第8話 (大会初日、概要)
その後部屋に戻り、時間をつぶしたあと応援席へと移動する。
9つの地域の学園が集まって競われるこの大会はその地域の学園の強さを示す意味合いもあり、通常ルールの選出メンバーは結束し、そして学園ごとの応援団も来るのである。
特別ルールの強制選出メンバーは通常ルールには参加できないため村山 正輝以外の強制選出メンバーはみんな応援席にいた。
ちなみに小鳥遊 光の座ってる席は小日向 雛の右で小日向 雛の左の席には秋月 明日香、と小日向 雛を挟むようにして座り、そして秋月 明日香の左に木下 恵と天雷 由実が小鳥遊 光の右に高梨 光一がそして小日向 雛の前後には女子射撃部のメンバー(秋月 明日香の前後と言って差支えが無い)が主となって座っていた。
さらに、高梨 光一の右と前後あたりには小鳥遊 光、高梨 光一とある程度交友のある面子で席を取っていて小日向 雛に不審者が近づく隙が無い陣容になっていた。
1日目はグループ分けされての総当たり戦となり広い会場を4つに区切って競う
午前の部は具現武装化、午後に標準タイプ、となっている。
標準タイプはコンディションに影響されやすいことから調整時間に余裕を持たせるためにこの順番になったというのは有名な話。
そして4つに区切るその真ん中に吉川 恵が立つ。
というのも大会を運営するにあたって安全対策は必然の用意であり、魔法力が高くある程度の平静さも備えるオールマイティの特性持ちは大体の状況に対応しやすいため統括の役割を任せられることが多い。
ちなみに、複製(コピー)の特性持ちは基本的に稀少(レア)魔法すらコピーできる関係でオールマイティの実質上位相互とも呼ばれるのだが、その稀少(レア)魔法すら模倣できる吉川 恵の模倣は複製(コピー)の実質の上位相互であるために、学生大会の安全統括はほぼ吉川 恵が頼まれることになるのである。
ただし、最強格に見える吉川 恵の魔法能力にも欠点はあったりするのだが。
それは魔法力を込めただけでは発動できない(直感的に発動できない)というものである。
ちなみにこの症状は複製(コピー)の魔法特性の初期症状でよく見られる現象であるのだが、それは初期状態では使える魔法が存在しないことに起因するためである。
ただし、一度複製(コピー)してしまえば特性にかかって直感的に使えるようになるため魔法が使える大人でこの欠点が残ってるのは吉川 恵ぐらいである。
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