第3話 THE・END.
カウンダウンが迫るごとに心拍数は上がる円状に広がった何も無いステージに少年と僕が向かい合い視線を合わせる。
炎天下の熱と緊張感で頬なら汗が流れ顎の下を通りその雫が零れ落ちる。
「暑い」
改めて考えてみるとここまで表現できるこの世界は本当に凄いな、そして少年。
誰かを思う信念が強い…勝負事は嫌いなのになぁ。
まぁキミがその意思なら僕が僕で無くなるように
「僕が僕に成り下がるように全てを凌駕してやる」
変わる僕の精神は時を遡るように強くなる
-----カウントダウンが終わる-----
殺してやる。殺してやる。
俺を弱いという存在も兄をダメにした人間も、この世界に存在するrainの人間もみんな俺が修正してやる。
ねぇ、兄さんどこかで見てるんでしょ、見てくれてるよね。俺はまた勝つからね兄さんには俺がいるからね。
カウントダウン後一秒…
「弱小な人間なんてここにはいる必要なんてない…消えてしまえばいいよ…出来損ないの雑魚ども」
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開始とともに騒ぎ出すモニターの向こうの人々。
ヒカリやゆめもこちらを見ている。
「お前の戦い方じゃ僕には勝てないよ」
無理に口から出る言葉と共に少年は
バックステップをし勢いをつけて凄いスピードで迫ってくる。
「あ、まじやばいってのっ!!」
「ま、ままま待ってて!!!」
新幹線が俺を僕を轢くためにわざわざ線路を組み合わせてきたように弾丸と覇気が飛び交う。あぁ終わりだ。
「もう終わったな」
ボソッと声を出し立ち尽くす僕を少年はみた。
「兄さ…」
ほとんどの攻撃はできず僕はナイフと謎の光だけ。
少年が僕を見てから光はただゆらゆらと通り抜け…透過してすり抜けただけの光は少年の動きを止めた。
「え。あ、あの…あれれれ…や、やらないんですか?」
「な、なんで俺が兄さんと…」
兄さ…ん??え?いやいやいや…
「ど、どなたですか?」
「兄さん俺だよ刹…刹那だよ」
「え。刹那なの…?」
…言葉を失う。なぜここに刹那がいるだろう。rainって…rainってこんな…
脳内に再生される言葉…このgameは君のために…
これはこういう。ことも。
「兄さんには俺がいるよ帰ろう?」
「お前は…なんでここに居るの」
「なんでって兄さんにあってまた楽しく過ごしたいから!!」
「だからってrainでみんなを…人々を…??」
「しょうがない…しょうがないじゃん兄さんを傷つけた人を人間を…殺らなきゃ兄さんがまた…」
「お前は僕のことしか考えずにここに来ちゃったんだな…僕のことを信用してたくさん頑張ったんだね」
「兄さん…」
-----同時刻-----
ざわざわとモニターの前で口を並べて事を言う。
殺人ギルド「ジ・ギル」
名前がバジル的な感じなのは言ったら殺されるから言わないとして…
ジ・ギルとはRainでいう荒らしでありたくさんの活動を行うものがいる。
代表的な名前はゼキラと紅蓮と呼ばれる2人の男。
漆黒にして地を赤く染めると言われ恐れられてるゼキラは黒円卓の騎士と言われるギルドの中でも隊に分かれる3番隊の隊長である。
紅蓮はまぁ雑魚の4番隊隊長ですね。
「おい、ちゃんと説明しろ」は、はぃぃ。
紅蓮とは4番隊隊長ゼキラと同勢力を持つと言われている垢の円卓の騎士という部隊を持っている。その中でダントツに強く優れ熱血と鬼畜この世界の中では鬼をも凌駕する最強で最悪の鬼殺しの名を持つ人間だ。
他にもまだ二つの部隊があったがそれは忘れてしまったよ。
…んで君は誰だい?
「あ?お前俺の事知らねぇのか?4番隊隊長紅蓮っていうもんだよ。」
なんか…変なのに目をつけられた気がするなぁ。
「見た感じガキじゃねぇか、ガキは潰さない主義だ下がってな」
「僕に命令するのかぃ?」
「ちょ、ちょっと待つにゃ!ご主人様はまだ…」
「ん?今戦ってるやつがお前らの飼い主って訳か。いいだろう。待ってろ?いいものを見せてやるよ」
モニターの前に立ち何やら呪文のようなものを唱えている。
「と、止めなきゃ」
「待つにゃヒカリ!!」
ループ・エディアル・エクセプト・ドローン・ラーメンッッ!!
「…」
周りが静まる…それは転移したということじゃない、そう、呪文だ…くっ…
超適当な呪文過ぎて周りは唖然し笑いを堪えるのに大変だった…。
だがそれももう言えなくなる。
後から駆けつけた赤の円卓がふたりが戦う会場へと次々と転移していった。
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「お前の罪は重いでも償う先は死とか俺に服従なんてものじゃないぞ、罪を重ねた分生きて誰かを支え続けろ、それがこれからのお前の目標だよ?」
「うん、兄さん。」
出会えたことが嬉しいただひたすらに嬉しいそう刹那は思っているんだろう、でも僕はそんなことより刹那を巻き込んだかの世界が許せないはやく終わらせなきゃ…と思う気持ちの方が強かった。
「もう終わりにしよう…」
そうだな終わりにしてしまおう…死ぬがいい…。
「兄さ…ッ!!兄さん?」
「ん?」
この世界は僕のために作られた…か。
これじゃ僕がチーターみたいに見えるな。
「な、なにっ!?」
切りかかる剣に背を突かれた時僕の背後は物凄い閃光を放ち当たりを真っ白に輝かす。
「僕は死なないよ?」
よしっ決まった(状況わからないけどっ)
「ま、眩しいっ…お前らっ…」
当たりに霧が現れ光が少しずつ溶けモヤモヤと苦しい風が吹き荒れる。
「なんだ?さっきの光はそしてあいつらは…」
霧が一時的に溶け込めていない空間を見つけ紅蓮は歩く。
「お前ら一斉に行くぞ…3.2.1殺れッ!!」
「ジ・エンド・オブ・ファイア!!」
「ブラックファイアッ!!」
合図と共に放たれた紅蓮の隊の魔法や技…大地を切り裂き燃える炎と飛び交う人魂のような個体が浮遊しながら光に向かう…。
「グロ…アス… ディ…スター」
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