第18話 南雲忠一海軍大将
1887年~1944年まで活躍した日本海軍の提督に南雲忠一がいる。彼についても少し触れておきたい。山形県米沢市の出身で、海軍兵学校を7位で卒業。その後多分にもれず海大に進学。海大は次席で卒業した恩賜の軍刀組である。専攻は水雷であった。海軍中央の要職を歴任し、その一方で、水雷一筋の実戦部隊指揮官としての経験も豊富であった。艦隊派の中堅士官のエースとして、腕をならす。艦隊派ゆえに、出世街道を着実に歩み、そして登り詰めた先が、第一航空艦隊司令長官のポストであった。第一航空艦隊司令時は大佐であった。真珠湾攻撃やミッドウェイにおける作戦指揮をとるものの、畑違いの水雷屋リーダーには、重荷だった。いや、門外漢故に、何も話せず判断すら出来なかった。軍令部も陸軍との面子から、正しい情報公開を避けて、彼に責任をとらせるか否かという問題にぶち当たった時も、結局それを明確にはしなかった。彼の指揮官としてのミスは下らぬ面子によりなかったものにされてしまう。南雲は、そういう意味においては運の悪い男だったのかもしれない。太平洋方面艦隊長官として、最後はサイパン島にて、ピストル自決をしている。
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