36 間章
……。
ねぇ。
貴方もあの二人の戦いを見届けてほしいの、ううん手を貸してあげて。お願い。
貴方の観測者としての能力もたぶん使えるようになったはずだから。
私は、どうしてもあんな結末は嫌なの。
貴方もそう思ったから、ここまで観測してくれているんでしょう?
だからもう一度言うわ。
お願い。
今度こそあの二人に、あの二人が幸せになれるハッピーエンドを紡がせせてあげて。
私も、覚悟を決めて力を使うから。
私達とどうか、一緒に……。
ザザッ。ザ――ッ。
やあ。僕だよ。
やっぱり君は手を貸すんだね。
僕がせっかく最高のHappy endを用意してあげたって言うのに。
ねえ、提案があるんだけど今からでも、寝返ってくれないかな。
僕の味方になってくれればさ、またやり直ししてさ、ヒロインに色々教育を施してあげて。君が望むような事をさせてあげてもいいんだけどな。
どうかな。
魅力的な提案だとは思わないかい。
君が思っているレミィ・ラビラトリにして欲しい事とか、言って欲しい事とか叶えてあげるって言ってるんだよ。
何なら奴隷契約を使って、君好みの性格に改変させてもいいし、君が思うような物語を紡いであげてもいい。
もちろん今すぐにとは言わない。
よーく、考えてほしい。
アスウェルについたままでいるか、それとも僕に寝返るか。
じっくりとね。
いい返事を期待しているよ。
あははっ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます