20 大人げなくなる言葉
前回の鳴き龍では、いつになくアクセスが増えていてびっくりでしたが、身内に『哭きの竜』という麻雀マンガがあるから、もしかしたら麻雀好きが読んだのではないか、と指摘され…。
もしやと思い早々に近況へお断りを載せましたが、麻雀好きな方々が勝ち方指南なんかと勘違いして来ていたなら、ホントすみません。
マサキチ、花札はアナクロなイラスト好きが高じてコレクターやってますが、麻雀に関しては雀士どころか牌も読めぬ人間でございます…。
(もしそっちを期して読まれた方がいらっしゃいましたら)この場を借りてお詫び申し上げます。
さて、先週のことはこれくらいにして。
今回はいつもとは趣向を変えた話にしようかなと。
『大人げなくなる言葉』
です。
苦手っていうか嫌いっていうか、ぶっちゃけてしまえばそういう言葉なんですが、タイトルにあんま嫌な言葉載せたくないので、ちょいと控え目な表現にしてみました。
一口に言葉といっても、日本語はひらがなから始まりカタカナ、そして漢字と、世界でも並びなき語数のある言語ですから、そりゃあもう星の数ほどあって、一生かかっても全部を知るなんて無理なんだろうなあとは思うわけですが。
が、口語というか日常耳にしたりするスタンダードとされてるものに関しては、想像してるほど量は多くない…かも?
とも感じたりして。
そんな言葉について、マサキチがどうしても大人げなくなるものを今回は取り上げてみます。
マサキチにとって、本当に何度聞いても、どーーーーうっしてもっっっっ、ダメな言葉ワースト1はこれです。
『よろしかったでしょうか』
ファミレスなんかではかなり多用されている模様のこれ。
ホント、この言葉を聞かされるだけでぐわー!!!!!って(我慢して出さないようにはしてるけど)なります。一気にテンションも下がります。できればもう、そんな店、一分一秒すら長く居たくない、それほどに。
この言葉を使われる時って大概、食べ終わった食器を片付けたいからと店員さんが声をかけてくることが多いんですが。
けどまだ一度も、そんなこと聞いてきてはいなかったよねってシチュエーションばかりなんですよね。
「(さっき一度聞いた時はまだ置いておいてくださいって言ってたけど、もう食べ終わったみたいだから)こちらお下げしてもよろしかったでしょうか?」
と尋ねて来るのならともかくも、それまで一度もよろしいかどうかの是非を聞かれてない!…はずなのに、よろしかったでしょうか?と言われてもなあ。
明らかに聞かれてなくても、あれ、なんか聞かれてたっけ?自分が覚えてないだけなのバカなの?ってな感じにも混乱するし、正直対応に困るんスよ…。
比較的十代二十代の若い人たちが使うことが多い…のだろうけれど、そもそもネットスラングやPPAP的な、聞かなきゃ原型もわからんような、省エネっぽい略語とか得意だったり使ってたりするくせに、スタンダードな「よろしいでしょうか」よりも2コも音が多いのは気にしないのかなあとか、つまらんことまで考えてしまう。
ホントあれだけは、なんとかならぬものか…。
お次はこれ。
『
まあ、あんま使うことはないものですけどね。日常会話でなんか聞くことさえないだろうし、特別敵視?するような話でもないけれど、とりあえず。
正直、刮目の単品だけなら別にどうでもいいんですが、その後の格助詞かつ命令形がついた時のみ、なんだかお尻の辺りがぞわっとする感じでどうにも居心地悪いフレーズになります。
なんでそれほどまで、こんな常用もしない言葉がダメなんだ、という理由は…
マサキチ、かつてライター的なことをやっていた時代がありまして。
そこそこしっかりしたところだったし、色んなところで使えるような技術ではないものの、割といい評価をもらったりと楽しくやっておりました。
んで、そこにいた編集さんと、コピーライトをつけるような方々が…そこそこ仕事できる人と思ってたのに
「やっぱここは『刮目せよ』とかじゃない?」
と、そりゃもう、全然まーったく中身とは合ってないというのに、それって70’か80’…あるいは60’とかかもしれませんが…の頃にもてはやされたんですかね…なこの言葉を、とにかくプッシュするので、
個人的にあのやりとりで、この人たち一気にデキない人に格下げされたしなあ、マサキチの中で…。
そしてなぜかこの『刮目せよ』、バブルを直に知っている年代の人々が好きみたいで。
それ以後も、現在アラフィフくらい、あるいはそれ以上の層の人が、何かの折にやたらと押して来るんですよね…。
で、そういう方々に限って
「かっこ悪っ」
「今時はやりません」
「売れませんよ」
「アナクロです」
的な言葉をいくつ並べて説得しようとも(さすがにこんなダイレクトには言いませんよ?)、『刮目せよ』はカッコいい!がどうも刷りこまれているらしく、何も聞いてくれないんですよねぇ…。
だからめんどくさいのと、あのこだわりがキモチワルイ、とむずむずする感じのこの言葉、今もやっぱりダメです。
じゃあ、何だったらいいんだろ…と考えてみましたが、そうだなぁ…。
江戸川乱歩とか横溝正史とかの…今の印刷でやるような復刻版ってものじゃなく、初版当時の技術やインクで再現!した本だったら許せるかもしれないなと。
挿画は当然、乱歩氏なら水彩かポスカっぽい絵の具で原画を描いてたようなアレで、横溝氏なら…田舎の図書館で探せばもしかしたらまだ拝めるかもしれない…おじさんたちが読むエロレーベルの表紙みたいな、着物の女性(本文では殺されたりと大概が不幸な役をモチーフにしている)が足を縄に取られて宙吊りになってたり、胸元をはだけたりしてる、墨囲いのアレ!
アレにつけるなら…マサキチもうっかり刮目してみるかもしれない。
とまあ、こんなところですか。
白熱気味に書いてきた割には、案外大したことなかったなあ。
ふとした時にあれ?と思うこともあったと思うんですが、好きじゃないものを挙げるのって難しいものだ…。
話は逸れますが、これ書いているときに童謡の『ふるさと』の歌詞について、間違った解釈をしていたことを思い出してました。
2番の歌詞だったか
「いかにいます父母」
の部分。
これ、「如何にしておりますか、お父様、お母様」と、両親を慕う気持ちで尋ねている言葉ですよね。
けどマサキチは烏賊に井鱒(勝手にそんな鱒がいると思っていた)、そして父と母って、田舎での思い出を単に並べただけのものだと、かなり大人になるまで信じていました。
烏賊と鱒(これまた田舎で釣りをしていた幼い頃の思い出と勝手に思っていた…。よくよく考えれば海の生物と川の生物が一緒って雑すぎる)のついでに父と母を並列してるって、なんか適当だなあとか思っていたんですが…。
そんな具合に、どちらかというとマサキチはボケた話の方が大目なので、いずれまたそういう話も書いていければなあと思います。
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