3話
午前の授業が終えて、お昼休みになった。急いで購買までパンを買いに行った。カラフルチョココロネとメロンホイップパンとメロンサイダーを買った。すぐに教室に戻って自分の席に戻った。
買ったばかりのパンを口に入れて頬張るように口に入れて、メロンサイダーを飲み干した。
昼休みはまだ時間があるから携帯端末で耳にイヤホンを耳に付けてアニソンを聴きながらラノベを読書した。しかし、教室での空気はとても居づらかった。
「おいおい……今朝の事聞いたか?」
「またアイツが問題を起こしたって!」
「マジかよ……俺コイツ嫌い」
前の席に座る数人の男子生徒が僕の影口を話していた。確かに問題起こしたけど、タダ人助けをしただけ。
僕が初めて問題を起こしたのは2年前の1学年の時、帰宅途中に裏路地で同じ学校の生徒が不良に暴行を受けているところを「やめろ! かっこ悪い」と口にした。
しかし不良達が標的を僕に、僕は応戦して、彼らをボコボコにし、満身創痍状態の戦闘不能にした。
怪我している少年に近づいたら「勘弁してくださ〜い!」と怯えながらマネーカードを差し上げる少年、巡回中の警察官に署まで連行されて事情徴収させられた。
次の日に教師から呼び出されて説教された。学園中から僕を学年一の不良として噂が広まって、近づく生徒はいない。
昔はよく友達に話しかける日々を送ってとても苦労した。今はぼっち生活。
「そういえば……オオウチって、悪い女子のリーダーのスカートを切りつけてパンツ丸見えにした噂は本当らしいわよ」
「嘘! それって変態じゃない!」
「やりすぎ〜女の敵じゃ〜ん……」
「ヨシノ君、変態です!」
「あんな問題児を起こす最下層な奴とつき合いたくない!」
右隣の席にいる数人の女子生徒が冷たい視線でこっちを見ている。そんな目で見るなよ、僕はイジメを止めただけなのに。
いじめっ子の女子が持っているハサミで僕の髪を掴まれ切ろうとしたら、リーダー格の肘を蹴りでお見舞いし、彼女が手に持っているハサミが落としてスカートが切られて、パンツが見えてしまった。彼女は泣いて逃げてしまう。
いじめられっ子の女子は怯えていて、先生に指導室まで連れていかれ、また説教されてしまい、おまけに反省文を書かせた事も。
「オオウチの野郎、授業中サボっているのに、なんでテスト順位が俺よりも最上位なんだ?」
「わからないけど……なんで?」
「授業中居眠り又はサボりしてたな、なのになんで?」
「カンニングでもしたんじゃないかな?」
「カンニング警告するだろう。そんなに頭がいいのかアイツ?」
後ろの席には真面目な生徒達が嫉妬深く、ヒソヒソと自分の授業態度を話している。
昔は勉強苦手でだけど、お師匠様が有名な学問アプリを無理矢理勉学の日々、学術に影響を励んだり、高校・大学専門の難解問題をあっさり解いてしまい、勉強率を上げてしまった。
中学中間・期末試験で上位になるのは当然だ。
「あんな奴、本当に迷惑だよな!」
「俺らよりワルじゃん!」
「同意!?」
「最下層のクセに生意気だ!」
数人のチャラい男子達が自分の悪口を言いやがってムカつく、努力しないテキトーな能無し男子達が自分の悪く言う事しか頭に無いのか。
(もう我慢の限界……あいつら全員、地獄を見せてやる……)
机の上に置いてある音楽パットのイヤホンを外して、音量を大にした。
「ウワッ! 何だこの騒音は!」
「耳に響くー!」
「鼓膜が破れるわ!」
「キャー!」
「耳がー!」
僕を悪く言う馬鹿なクラスメイトを音楽パットのアニソンでお見舞いした。周りの生徒は両手で両耳を抑えていた。
「おいテメェ! 何音楽パットのイヤホン外して聞いてんだ。早く付けろ。ついでに音を小さくしろ!」
自分の影口を言ったチャラい男子がこっちに近づいてきて文句を言ってきた。最初から悪口言うのはヤメロ。
