9月12日
今日はまず足としてスクーターを確保する予定でしたが朝からスコールの様な大雨、雲の流れからしてすぐ止むと信じて待ちます。
午前中には晴れ、ほっとして集落に戻り、スクーターをゲット。グレンラガン号と名付けました。
取り敢えず父島の北にある宮之浜へ、太陽に暖められた海水が丁度良く海水浴日和です。透明度はそこそこですが波も落ち着いているので、明日辺りからよりきれいになると思います。
珍しい生き物には会えませんでしたが、ドーナツ状に成長したサンゴ礁等は見れました。
集落に戻り自作弁当で昼食。父島のベーカリーで焼いた食パンが地味に美味しいです。素朴だけど余計な物が入ってない味。島レモンのジャムで頂きます。
母島では食事つきでしたが、父島は自炊にすると決めていたので食材準備の買い物をしました。ところが予想外だったのが、島の店はおがさわら丸が東京に戻ったので、定休が多いということでした。観光客が減って海を独り占めに出来るボーナスタイムですが、こういうトラブルも有るので自炊派の方はご注意ください。
自炊派の方にお勧めなのは、まず前述の食パンですね。八枚切りで205円の安さ!ですがやっぱり人気商品らしく、すぐ無くなっていました。直接お店に行くのも手ですね。
幸いスーパーの一つが今日までは営業だったので事なきを得ました。野菜や島の魚を手に入れ山側の道路をドライブがてら宿に戻ります。
山道を安全運転で走るといくつかの展望台の他に電波望遠鏡にも会えます。見学してたら急に動き出して吃驚しましたが宇宙へのロマンが掻き立てられます。いつか宇宙SFも書きたいですね。
さらに進むと山深い
オガサワラトカゲやヤモリ、マイマイ。鳥はハハジマメグロ、メジロは割とよく見かけましたが、天然記念物のアカガシラカラスバト、通称アカポッポにも会いたいです。
小笠原は隔離されてる分生態系が弱く、外来種の繁殖が抑えられない事が問題になっていますが、普通に歩いててもそこかしこでヒキガエルが潰れていたり、グリーンアノールというトカゲが今こうして書いている部屋の何処かにいたりします。
森から老人の悲鳴のような声が聞こえると思ったら野生化したヤギだったこともしばしばです。たまたまご一緒になった研究者の方のお話でも努力はされてるけど難しいそうで、今特に問題になってるのはプラナリアの仲間の繁殖という事でした。
皆さんも小笠原へのお越しの際は、環境保全のマナーにご協力ください。
宿に食材を預けて、今度は境浦に向かいます。おそらく父島で一番有名なビーチでしょう。入江の真ん中に沈没船があるシュノーケリング、ダイビングのスポットです。この海を完全に独り占め出来ました。
周辺のサンゴ礁にも魚は多いですが、沈没船周りは圧巻です。少しだけ餌を持って行ったのですが、スズメダイの集団にギャングのように囲まれ、自分の体までつつかれる始末。沈没船の写真を撮りたいのにカメラを遮って邪魔されるというパニック状態で、餌を持っていくのはお勧めしません・・・本気でピラニアに見えました。
スズメダイから逃げ回っていると、海底に白いエイを発見しました!水族館以外で初めての体験です。使い捨て水中カメラで撮影したのですが、上手く取れていたらいずれツイッターでアップしようと思います。
ギャングに追いかけられるとは言っても沈没船探検は興奮しますね。海底には足がつかない場所にあるので、泳ぎが苦手な方はライフジャケットが必須です。浜からそれほどの距離があるわけではないので、落ち着いて行けば安全に辿り付けると思います。
ただ何分古い沈没船で、少しずつ崩れていってるので乱暴に触ると危険です。これも注意してください。
巨大なタンク?の残骸に腰かけ夕日に変わろうとする太陽を眺める。
ロマンですね。例え下半身はスズメダイにたかられても。
今日は島で取れたカジキを島の野菜と味噌煮にして夕食にしました。取れたてのカジキは身がプリプリして美味しいです。味付けはもっとシンプルな方が良かったかもしれません。
しっかり食事をとり、残ったご飯はお握りにして明日の準備をして寝ます。
明日は山道を抜け父島南端のジョンビーチを目指します。ガイドブックには最低でも2ℓの水を用意しろとある、この旅一番の長距離移動になります。このために昨日今日と負荷の少ない遊びしかしてません。
気力体力十分で挑んできます。ではまた明日。
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