九時限目・おじょうなしょうじょは、まけずぎらい!
「「・・・うーん」」
アオリアの色々な意味で『電撃』的な戦闘を見た後。
恵とガザニアは共に唸っていた。
(あの雷・・・光のような速度もさることながら、人を失神させる程威力も十二分ときた。武術も嗜んでいるとは聞いていたがここまでとはな。さて、どう戦ったものかな・・・)
(アオリアちゃん・・・あんなにくるくる回って、目回さないのかなぁ?)
考えている事の深刻さは全く違ったが。
今は他の生徒たちの魔法訓練が行われていてアオリア戦までには時間がある。
しかしとてもではないが先ほどの一方的な戦闘を見せられて、余裕などあるはずもなかった。
恵以外は。
「一之瀬。どうだ?分かったことなどはあるか?」
「うん?ダンスとか習ってるのかな」
「えっ?」
「え?」
話のかみ合ってなさに驚きつつ、ガザニアは話を進める。
「いや、恵のその剣であの雷撃をどうにかできるのかなと思ってな」
「あぁー、そういうことね!鞘は木製だし電気は通らないと思うけど・・・どうなんだろ?どう思う?」
「俺に聞かれてもな・・・」
周りの目を常に気にしなくてはいけない恵からするとそれなりに重要なことではあるのだが、それを知らないガザニアに通じるはずもなかった。
うーん?と少し考えるそぶりをした後、恵はスタスタと何処かへ歩いて行く。
3分後。
「という訳で連れてきましたー!」
「「・・・な、なんで僕(俺)らが・・・」」
そこには恵に首根っこを掴まれたウェイルとエンリャクの姿があった。
「め、恵ちゃん。なんで僕ら連れてこられたんだい?」
「まったくだぜ。不意打ちみたいな勝ち方して、その上煽ろうってのか?」
不服そうな二人。
まぁ、あんな勝ち方したら恨まれるのも当たり前だろうな・・・と思うガザニア。
その横で恵は不思議そうに聞き返した。
「え?でも二人とも私とここまで来たとき嬉しそうじゃなかった?」
「「そりゃ手つないでくれたかr・・・ごほんごほん」」
「・・・バカだな」
赤くなっている顔をごまかそうとする二人を冷ややかに見つめるガザニアと首を傾げる恵。
そんな事をしているとまた周りがざわついていた。
「なんだ?やけに注目の的だが」
「ふふん、それは僕のおかげさ」
「ウェイル君の?」
「ああ。恵ちゃんを、栄えある僕の正妻にしようと思ってね!そうしたらファンの子たちが嫉妬しちゃっグェッ
残念ながらウェイルは最後まで言い切ることは出来なかった。
普段の2割増しで力がこもった恵のチョークスリーパーは強烈だったらしい。
(ウェイル君・・・!!うぅ、注目集まったらまずいのにぃ・・・)
うぐぐぐ、と悩む恵と必死に恵の腕をはたくウェイル。
だんだんとそのはたく力が弱まっているのを見届けつつ、エンリャクはつぶやく。
「このリア充はどうでもいいが俺はこうなりたくねえから連れて来られた理由、教えてくれね?」
「ああ、うん。そうしよう」
う、うらぎり・・・もの・・・、という断末魔が聞こえたが無視し、ガザニアとエンリャクは話し始めた。
「さて。話を戻すぞ」
「・・・あ、ああ・・・。尻に敷かれるというのはこういうことを言うんだな・・・」
「話戻すっつってんだろロン毛」
ようやく解放されたウェイルにいつも通りエンリャクが煽るも反応もない。
恐怖を植え付けられたらしい。
「ご、ごめんね?あはは・・・。えーっと、アオリアちゃんの雷を私が剣ではじけるかどうか、だったよね?」
「剣で?いやぁそれはいくら恵ちゃんでも無謀じゃないかな。僕の風魔法とは速さの桁が違う」
「そ、そうだよね~!!無理だよねー私でも無理無理!」
最悪チャレンジしてみようと思っていた恵だったがウェイルの言葉に自重することを決めた。
ただそうすると・・・。
「・・・雷をどうやって防ぐかが焦点か」
「俺の土壁なら何とかなるだろうけど、軽やかに回り込まれそうだなオイ・・・」
4人で考えるも中々いい案は出ない。
機動力があり速さがあり威力があるアオリアに対抗するのは容易ではないのだ。
が。
「・・・ま、策はあるにはあるんだが」
ガザニアの言葉に恵が驚く。
「えっ?そうなのガザニア君!」
「そのためにいくつか難問があるが、な」
そんな前置きをして、ガザニアは作戦を話し始めた・・・。
「アオリア様、次は私に任せていただけませんか?」
恵とガザニアとの魔法訓練が始まると言ったところでエスカはアオリアに尋ねた。
屈伸をしながらアオリアは聞き返す。
「んっ、と。あら、どうしましたの?」
「いえ、一戦目で私は何もせず勝ってしまったのでアオリア様の従者として力を示せていません。エンジール家の端くれとして私にもチャンスをくださいませんか?」
