2話
星暦2041年。、当時のソレール系がソーラー連邦が統治した独裁時代。加盟惑星のアリス星、クロノス星、エルミス星などの政治家によって星民を苦しめていた。
数々の惑星を侵略を開始する。自然惑星国家のジュピター星を占領。中立惑星のウラヌス星とネプチューヌ星を侵略、小惑星家のプルート星も侵略された。
最大星家を制圧し、惑星政府は無条件降伏される。
各星の政治家の汚職者と通じて奴隷制度が厳しくなる。奴隷にされた人間は強制的にどこかの資源の山間部で重労働させられた。反対するものは捕らえられてしまい、裁判無しの終身刑または死刑された人も多くない。
唯一連邦に占領されず加盟しなかった惑星・ヴィーナス星はソーラー連邦の悪事を暴こうと王家が必死に解放戦線を尽くしたが、証拠不十分でとても叶わない状態で困難になっていた。
ソーラー連邦に支配を解放するためにレジスタンスとして戦う人間もいた。反乱の為に逃亡中のレジスタンスと連邦の支配から逃れた人間は必死でヴィーナス星まで亡命した。
謎の科学者の男が現れ、レジスタンスと一緒に連邦を倒すための新兵器を作る事に。
亡命したプルート星人が発明したソーラー・レンズを組み合わせようとアイデアがとても困難だった。
机にあるレンズの外れた古い眼鏡をソーラー・レンズに合わせた。ソーラー・グラスが誕生した。
ソーラー・グラスをかけた人間は、適合が一致し、特殊能力が発動したり、武器を具現化した。
無力で叶わなかった戦車や巨大ロボットなどの兵器を破壊する力を持っていた。
レジスタンスはソーラーグラスの適正能力が出来る人間を集め、掛けた人達は全惑星の数々の占領基地と収容所を襲撃し、捕われた人間を逃したり助けたりなどの行動を出た。
占領された惑星全土を解放した。敵を逃さず、全員捕虜にした。
ソーラー連邦の本拠地・月までたどり着く。基地に侵入し、本拠地全体制圧に成功した。
支配から解放された全ソレール惑星の解放が訪れた。ソレール全惑星の死者、行方不明者は数億人以上が犠牲になった。
ヴィーナス星の当時の王様はソーラー連邦の基地の金庫室に武器密売と人身売買や賄賂に関わる悪事の証拠が見つかり、幹部達の権利を剥奪、当時の連邦長官と現当主は処刑され、残党は厳しい刑罰を与えた。裁判の結果は禁固数十年以上の刑罰が下される。
自由と平等などの権利を与える。全惑星の人種差別を廃止。
植民惑星になって解放される星民の喜びと歓声、解放した惑星の政権の復興を再建した。
長と名乗る男は戦後にいなくなり、彼が発明したソーラー・グラスのおかげで自由を取り戻した。眼鏡端末型兵器として全ソレール系惑星に広まって、今でも歴史に残している。
しかし、ソーラー・グラスには適性能力が発動する人間しか起動しない。
各惑星と共にソーラー・グラスの治安組織、ソーラー・ポリスを設立した。本部をヴィーナス星の都市国家・ヴェネスを拠点としている。
ソーラー・グラスに反応した子ども達を集める教育を受ける学院、ソーラー・学園を開校、小・中・高などの学園一貫として、卒業するまで教育を受ける。
アリス星の星都……又はユートピアの首都・トーエを拠点とする。
ソーラーグラスの適性能力の確認テストを行われ、その判断でクラス替えになっている。
ソーラー・学園高等部卒業後、ソーラー・ポリスの入隊、または企業や治安組織に所属するobは多くいる。
アリス星人が各惑星に短時間で目的地の星に行き来するワープ・ゲートを開発。惑星側のゲートを通過して数時間に到着する。宇宙交通手段に発展した。
星暦2111年、ソレール解放戦争から70年が経った現在のアリス星の地方都市。
「それにしても、随分昔の戦争話をするよな……」
気を難しそうな顔でテレビを見る。数十年前は戦争状態なのに、現在は平和で豊かになっている。
『それにしてもソーラー・グラスは今程絶賛に大人気ですね……』
フツーのメガネを掛けた男がハキハキとソーラー・グラスについて話した。
『例えばこの二つのメガネを見てください。右手にはメガネ、左手がソーラー・グラスです』
中年ニュースキャスターが両手に持っている同じビックスクエアセルフレームメガネを解説し始める。
右手は普通のメガネ、左手はソーラー・グラスである。特殊レンズであるソーラー・レンズは色鮮やかに輝くのが特殊能力が発動する信号である。
『ソーラーグラスと普通のメガネを見比べてみましょう……vtrをどうぞ!』
