第5話「私の患者サン」

身バレするとマズいので、時期をズラして載せているこの連載ですが、リアル吉村はというと、もー、誰かに会ったらドナーやるかもしれんこと言いたくて仕方ない!問われもしないのに言いふらしてます!まだドナー候補の身分なのに!幼稚な心がソワソワするよ!


そんなとき、必ず問われるのがコレ、

「患者さんはどんな人なん?」

答えましょう、

「渚カヲルってことにしとる。」

「…。」


真面目な話、患者とドナーに接点は全くなく、ドナーに本決定した後も、お互いのことについて知りたくても年代、性別、居住地方くらいしかわからんのん。移植終わってから1年間に2度だけ手紙のやり取りが、骨髄バンクを通して出来るけど、それにも特定されるようなことを書いてはいかんの(検閲あるよ!)。ネットも同じく。だもんで現在進行形での掲載をやめているよ。


問題があったときに患者に責任を負わせたり、ドナーが恩着せがましくなったりすることのないようにする処置なのかしら。そんなわけで私は現在、患者についてホントに何も知りません。


知らんでええわ。


私が楽しんでドナーやってるから、ここで患者さんが30代男性キモヲタとか、10代黒ギャルとか、出所したての連続強姦魔の50代、とか言われても困るじゃないですか!テンション最ッ低に下がるじゃないですか!そもそも私がドナー登録したのだって、大切な友人が病気に罹ったからであって、普段から「死ね!」と思ってる人がドナーを必要としてても動かないよ!助けるなら好きな人を助けたいのが人情だろおおうおうおう!


というわけで、最も楽しいシチュエーションを自分で設定して楽しむ方向で。ドナー本決定しても問わないし、手紙が来ても読むかどうか今のところ謎。願わくは、患者さんがドナーのプロフィール知りたがったときに、「銀河の妖精シェリル=ノームみたいなん」とか言うてくれんかなー。その方がお互い嬉しいよなァ。読者諸氏も白血病になったら、吉村アリスよりシェリル=ノームに骨髄液もらいたいっしょ!


カヲル君ッ!白くて細いから病人似合うっ!薄緑の病衣を来て欲しいっ!点滴引きずって歩いてっ!儚く!笑って!ボクはキミに会うためにっ!ブホァ!←鼻血


いやいや落ち着け、白血病の治療は過酷なんだから、いくら使徒でもそんな余裕ぶっこいてられんって。無菌室に隔離されて、致死量の抗がん剤投与されて、頭痛、腹痛、吐き気、発熱、髪だって抜け落ちる。――髪?!


カヲル君、つるッパゲになるの?!いやあああああ!おいたわしやああああああああ!!生えるから!移植終わればフッサフサ元通りになるから!骨髄あげるから生き延びてえええええええええ!!(吉村の骨髄液を注入すると黒髪がゾゾゾと伸びる説があります)


あとは、放射線の照射がありましたわね。フフ、吉村、代表的な治療法ならネットききかじりレベルなら存じております。せ、せせせせ、生殖機能の破壊…ッ!って、どんな段階での、破壊なのかしら…(具体的に考えています。敢えてここには書きません。)。凍結保存て手段あるとしても14歳、ゴクリ…(具体的に――略。)。


とまぁ下世話な妄想まで、アルトきゅんでもチェーザレでも蔵馬でも片っ端からやりました。大好きなロン毛がつるッパゲになるのが悲しすぎてやる気ムラムラになれる。毛がロン毛までのびるのにどんだけ時間かかると思ってんねん!少年の時間は短いねん!ツラい。ロン毛はアイデンティティ、その喪失、ツラい。治してあげるよおおおうおうおうおう!!


楽しくやってます。

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