「だが断る!」
「ンだと……止めないなら奪っ……グホッ!?」
机の上に置いてある自分のパットを奪おうとするチャラ男子を足蹴りで彼の肘を蹴った。男子は素っ転んでしまう。
彼は白目になって失神する。次に一人の女子生徒が僕の机の前に近づいてきた。
「ちょっと、オオウチ君! あなたやり過ぎでしょう。同じクラスまで迷惑掛けるつもり!」
彼女はこのクラスの学級委員長、制服はキチンとしていて、三つ編みの髪、アンダーリムのメガネを掛けていて真面目そうな生徒である。
「委員長、アイツは僕の端末を奪おうとするか蹴りを入れました」
「それはいくらなんでもやり過ぎでしょう、今度こそ先生に言うわよ!」
「好きにして!」
「好きに?」
「なんでもありません!」
委員長は説教を終えて自分の席に戻った。午後の授業が始まるチャイムが鳴り響いていた。前のドアから先生がきた。
「みんな、時間が過ぎてるぞ……早く席に戻れ!」
教師の言葉でみんなは自分の席に戻る。鞄から取り出したノートパソコンと
教科書を机に置いた。僕は放課後まで居眠りしようと、教師が机の前に怖い顔をしながら近づいてきた。
「おいオオウチ! もう授業が始まっているぞ! また居眠りとは……いい度胸だな……」
教師のオデコは血筋が浮きながら大声を上げる。でも僕は目を覚まさない振りをした。
「貴様いいかげんに……」
すると教師は細い棒で叩き起こそうとした。
「甘いね……」
「何!」
僕は教師の右手に持っている細い棒を見事に受け止めた。
「お前……教師に手を出したな!」
「出していません! 正当防衛です!」
「うるさい! 貴様は学校をなんだと思ってるんだ!」
「子どもに教育を受ける場所です……」
顔を赤く染める教師の怒りは治まらなかった。教師はもう我慢の限界を超えて、大声を上げた。
「オオウチ! お前は居残りだ! でも今日は逃さないから覚悟しとけよ!」
「でも僕は早く帰らないといけません。居残りする暇じゃありません……」
「貴様はいつもいつも……」
「とりあえず……授業を……」
教師はいつまでも説教を続ける。午後の授業の事を忘れている。
午後の授業が終わり。教室に残っているクラスメイトは家に帰宅したり、部活動に行ったりしていた。
「さて……帰るか……」
早く家に帰ろうとしたが、教室のドアから開いた。腕輪を付けている集団が入ってきた。その腕輪には風紀委員という文字が書かれていて、彼らは風紀委員である。
「あの……僕に何か御用ですか?」
大勢の風紀委員が机の周りに囲まれた。気の弱い振りをして、風紀委員に小声で話した。
「君がヨシノオオウチ君かい……」
最初に話しかけてきたのは、金髪パーマの髪型をしたメガネをかけたイケメン男子。
「誰ですか?」
僕はこの中等部に通ってから3年間授業のサボりばかりしていて、クラスメイトと生徒の名前は覚えていない。
「貴様! どなたとはなんだ!」
午後の授業中に説教していた教師はまた懲りてもいなかったのか。
「先生……そんなに怒る事はありません」
僕に話しかけたイケメン男子生徒が後ろに怒鳴る教師を落ち着かせた。教師は焦りながらイケメン男子生徒に話しをした。
「この問題児です。私の授業を妨害して……おまけに暴力行為をした馬鹿生徒です!」
教師は僕に向けて指を指した。ところが金髪イケメンメガネ男子が教師の視線の方へ向いた。
「御託はいいですよ! あなたにとって……教育にはなっていません」
「す……すみません……」
イケメン男子生徒はスマイルで怒鳴る事を注意された教師は落ち込むように黙り込む。こいつには頭が上がらないのか、どこかの金持ちの御曹司なのか。
「先生から聞いたよ。午後の授業に居眠りとは……」
「それが何か?」
