第10話 (大会初日の終わり)
秋月 明日香から話を聞いたところ、外部から遮断し指標の無い(範囲系の)魔法を無力化する結界担当、複数の人形を操る担当、対象に幻惑を掛けてくる担当の3人構成にジリ貧だったらしい。
標準を必要とする銃にとって幻惑は相性がよろしくない、小日向 雛は直感的に使える魔法が範囲魔法なので指標を必要とする魔法が得意ではない、という状況も相まって。
結界で通信遮断もされてたため天雷 由美が電波(電気信号)を弾丸に変換して、無理矢理送り出すという機転が窮地を救ったということらしい。
天雷 由美いわく電気系統かつ銃の具現武装だったからできたとのこと。
事件は小日向 雛を狙った犯行と推測でき、推測されたことにより警備が強化される事になった。
「いやー、あんさんも大変やったな。」
と小鳥遊 光に話かけてくるのは村山 正樹。
「まあ、外部から結界を無効化したから有効打にはなったけど触れる必要があるから内側から解除するのは多分難しいだろうな。」
「とはいえ、お手柄やで。結界は、外から感知するのも容易でないさかいな。」
「終わった後、紙くずが大量に散らかってたのをみるに、襲撃者全員が術式系の魔法だろうな。」
「せやね、魔法力は検知されるも魔法が発現しなかった人が手を出すやつやね。」
術式魔法とは特定の道具に魔法力を込めて使う魔法の事であり魔法力という名の素質が必須と言われている。
ただし、道具を必要とする他過酷な修行を必要し、発動させるのにある程度の準備や時間を要するため 、魔法が発現してる人はあまり手を出さない代物である。
ちなみに、吉川 恵は模倣という初期から非常に高い魔法行使の技術があるためその過酷な修行の工程が必要なく術式魔法も会得していて、ポケットにはその為の紙を数枚忍び込ませてるのはわりと有名である。発動までの時間的に普通の魔法を使う事がほとんどではあるが。
そして、初日は終了した。
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