「うーん、それは考え過ぎという物ですわよエスカ。功を焦ると足元をすくわれますわよ?一戦目の二人は昨日練習を見て実力が分かっていたからこそああしたのですし」
そう。アオリアも何も考えず2対1で戦ったわけではない。
学園だけではなく教員にすらエンジール家の者が混じっているのだ。
練習状況を聞くことなど造作もない。
そもそもおかしいと思わないのだろうか、とアオリアは疑問に思う。
恵とガザニアのように、ウェイルとエンリャクのように、初対面の組ばかりの中でアオリアとエスカだけが義姉妹だということを。
それにだって当然アオリアの関知しないところで操作されているのだろう。
恵達のことに関しても小耳には挟んでいる。
まともな練習すらしていないという話だけだったが、それなりにやるようなのだから二人でしっかり行くべきだろうと判断した。
エスカは少し不満そうな様子だが。
(ふむ・・・また愚かな争いでも起きているのかもしれませんわね・・・)
口にも態度にも出さないが、アオリアは心の中でため息をつく。
直系かつ2人しかいないエンジール家の妹であるアオリアには様々な知り合いがいる。
大抵は媚びるような笑みで近づいてくる女か舐めるような視線で体を見てくる男なのだが。
その中でもアオリアの、引いてはエンジール家の者とどれだけ親しいか、と言ったような順位を勝手につけているようなのだ。
それだけなら心底どうでもいいことだが、問題は本当にアオリアが好いている友人に嫉妬から又は欲望から嫌がらせをして引きずりおろそうとする者がいることだ。
しかも多数。もしくはほぼすべての人間が。
エスカもその犠牲者の一人である。
昔から仲良く育ったエスカにまで嫌がらせの矛先は向いた。
(もしかしたら今回も取り巻きから無能だとでも言われて・・・?まったく、私自身がエスカに引いてもらったのをちゃんと見せつけたのに・・・)
まあ揚げ足を取ることしかできない連中なんて放っておけばいいとは思うのだが。
(エスカにそれ以上手を出すのなら・・・本気で痛い目を見て貰わないといけませんわね)
始まる前から憂鬱になりながらも、アオリアはエスカを従え訓練場に入った。
「あっ、来た来たー。アオリアちゃんにエスカちゃん!」
遠くの方からアホの子の声が聞こえて、ガクッと力が抜けた。
何なのだ、あの子は。昨日の夜も今も人が悩んでいる時に能天気に声をかけてくるなんて。
気が抜けるったらない、というかどうやったらそこまで何も考えずに行動できるの?
そんなことを思いつつ、肩の力が抜けたアオリアは叫び返す。
「ええ、来ましたわよ。負けて帰る準備はよろしくて?」
「き、貴様・・・、その無礼な物言いをやめろと言ったろうが!」
「えーいいじゃん、ちゃん呼び可愛いじゃんー」
「お前ホント恐れを知らんな・・・」
あきれ顔のガザニアと笑う恵。
キレるエスカとなだめるアオリア。
そんな四人を見つめる大量の観衆。
「では・・・始めてください」
アイギスの冷静な声と共に・・・地響きが襲う。
「2属性魔法『不定形の脅威』ッ!」
エスカがそう叫ぶと地面が一部盛り上がり、爆発的な水柱が上がった。
そしてそれは上空へ高く上がり。
直下の恵めがけて激流が落ちた。
「・・・!!??ここ校舎だよね!?」
そう叫びながら、一瞬剣を構えようとしてやめる。
チラッとガザニアと目を合わせ頷き合うとアオリアの方まで転がるように走ってきた。
「どうでもいいです。校舎などすぐ直せますから。重要なのはここであなた方を倒すことだ・・・!」
ちょっメリディア学園長!あれ!あれはいいんですか!?、あーまーそれも規則にはないしな・・・、と言う声が外野から聞こえてきたような気もしたがそれどころではない。
急転直下してきた水柱はその膨大な重量で爆音を鳴らす。
「あ、あぶ・・・、っ!?」
何とか間に合い、更にアオリアと距離を詰めた恵へと。
「3属性魔法『恵愛踊る散光(バラ―ジュ)』」
爆発的な閃光。
思わず反射的にのけぞった恵の目の前を雷の槍が貫いた。
「はっ、早いっ・・・!?」
「トウゼンでしょう。3属性魔法を使いこなすなんてアオリア様くらいのものです!遠くで見ているのとはわけが違う」
「流石の恵でも私の雷を叩き斬ることは出来ないようですわね」
「そうだね・・・だからこうするよ!」
がしっと。
エスカに近づき抱き着いた。
「・・・~~~ッ!?ちょっおまっ、やめ、やめろぉーーー!」
はっ、そうか、恵ちゃんが僕の正妻になってくれないのはそういうことか!くそうくそう絶対に振り向かせて見えるぁあああああああ!
