パンツ温泉の若女将は今日も大変なのです!

作者 前花しずく

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★★★ Excellent!!!

私以外の方のレビューは読まずに、本作品を読み始める事を勧めます。
この事実は最後に知った方が面白いと思うので、何も触れませんが、能く続けて最後まで到達しましたね。私もkuronekoyaさんの企画に乗った経験が有りますが、その難しさが理解できます。それ故に星3つです。
作品自体はパロディよりも、主人公の成長物語に重きが置かれています。暴走して空中分解することなく、着実に進んで行きます。
それにしても、パンツ温泉の発想は奇抜ですね。どんな方が発想したのでしょうね。

★★★ Excellent!!!

ド級田舎町の旅館に、身を寄せることになった心路。
湧きでるパンツはとめどなく、風評被害に閑古鳥。大女将には「パンツを脱げ」と迫られ……もう耐えられない!
わたしがこの旅館を改革するんだ!

のっけからパンツ……いいや、パンチ強すぎィ!
軽妙で巧みな筆致にあっというまにパンツワールドの渦に呑みこまれました。
だんだん毒され、いえ馴染んでゆく心路ちゃんの奮闘ぶりが楽しく、つまずいても起ちあがる主人公をこの先もずっと見守りたくなります。

★★★ Excellent!!!

「パンツ温泉とは何ぞや!?」と、タイトルの時点で人目を引く圧倒的なインパクトを持つ本作。
内容はそのタイトルの通り、熱湯のかわりに女性物のパンツが湧き出る温泉地を舞台に、旅館の営業に四苦八苦する女の子の話である。
単なる一発ネタと侮ってはならない。本作は、主人公の女の子に「若女将」としての無理難題を押し付けてくる大女将、各々の価値観でパンツ温泉旅館と向き合っている旅館のスタッフ達、現実的だがどこか抜けている町長など、血の通った登場人物が「パンツ温泉」を軸として織りなす立派な人情絵巻になっているのだ。

以前、別の作品(飯田太朗氏「壁尻殺人事件」)のレビューにも寄せたことであるが、私はこうした作品を「出落ち系小説」と呼び、かの「横浜駅SF」に連なるWEB小説の系譜として愛好している。私の言う「出落ち系小説」の要諦は、先のレビューから引けば、「普通なら140字のツイートで終わらせるような出落ち的な発想をクソ真面目な一作の小説に仕立ててみせる作風」のことであると理解して頂ければよい。
本作「パンツ温泉~」は、まさしくその定義にこの上なく美しく当てはまる作品であるといえる。なぜなら、本作はその誕生の過程において、寸分違わず、「普通なら140字のツイートで終わらせるような出落ち的な発想をクソ真面目な一作の小説に仕立てて」みせた作品にほかならないからだ。

作者・前花しずく氏が「あとがき」で述べているように、本作は同じくカクヨム作家の足羽川永都氏がTwitterで「パンツ温泉を舞台とする人情絵巻」という基本の着想を公開し、それを受けて前花氏が実際の作品に仕立ててみせたものである。
足羽川氏の卓越した「出落ち発想力」は、国道や断層や水ようかんが「福井県のローカルアイドル」を名乗って荒唐無稽な自己紹介を繰り広げるシュールコメディの傑作「福音のマーメイド -福井ロコドル活動記-」で既に証明…続きを読む

★★★ Excellent!!!

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突如地面から湧き出たパンツに活気付く田舎町。パンツ温泉と銘打ち観光客誘致を狙うも、温まらない、気持ち悪いなど評判は散々。そんな中廃業寸前のパンツ温泉宿を任されたのが、白パン姿も眩しい女子高生女将。事ある毎にパンツを脱がす先代女将にも負けず奮闘する新人パンツ女将の人情絵巻。
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読まれた方にはもうご存知な、この作品のあらすじなんですけど。
実を言うと、このあらすじと本文冒頭の数百文字、ほぼ私が書いたものです。
一発ネタとして思いついたのは良いものの、ここから先の話を続けていくビジョンが全く見えず、どうしたもんかなー、ととりあえずこの部分だけネットの海に放流させておりました。

そこで、手を上げてくださったのが著者の前花しずくさんです。前花さんはこの単なる思い付きのアイディアに命を吹き込み、魅力溢れる登場人物たちで彩り、こんなにも素晴らしい作品へと育て上げました。この才能、正直すごいことだと思うんですよ。

バカなことを思い付くのは割と誰でも出来ます。私にも出来ましたし。
しかし、「バカなことを真面目に続ける」のは大変難しい。本当に難しいんです。
でも、出来たとしたらこれは大きな武器になります。実際、読んでる最中ずっとニヤニヤしてしょうがないんですよ。口元緩みっぱなし。登場人物が真面目なやりとりしてるはずなのに、もう面白くてしょうがない。
これがね、良質なエンターテイメントってものじゃないかと思うわけです。

ちょっと本文を抜粋して見ましょうか。

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「じゃあ、仕方ないからこうするよ。今日はひとまずいいとするよ。でもこれから、慣れてきたらいつかパンツを脱ぐこと。いいね?」
 ほんとはよくなどないのだが、話を先に進めるためにとりあえず心路は頷いた。
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どうでしょう。真面目な文体なのにほのかに漂う狂気とか、その畳み掛けがもう面白くてしょうがない…続きを読む

★★★ Excellent!!!

連載中のため、多くのことは書かないが、2話の途中の東京での出来事が描写されてから、主人公に感情移入でき、物語に引き込まれた。
その場面はかなり序盤であり、普通に読んでいたら、早い段階で物語に引き込まれると思うのだが、タイトルから感じられる「一発ネタ臭い」「予告版との兼ね合いのため1話で主人公が登場しない」などのため1話切り、もしくは2話の序盤で切ってしまう人もいるのではないか。
勿体無い、そこからどんどん面白くなっていくのに。

これからの展開が楽しみだ。

★★★ Excellent!!!

この発想力、ちょっとすごいですよー。

でもおもしろいのは発想だけじゃないです。
旅館のためにがんばろうとする女子校生主人公がかわいらしいのも、またおもしろいですね。立派な大女将になってほしいとついつい応援しちゃいます。

それにしても、パンツの素ってないですかね。
あったら絶対に買いますよ僕は!!(笑)