議論の決着のつかなさに拍車をかけていた。


40分近程立っても議論が決着付かず、クラスの一致をもってとうとう吉川 恵に最終判断が委ねられるのだった。

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