昼を過ぎたあたりで、2人は昼食を食べに席を立ってしまった。なんでも、デュークの奢りなのだとか…… 


「うーん。やっぱり、エマにはクライスさんかなぁ。デュークさんは頭がよさそうだからなぁ。エマはああ見えてアホな子だから、デュークさんとは釣り合わないかなー」


 ペンで頭を掻きながら、レイチェルはしみじみと言うと、グラスに刺さったストローでジュゴゴゴゴォと音を立てる。


すると、


「お呼びですか?レイチェルさん」と、ウェイトレスがピョンピョンと跳ねるようにやってきた。


「相変わらずサフィちゃんのおっぱいは揺れるねぇ~」


 上体の抑揚に合わせて上下する胸元を舐めるように見ながら、レイチェルが恒例のセクハラをした。


「もうっ、レイチェルさんってば、セクハラ禁止です!」


 トレイで胸元を隠しながら顔を赤らめて言うサフィニア。


「むぅ、隠してるつもりで隠しきれていない、そのけしからんおっぱいをどうしてくれようかっ!」


 そう言うと、レイチェルはトレイをひっぺがし、サフィニアに襲い掛かったのであった。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る