きゃーウェイル様こっち向いて~♡
そんなバカすぎるやり取りを聞きながらアオリアは尋ねる。
「えー・・・と、何してるんですの?」
「ん?抱き着いてるけど?」
「離れろッ!私にそんな趣味はない!!」
「え、何?どんな趣味?ちゃんと言ってくれなきゃ分かんないよ??」
「・・・んんん~~~~ッ!」
純粋で赤面するエスカに本気で分からないと言った風な表情の恵。
(な、なんですのこれ・・・)
これ魔法訓練でしたわよね?遊びに来たの?
そんなツッコミが頭をよぎった後。
(・・・あれ?これって・・・)
「なるほど・・・そうやってエスカに抱き着いていれば、私の電撃を食らわずに済むということですわね」
「えへへ、ばれちゃった?」
その言葉にエスカも真面目な顔に戻る。
そして決意したように、
「アオリア様、私に構わずお撃ちください!」
「冷静になりなさいエスカ。これではっきりしましたわ、恵が魔法を何故か使えないということは。だったら簡単ですの。残ったガザニアを私が片付ければ・・・」
「お、お待ちくださ・・・」
エスカの声を少し聞き流しつつ、気が付いた。
どうしてガザニアはこの状況にもかかわらず仕掛けてこない?
さっきまで恵の行動に気を取られて無防備に立っていたはずなのに。
ちらっ・・・と。
アオリアの視界に白いものが映り込む。
「・・・!雪・・・!?」
「・・・3属性魔法『境界内の結露(ミラージュ)』」
訓練場の範囲が、アオリア達を包むようにして凍り始めていた。
それどころか全面が鏡になったかのように観客席との視界が遮られていく。
しかしだ。
(これは決定打にはなりえない・・・。生命力の消費が大きい3属性魔法をどうしてこんな形で・・・。っ!)
狙いが分かったアオリアは恵を早急に倒そうと眼を向ける、が。
「視界を遮るなんて姑息な手を・・・!2属性魔法『大いなる流清』、砕けなさい!」
「エスカ待っ!」
その制止も届かず恵に抱き着かれながらも勢いよく水流を放つ、と。
ギラリと。
周囲の光景が変わった。
まさしくそれは万華鏡に閉じ込められたかのように。
客席の風景もアオリア達の姿も乱反射し、天井に地面が映り、地面から太陽が輝く。
エスカの居場所すら分からなくなるこの光景に驚愕を噛み殺す。
(エスカの水流を凍らせたんですわね・・・!さらにそこから恵がエスカに抱き着いたまま場所を移動してしまえば最早どこにいるのかもわからない。しかも私が雷で攻撃したとしても雷光の乱反射で目がつぶれてしまう。これ、間違いなくガザニアの戦略ね・・・!)
攻撃を防げないのなら、攻撃をさせなければいい。
アオリアの知るガザニアはそういう男だった。
処世術も戦闘も、彼からすれば同じらしい。
もう目に映るのものは信用できない。
だったら。
(眼なんて使わなくていい・・・!)
目をつぶり、耳を澄ませる。
ひゅいぃんと。
微かに剣音が聞こえた方へと向かって、雷を放つ。
その瞬間アオリアの身体に、強烈にしびれるような痛みが襲った。
(・・・なっ!?まさかエスカも同じように考えて・・・!?)
エスカとアオリアの中央に恵が立っていて。
同時に水流と電流を放ったらどうなるか。
電流を纏った水がアオリア本人を襲ったのだ。
思わず膝をつく。
気力だけで目を開けるとこちらに恵が歩いてきていた。
「流石はガザニア君の作戦、ほんとうまくいったなぁ」
意識があることに気が付いていないらしい。
ニヤリと、笑い。
「エンジール家の長女たるもの・・・っ、ただで負ける気はさらさらないですわ・・・!」
もう勝てないのは分かっている。
だが。
最後の最後まで一矢報いようと戦うことこそ貴族の誇りだと、アオリアはそう教わったのだから。
渾身の電撃を恵に向かって放ち。
それに気が付き驚いた恵が、反射的に剣を構え。
バチバチッ!という音と共にアオリアの身体に電撃が奔り、意識が途絶えた。
「・・・・・・ア様。アオリア様!」
「・・・ん、うぅん?」
良く知る声。その呼びかけにアオリアはふと目を覚ました。
そこはベットの上で横には心配そうにエスカが付き添っている。
「ああ・・・。負けちゃった、んですのよね」
そんな事実を思い出し。
怒りが湧いてくるのを感じつつ疑問に思う。
(最後・・・確かに私は恵に攻撃をしたはずなのに・・・。一体なんで私が・・・?)
