第11話 (大会2日目前半)

大会2日目からが決勝ルールであり直接競い会う形式ある。タイムアタックというよりスコアアタックに近い。

初日はある意味振るい落としである。

各リーグ成績上位2名ずつが決勝へと駒を進める事になりトーナメント形式で進む。

とはいえ、特に変わったことなどはなく大会は粛々と進行した。


決勝戦も終わり午後1時半頃から1時間の昼休みの後特別ルールが開催される。会場ではその為の準備が進められている。

ちなみに進行が滞ればもちろん午後の部の時間は遅れるわけで昼休みが3時ぐらいになる事もあるらしい。

とはいえ参加者は30分前から準備に取り掛かるのだが。


「よし、みんな準備はええな?」

という村山 正樹の声に宮本 勤が返す。

「あっさりと負けて足を引っ張ってくれるなよ?村山 正樹。」

「アホか!データに頼ってやらかすわけないやろ。情報集めはあくまで趣味や。」

と、険悪ムードが漂う。

「まあ、それはともかくとして昨日の事があるから雛まで敵を通さない、で問題はないか?」

という小鳥遊 光の言葉に対し

「俺は小日向 雛の事などどうでもいいが、敵を通してやる気などない。」

「私のところに来る可哀想な人は誰かな~?」

「何があるかわからないし雛ちゃんに届かせる気はないわ。」

「私より光君の方が不安かな?」

「もちろんや。誰も通す気などあらへん。」

「村山 正樹に負けるのは癪だから手は抜かないが何より小日向さんに何かあっても困るしな。」

とそれぞれの返事が返ってきた。

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