vtrが流れてきて、右の映像は普通のメガネを掛けた人の映像と、左の映像はソーラーグラスを掛けた人。相手は銃を構えた大柄な人型ロボット。相手のロボットがいきなりペイント弾で撃ってくる。
普通のメガネを掛けた人間はペイント弾を見事に当てられる。しかしソーラーグラスを掛けた人間は数秒足りずに回避、ロボットの持っている銃を放つ。
『これがソーラーグラスの力……相手のロボットの持っているペイント銃を放ち、すぐに倒してしまうほどに信じられません』
若い女性キャスターがソーラーグラスの力を見て驚愕した。
「これはアリス星による、イヤ……全ソレール系惑星に取って、戦争の記録に残されています」
頭を書きながら真剣そうな顔をするニュースキャスター。ソーラー・グラスは解放戦争で大活躍したと、歴史の教科書に載っている。
『さすがソレール解放戦争で勝利したレジスタンスとヴィーナス星のおかげで堕落した連邦の悪事を叩きのめした。ソーラー・グラスをかけた子ども達の為に……アリス星の星都……またはユートピア皇国の首都であるトーエに教育機関があります。ソーラー・学園に入学します。在学中への学校に転校手続きも出来ますね……」
若いニュースキャスターの男は眼鏡のブリッジを押しながらソーラー・グラスの映像を見つめていた。
すると突然一人のテレビスタッフの青年が慌ててソーラーパットをキャスターを渡した。
渡されたキャスターが驚愕な顔をしながらニュースを続けた。
『たった今入ったニュースです。今日未明……過激派テロの主犯格とその一味が星港エリアポートで護送中に……残党集団に襲われ、首謀者らが逃亡中の事です。近隣にいる住民のみなさまは十分……ご注意ください……」
テロリストが逃亡……ヤバいな……あまり巻き込まれたくないな。
「もしも……ここでテロと遭遇したら一目散で逃げるが勝ち……お師匠様が『自分の身は自分で守れ!』って言われたな……」
ソーラー・グラスの発明した科学者は未だに消息が掴めていない。何か忘れている気がする。
「……ってテレビに夢中しすぎて時間が過ぎている。遅刻だ!」
パットで時間を確かめると、7時45分、早く急がないと教師に叱られる。
「誰かに見られている視線を感じるけど……それどころじゃない遅刻遅刻!」
周りに誰かに見られている気がした。まさか不良達が追いかけて、まさか。あいつらは戦闘不能だから、僕は学校へ急いだ。
アニメ専門店の看板に3人の少年少女が隠れていた。メガネのテンプルの筋にあるボタンを押して何やらブツブツと話している。
ヨシノが学校に急ぐ後ろ姿を見続ける3人の少年少女がいた。
「あれが……学園に転送してきた写真に写っているのが……例の少年ですか?」
丸メガネのレンズ越しに映っている顔写真の画像は、例の少年、ヨシノオオウチを確認、看板で身を隠す。そう……私たち3人の掛けているのはソーラー・グラスの着用者です。
「あの……こんな事していたらヤバいじゃないですか……」
「そうですわ……帰って危ない不審者だと思われます……」
後ろで声を掛けてきたのは10歳位の青縁丸メガネを掛けた少年のアンジロウ。
ソーラー学園初等部に通う彼は私と一緒に任務を受けている。同じ年齢の縁の細いメガネを掛けた少女、サリアクロスフォードは怖じけ付くように修道服を着た少女、エリスザビエルに尾行の注意を警戒した。
「何を言っているのですか! アレは重要な人物、彼はあのお方と一緒におられた方でしょう!」
私は犬のように威嚇して二人に近づいた。
「あの……エリス先輩……」
「何!」
「一つ聞きたい事が……あります……」
後ろにいるサリアは恐る恐る私に何か話しがあるそうな顔をしている。
「聞きたい事ですか……いいですわ、話してください」
えっへんとした仕草をした私は、サリアの話しを聞いた。
「なんで修道服を来ているのですか?」
「任務ですから!」
「制服か私服でもいいのに……」
「私の勝手です!」
「これじゃあ……コスプレしている変人ですわ」
「誰がコスプレオタクですか!」
「ほら……すぐに怒るんですよ」
二人が着ている服装はブレザーの制服、アンジロウの着ている男子制服は青緑色のブレザー、黒色のズボンとネクタイを締めている。サリアの着ている女子制服は男子と同じ青緑のブレザー、黒いプリーツスカートを履いている。
