第7話 (開催日早朝)

翌朝、小鳥遊 光は小日向 雛と合流して食堂へと向かう為にロビーで待機しようとした。

ちなみに1000人ほど泊まれる宿泊施設の為、学園ごとにフロア分けされている…のだが宮本 勤が何故かフロアに居た。

「どうしてこのフロアに来てるんだ?」

と小鳥遊 光は宮本 勤に話かける。

「ちょっと私用でね。」

と返される。

下手に詮索するのもあれなので「そうか。」とだけ返しておいてロビーに備え付けのソファーに座りながら様子を窺うことにした。

少しして小日向 雛がロビーに出てくる。

「こうちゃん、待ったー?」

「さっき座ったばっかりだし特には。」

とそこに

「小日向さんおはようございます。」

と宮本 勤が話かけてきた

「おはよー!でもなんでここにいるの?」

「ちょっと私用でね。」

「ふーん。」

と話のやり取りのあと

「こうちゃん食堂にいこー!」

と小鳥遊 光の方に声を掛けた。

「わかった。」

と返事をしつつソファーから立ち上がり移動を開始する。

宮本 勤はというとそれを視界に入れてたが、エレベーター前まで移動したところで視線を切ってまだロビーに残るようで

(取り越し苦労か?)

と小鳥遊 光は思ったのだった。


小鳥遊 光はぎりぎりは混むだろうという考えで早めに食事をすることにしたのだが同じ考えの人は少なからずいて、食堂には結構な数の人がいた。

1000人ほど泊まれる宿泊施設の食堂だけあって広いが、学生の魔法大会の貸し切りとあって食事はバイキング形式で提供されていた。

小鳥遊 光は小日向 雛とどれを食べるか話しつつとりあえず食べたいものを皿に乗せていく。

小鳥遊 光は焼肉やらシーザーサラダやら栄養のバランスも考慮しつつ乗せていくのだが小日向 雛はデザート中心にしようとして小鳥遊 光に軽く頭を小突かれるのだった。

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