「君は学校をなんだと思うかね?」
「学び舎です……」
イケメンメガネ男子はスマイルな顔をする。先生を黙らせるとは、よほど恐ろしい奴だ。
「3年間ずっと……ケンカの理由は……」
「それは……」
「勘違いされやすいタイプだね……君は」
歯をキランとしながら会話するイケメンメガネ男子風紀委員は、いつまでもずっとスマイルな顔で攻めるように会話してきた。
「君には罰として指導室までご同行してくれないか?」
ヤバい……このままだと指導室に連れていかれそう。ええい……一か八か苦難から逃れないと。
「それは無理です。僕は早く帰らせて頂きます!」
「残念ですが、君を帰らせないように、ドアの外には風紀委員が待ち構えています」
「なるほど……」
ドアの近くには風紀委員が教室のドアから立っている。逃げ道は、反対側を振り向くと……窓がある。
僕はカバンを持って机の上に乗った。
「じゃあ……窓から帰ります!」
ジャンプして囲まれている風紀員を顔を踏みながら着地し、僕は窓の方へ向かった。
「ちょっと待ちなさい! 窓に飛び降りたら危険です!」
イケメン男子の言う通り、三学年のある教室は3階。でも僕は聞く耳も持たず、思いっきりジャンプした。
「じゃあ……さらば!」
「え……」
問題児のヨシノ・オオウチは通り抜けるように3階の窓から飛び降りた。
「キャー!」
「飛び降りた!」
「本当に窓から……」
「大変だー!」
「早く窓を……アレ?」
クラスのみんなは窓から飛び降りたヨシノ・オオウチの姿を、もう助からないと覚悟した顔をした生徒もいた。僕は心配して窓の下を覗くと。
「これは……」
オオウチ君のの姿は……壁にある水道管に張り付くように、しっかりとしていた。
「見ろ!」
「嘘だろ……」
「アイツ……本当に無事だ!」
壁には屋上から地上まで繋がれているベルトで水道管を固定する問題児のヨシノ・オオウチは。
「ふう……下まで一直線!」
スルスルと3階から1階まで無事に降り立った。僕はガッツポーズを取って「危ない危ない」と声を上げた。
「じゃあみなさん……さようなら!」
僕は3階の窓際を見上げる風紀委員に手を振った。ダッシュして家まで一直線。
「奴が逃げたぞー!」
「追えー!」
「逃がすか!」
風紀委員は急いでオオウチ君を追いかけた。
「やはり彼はただ者じゃない……」
口にペロリと舌を出した。プリーツスカートのポケットに携帯端末を取り出して、私は奴に連絡を取った。
「もしもし……明日の計画は大丈夫かしら……」
「やっと逃げ切れた……」
息を吐きながら後ろを振り向いた。風紀委員と教師から無事に逃れた。でもあのイケメンメガネ男子風紀委員のスマイルはちょっとムカついた。指導室で反省するより、悪ふざけした馬鹿どもを全員取り調べろって、
1年の時、学校で評判の悪い上級生が後輩イジメをしているところで「かっこ悪い馬鹿ども」と声を上げた事も。
主犯格は僕を校舎裏に連れていかれて、壁越しで殴り掛かってきた。僕はお師匠様の訓練で鍛えられて、上級生をボコボコにした。
次の日、先生に呼び出されて、一週間の停学処分を下された。学校ではみんなから恐れられてしまう。
「進路……どうしよう」
問題を起こした僕は、中等卒業後はどこの高等学校の受験を考えていなかった。僕の未来は絶望的。
「後ろから誰かに付けられている気がする……」
まさか今朝のアニメ専門店で視線を感じた気がする。
「ヨシノ・オオウチ、帰宅時間は異常なし……」
私は朝から例の少年であるヨシノ・オオウチを探し続けて夕方になってからようやく見つけ出す事が出来た。
プルート星の修道院出身であるエリス・ザビエルに叶う者はいない。
「学園の命令ですわ。任務達成出来るかどうか……」