「それで、本部の命令で彼を学園に転入手続きをさせろと……」
「わかりませんが、おそらく例の少年ヨシノオオウチは中等学校入学してからずっと問題を起こして何百人以上の不良を病院送りに書かれていました」
画面に映し出されているヨシノオオウチの書類をクリックした。本当に問題を起こしていると書かれていた。
「ちょっと待ってください! こんな生徒が大問題を起こしたら、星際問題になるかもされませんわよ!」
「星際問題って……」
顔を青くビビるように慌てるエリス先輩は例の少年を犯罪者のような目で見続ける。
「こうなったら! 私があの暴れん坊を交渉してみせますわ!」
「「いけません!」」
そのとき、アンジロウとサリアは私の体を拘束するように取り押された。
「何をするのですか二人とも!」
「いけません先輩! またトラブルを起こしたら学園の生徒会とソーラー・ポリスに駆け込まれます!」
「そうです。失敗したら全部水の泡です!」
「今やらなきゃいけないのにー!」
取り押さえる最中、アンジロウとサリアのソーラー・グラスのソーラー・レンズから『教官』という文字の書かれたテレフォンマークが点滅していた。
「電話に出ないのですか?」
「こんな時に」
「しょうがないのですわ」
私は二人の拘束を解かれて、それにしても両手が痛い。
「もしもし……あ……ハイハイ……っえ! それって……」
「ちょっと待ってください。後の任務は彼女に……」
アンジロウとサリアはボソボソと電話の相手は何を話しているのかわからない。二人は電話を切った。アンジロウとサリアは私に話し付いてきた。
「今から……僕とサリアは別の任務があるので……」
「別の任務? どういう事ですか!」
別の任務を聞いた私は驚愕し、アンジロウとサリアが別の任務の理由を話した。
「この街の警察本部に別の任務を頼まれた事で……」
「ちょっと待ってください! 今の任務はどうするのですか!」
「……はい……例の少年の任務……エリス先輩にまかされます」
「どういう事ですか!」
まさか私一人でやれって言うのですか。それとも他の生徒が呼ばれて一緒に行動するのかしら。
「情報によると、逃亡中のテロリストの首謀者と残党がこの街にいる目撃が……」
「本当ですの! じゃあさっそく」
警察本部へ向かおうとしたら、サリアに止めていた。
「エリス先輩にもすぐに送信が届きます」
「へ?」
ソーラー・レンズ越しにメールが点滅している。メールをクリックすると、差出人は【ソーラー・学園生徒会長ノブコオダ】だ。おそらく……私宛にメールが届いていた。
「生徒会長からだ……なんて書いてあるのかしら?」
指先でメールをクリックして開いた。文字が出されて、メッセージ本文の音声が再生して流れてきた。
【例の少年の任務はエリスザビエル! お前一人でやれ!】
あの声は確かに現・生徒会長であるノブコオダの声に違いない。メールを閉じると私はプルプルと震えるようにあの生徒会長を心から叫んだ。
(あの暴れん坊会長……少年の任務を私一人で押し付けるなんて……今度という今度は……許せませんわ……)
「じゃあ……僕らは警察署へ向かいます。エリス先輩、お気をつけて」
「後で連絡を取りますので、警察署に合流しましょう」
「待ってくださーい! これっておかくしないですか! なんで私一人だけですか!」
「大丈夫です。相手は人間……」
「知っていますわ! 逆に襲われたらどうするのですかー!」
私はエンエンと泣き続ける。ところがサリアがアドバイスを伝えた。
「大丈夫です。ソーラー・グラスを着用しています。相手は人間です」
「そうでした!」
思い出した。私はソーラー・グラスをかけていた事を忘れていましたわ。
「今のうちに……」
「はい……」
二人は掴んだ手を離してダッシュするように行ってしまった。
「あ……行ってしまった……」
私一人だけのこったまま、どうしてこんな目になるでしょう。
「こうなったら……ヤケです! やってやるわー! このプルート星出身の修道女であるこの私が……任務を絶対に遂行してみますわ。覚悟しなさい。暴れん坊生徒会長!」
ガッツポーズを取りながら私は例の少年の任務を続行したが……
「アレ? ヨシノオオウチはどこへ……」
任務のターゲットであるヨシノオオウチの姿は見えなかった。
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