第11話 「自分の情報の変化が激し過ぎて、一年位戦いたくない。そしてニートになりたい」

 

 __________


【名前】

 紅姫 レイア

【年齢】

 10歳

【職業】

 女神

【レベル】

 11

【ステータス】

 HP 519

 MP 765

 力 346

 体力 132

 知力 238

 精神力 180

 器用さ 165

 運 スキルが発動していない為、数値化できません。


 残りSTポイント550


【スキル】

 女神の眼Lv2

 女神の腕Lv1

 ナナLv3

 結界Lv1

 狩人の鼻Lv1


【リミットスキル】

 限界突破

 女神の微笑み

 セーブセーフ

 天使召喚

 闇■■■

 女王の騎士


【魔術】

 フレイム、フレイムウォール

 アクア

 ヒール


【称号補正】

「騙されたボール」知力-10

「1人ツッコミ」精神力+5

「泣き虫」精神力+10体力-5

「失った相棒」HP-50

「耐え忍ぶと書いて忍耐」体力+15精神力+10

「食いしん坊」力+10体力+10

「欲望の敗北者」精神力-20


【装備】

「常闇の宝剣」ランクA

「深淵の女王のネックレス」ランクB

「名も無き剣豪のガントレット」ランクA

「フェンリルの胸当て」ランクS

「ヴァルキリースカート」ランクB

「生命の指輪」ランクS

「若火の髪飾り」ランクC


 __________


「ナナさんや。なんかステータスが脳筋みたいになってきているが、いいのかなぁ?」

「マスター自身がそうなんだから気にしなくていいよ! こんな低レベルなんだから、後で調整もきっと出来る筈だよ!」

「……ってゆーか君のせいで、俺マイナス補正ばっかかかる称号手に入れてるんだけど、それに関してなんかあるかい?」

 逃げる様に突然仕事モードのナビナナに切り替わる。


「マスターの人生の証ですから、私が申し上げる事などございません。恐れ多い事です」


 ーーこの野郎。


 しかし、これも「お仕置きタイム」までの我慢だ。俺は土下座の一件から少し考えを改めていた。全ては蓄積するのだ。

 いつか来る『聖戦(ジハード)』に向けて。


「ナナ、とりあえず今はステータス的に困ってないから、残りSTを全て力に割り振って!」

「了解しました。STポイント550を全て力へ割り振り、完了致しました。また、補足説明ですが、レベル10を超えた事によりレベルアップの際の獲得STポイントが50から100に上がっています。今後レベル10上がる毎に加算されますのでご考慮ください」

 俺は丁寧な説明に対し、黙って考察する。なんだかんだ言ってもゲーム的な要素は面白い。


「つまり、レベル10から19までは毎回STポイントが100ずつ貯まり、20からは150ポイント、30からは200ポイント貯まるという事でいいか?」

「その通りです。問題ありません」

 今回、残りスキルポイントを全て力へ振った。「名も無き剣豪のガントレット」の能力で力が二倍になる為、今の効果を抜いた純粋な力数値が173、それに550を足して723。

 そこにガントレットの効果が加わると1446もの数値となる。


「うーん。しばらく何もしなくていい気がするなぁ……」

『結界』もあるし、早めに就寝する事にした。明日は何を食べようかと涎を垂らしながら考える。


 意外にもダンジョン内には魔獣以外にも、スキルや魔力を持たない唯の獣が徘徊しており、餌には困らなかったからだ。

 一番どうしようか悩んでいたのは料理である。味やメニューの知識はあっても、経験が足りない。ナナに聞いてもそんなスキルは存在しないとの事だった。


「ぐぬぬ……より美味しくご飯を食べる為には、どうしたらいいか悩むなぁ」

 その様子を見て、天使は呆れている。


(この駄目マスター。深淵の森から出ない気か?)

 いびきを掻きながら気持ち良さそうに眠る女神レイアに、天使ナナが焦燥感を抱いた瞬間だった。

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