私はソーラー・学園の生徒会の命令で例の少年を尾行中で、私の掛けているソーラー・グラスのラウンドフレームのメガネで尾行の時間帯をメモをしていた。
「それなのに、アンジロウとサリアと一緒に行動したのに、あのうつけ会長のせいで二人は別の任務中……」
今朝の学園からのメールの通達て別々に行動、今は一人で任務越しに集中、しかも見失っておまけに迷子になる羽目になった。
「気をつけて行動しないといけませんわ。もしも彼に気付かれたらどんな酷い目に合うかもしれませんわ!」
「酷い目って?」
「そうですね、尾行中の……アレ?」
後ろに誰かが話しかけてきた。振り向いたら、私が尾行していた少年がいつの間にか私の背後の近くにいた。
「キャーーーーーー!」
私は咄嗟に悲鳴を上げてしまい、腰まで抜かすように転んでしまう。
一体前にいたあの少年はいつの間に私の背後から現れたの。
まさか、瞬間移動が出来る能力、イヤイヤ彼はソーラー・グラスは掛けていない。裸眼のままである。
「そんなに大声を出すな、驚かしてごめんね……後ろから付けられているのが君だったのか……」
「いいえ……ってそういう事じゃない! なんでいつの間に私の背後に!」
「ア……それは、君が目を背けている最中、隣にある電柱に上って、建物の屋根を何軒か通って……君の背後の近くまで着地したから」
「なんで無茶な移動の仕方を!」
彼女は驚愕した。僕は帰り道で付けられているのは誰なのかと、気になってポケットから取り出した鏡で後ろを写した。付けられているのはコソコソと隠れている十歳前後の女の子だ。
彼女が目を背けている間、道の隣にある電柱を上って、建物の屋根を何軒か通って、彼女の背後まで見事に着地して驚かしてしまった。
少女は思いっきり立ち上がった。顔を威嚇するように僕に近づいてきた。
「あの……どちら様でしょうか」
「私の名前はエリス・ザビエルと申します。ソレール系中立惑星プルート星出身ですわ!」
いきなり自己紹介を始めた。修道女らしい服装を着た少女の名前はエリスか、プルート星人って彼女の髪の色は銀髪なのか。
「あなたには渡さなければいけませんわ!」
「渡したいもの?」
修道女のエリスは鞄から取り出しものは……。
「眼鏡ケース?」
彼女が手に持っているものは、赤色の眼鏡ケースだった。彼女はケースを開いて取り出したのは、赤色のセルフレームの丸眼鏡。コミカルな工夫を持っていた。
「ヨシノ・オオウチ様、あなたにこれをお渡し致します。あなたはこれを掛けて私の通っているソーラー・学園へと転入してください」
いきなり転校手続き申請してきた。見知らぬ少女に怪しい眼鏡を渡されるなんて。
「すみません! 怪しい人にはもらえません!」
「へっ?」
ヨシノ・オオウチは私に向けて頭を下げて謝った。
「渡される眼鏡には服が透けて裸が見えるのは勘弁してください……」
「どういうことですか! 私を変態呼ばわりするのですか!」
「じゃ、そういう事で!」
ヨシノは後ろを振り向いて逃げ始める。
「ちょっと待ってくださーい!」
受け取らず逃げ出すヨシノを追いかけようとした。このままだと私は地獄の説教の刑にされますわ。
「待ちなさ……キャア!」
私は足を躓いて転んでしまう。
僕は後ろを振り向くと、怪しい少女のエリスが道で転ぶとは、膝が少し血が出ている。
(血が出てる。そういえば……お師匠様によく僕の傷を化膿しないように治してくれたな……」
僕は逃げるのを諦めてエリスのもとへ引き返す。彼女はとても痛そうにな顔をして、涙が出ている。放っておけないな。
「おい……大丈夫か?」
「ひゃあ!」
僕が近づくと、エリスは驚愕し、涙が一瞬で止まった。顔は赤く染めていた。
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