その時、隣から悲痛な声が聞こえてきた。
「・・・申し訳ありませんでした、アオリア様・・・ッ!私が先走って、制止も聞かず功を焦った結果、ここまで足を引っ張ってしまいました!どう、どうお詫びしたらよいのか私には分かりません・・・。
どのような処罰でも喜んで受けます、ですからどうか、どうかお許しを・・・」
その声にアオリアは怒りに任せて壁を殴った。
どんっ!という音にビクッと身体を縮めるエスカ。
そんな彼女に顔を近づけて。
「エスカっ!しっかりなさい!!」
「・・・ぇ?」
「エスカは悔しくないんですの?恵たちに、というかガザニアの策に嵌って!次こそ一緒に勝ちますわよ!!」
おーっ!とエスカの手を取り気合を入れるアオリア。
力強くも柔らかいアオリアの手に、涙を弾けさせながらエスカも笑うのだった。
「・・・ね?大丈夫だったでしょ?」
保健室の扉の前。
アオリアとエスカの会話を(盗み)聞いていた恵は弾けるように笑う。
それにつられる様にガザニアも苦笑いする。
「そうだった・・・みたいだな」
「あははっ、考え過ぎだったんだって!アオリアちゃんがエスカちゃんをいじめるわけないもん」
「・・・どうだかな」
珍しく冷ややかに返すガザニアに、「もー信じてないでしょー」と声をかけつつこっそりと二人は去っていく。
エスカも去った後。
アオリアは一人保健室でおとなしく寝ていた。
(・・・ま、たまには静かに休むのもいいですわね)
その平穏は、すぐさま破られたが。
「おや、起きてらっしゃいましたかお嬢様」
「貴方は・・・メサイア、ですわね」
赤髪にピアスを付けていながらも、タキシードを着こなし品格を保つその眼鏡の男は頷く。
「ええ、覚えていただけているとは」
「・・・私は人の名を忘れるような失礼なことはしないですわ」
嘘だ。ぶっちゃけアオリアは親しい友人や腹の立つ相手程度しか覚える気がない。
だからこの男もその中の一人だ。
エスカなどの親しい友人に嫌がらせをする、鬱陶しい相手だから。
「それで?見舞いなら必要ないと言ったはずですわよ」
「ええ、勿論!私は独断で動いたりはしませんよ」
オーバーリアクションにうなずく。
そのやけに上機嫌な様子に、じりじりとアオリアの中で不信感が生まれていく。
「・・・なら何用かしら?」
「簡単ですよ。エンジール家のお嬢様があんな売国奴に負けるはずがない。エスカが足を引っ張ったからだ、と。お嬢様の父上・・・家元様がそうおっしゃられまして」
「なっ・・・!?父上が?」
「と、いう訳でエスカには家を出ていただこうかと」
「ま、待ちなさい!今回の事は・・・っ」
「ふむ・・・困りましたね。お優しいお嬢様の為にもエスカの為にもそうした方がいいと思ったのですが」
「・・・どういうこと?」
「このままエスカがエンジール家にいるなら・・・それこそ生死に関わる問題が起きる、いえ、起きてしまうやも・・・と」
にやつくメサイアをにらみ付ける。
しかし彼の余裕は一切消えない。
当然だ、アオリアの父親の言質を取っているのだろうから。
(この男がまさかここまでエスカの事を・・・ッ!)
「・・・ゲスが・・・ッ!」
「ははっ、お嬢様もお口が悪い。エスカのことがそんなに好きなのなら、しっかり自らの口から決別をしたほうが良いとご忠告しますよ」
そう言いながらメサイアは戸に手をかける。
「ああ、そうそう。明日の試験本番ですがお嬢様は出場されなくてもいいので」
「は、い?」
「学園内部の者に手をまわしておきました。お嬢様以外の生徒は私が叩き潰しておきますので、お気になさらず」
「・・・ど、こまで、私を馬鹿にすれば・・・ッ!!」
バチバチとアオリアの周囲に電流が奔る。
それを見てもメサイアの余裕は消えなかった。
「この学園の二年生で五本の指に入る私に、敵うとでも?」
「・・・いいですわよ、やってやりますわ」
「では怪我をしない程度に明日お相手させていただきます。今日は怪我で動けないでしょうから。
当然、それまでにエスカの方を何とかしておいたほうがよろしいかと」
アオリアには。
その背中をにらみつけることしかできない。
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