G
夏休みが明けると しばらくで、G は学校の卒業を控えていました。
それに向け 卒業制作をしていかなければならなくなり、忙しくなり。
それと共に 就職活動もしていきました。
けれども この仕事は、若手の方が 需要があり、中々 就職が
決まらないまま、卒業を迎えてしまいました。
それ以降も 私は、週1で 学校へ通いました。
いつもは 私の方が、学校へ行く G へ『行ってらっしゃい』って
メールをしていたんですが。その日は G へ『学校行ってくるね』と
メールしたら、「怪我せんように」っと 返事もらえたりして。
心優しい方です。
その頃 G は、友達の結婚指輪を作って欲しいと 頼まれ
最初は 断ったそうだけど、本当に 仲良くしていた友達で
頼み倒され、引き受けていました。
出来上がった品を 見せてもらった時、驚いたんです。
やはり 品物に、表情が無いんです…
聞けば 相当な仲良しの友達の様です。なら 心を込めて
2人が 幸せになって欲しいと願って、作ったろうと思った
のですが、そういう気配が感じられないんです。
えっ?!っと思って G に尋ねてみたら
「いや 特に、そういう事は考えずに 言われたまま作った」と。
えーーー 他の人からの 依頼ならまだしも、親友からの品にも?
いつも 私に注いでくれる愛情の深さや、広さを感じさせて
くれる人なのに、どうして 作る品には、それが反映されないのか
不思議でならなかった。
それ以降も 就職先を探し続けてはいましたが、上手く
見つからなかったので。少しでも 足しになれば…っと思って
私の友達からも 注文を取って、作ってもらう様にもしました。
この中の品には、実は この頃も、モデル君の 世話をやいて
いる時期でもあったので、私が デザインして、製作をして
もらうという品もあったんです。それはそれは 見事な傑作が
出来上がりましたよ。
それは良しとして…
依然として 作品が、無表情なのは 変わらないんですよね。
それについて 話をした事があります。すると G は
「機械の様に 精巧に作りたいんだ」と言いました。
当時から 3Dキャドとか導入されていて、機械で作って 手では
到底出来ない様な 繊細な品が作れる程になっていました。
寸分違わず 作れる事は、技術として 優れている事かもしれない
ですが、だったら 機械に作らせれば良い訳で。手で作る事の意義は
機械には出せない 温もりのある物を作れるって事なのでは?
っと、そこの話では ちょっと言い合いになった事もありました。
この後 少し、G との仲が 気まずくなっていったのは事実です。
けど… すごく後になってから わかっていくのですが。
この 気持ちを込めずに、作り上げるという事も 職人としては
必要な事だと知ります。
依頼されて 作る品は、注文主の品である事。
店頭で 相談を受け、裏方で 作る場合など、そこに 個性を盛り込む事は
不必要な事で、それよりも 言われた通りに、作れる事が 重要なんだと
わかっていきます。
その点では 全く、私とは 性質が違うと、わかったんです。
私は 自分の作りたい物を作る為に、技術を習得したい。
G は あくまで仕事として、品物を作る事に徹したい為なんだと。
私は 気持ちを込めずに、やれるのかというと 出来ない。
ただ単に 性格上の事なのかもしれないですが、私が出来ない事が
出来るんだ、出来てるんだと 理解して、改めて すごさを認識しました。
それと G は時折、尋ねても 答えてくれない時があるんです。
恐らく 答える必要が無い事と判断して、答えないんだと思うんですけど
いきなり 反応が無くなるので、電話の時など 戸惑うんです。
いくら 返事を求めても、待っても 返してくれない。
この姿勢についても 良くわからなかったんですが。
段々と 付き合っていくうちに、答えなかった事について 如何様に
解釈されたとしても、それすらも 受け入れるという事なんだと
わかってもいきます。
それって ものすごいな っと感心します。
相手に合わせれると言う事です。それと 同時に、それを受ける
大きな器を持っているという事だとも わかります。
こう出来るのは 確たる自分というのを持っているからこそで
揺るぎ無い 芯があって、それ以外の部分で 相手に添わせれるだけの
余裕を持っているんだって事に 気付きました。
職人として やっていくのに、これ以上無い 素質だなと思います。
ずっと 思っていた、余裕のあり様は 頑健な基礎があって
その幅は 限りなく深くて、広いんだなっと。どうやったら こういう風に
なれるのかとか、興味が 益々 湧いていきます。
反面 この大きい人に、私の全部を 委ねられたら、どんなにか…
とも思ってしまうのです。
思い詰めて
『もし?私が 全部捨てて、G の元に行ったら?』
と尋ねてみた事があります。
「それは無理やゎ」
と 寂しい答えでした。
その時の G の状況ではねぇ~
学校卒業して 職も無いのに、そんな事を言われても
でしょうしね。
私も私で 言ってはみたものの…
お互いに こだわりが強いから、どこかで ぶつかるだろうし
気持ち良いからってだけで 生活ができるのかと言えば
そうでも無い事も わかっているから、現実性は無いと
踏まえた上での 発言だったから、当然と言えば 当然です。
G も 随分と前に、どなたかと 同棲していた事があるらしく
生活というモノを ちゃんと捉えている様ですしね。
それでも・・・
G には 特に縛られる事も無いから、わりと 好きな時に会い
どんな時間でも 電話に付き合ってもらって、とかしていれて
『こんな事では 離れられなくなる』と 不安になりながらも
コントロール出来ない 愚かな自分がいました。
きっと そんな頃
いつも通りのsexだったんだけど。その日は すっごく気持ち良くて。
動きを封じられるカタチのは、毎度 そうなんだけど。その時は
挿入の展開になってからの バックでの事。
私の脚が伸びた状態で、G のが 私のナカに埋まっていて、尚且つ
G の右手が 私の核の部分を刺激してる。
それ前から 気持ち良かったのに、その刺激によって 更なる波が
やってきて、イっちゃって。けど 全然、体勢を解いてくれない。
何度イかされたか わかんないのに、輪をかけて押さえつけてくる。
初回の時から ずぅ~~~っとなんだけど、その核への 刺激は
私にとって 大正解の場所じゃないんです。ホンの ホンの!ちょっとが
ずれてる。それでも 十分気持ちいいんだけど、じれったいというか
焦らされるのは 嫌いじゃないから、イイんだけど… 何度も
イってしまってるのに、同じ様にされる。本気で 気が狂いそう!
冷めかかるんだけど、ナカに入っているのが 気持ちいいから
そっちの気持ち良さが 持続していて、冷めもしない。ヤバい;;
『G もぉ おかしくなっちゃう』 って 何度も叫んだの。
けど 全然 放してくれない。
それ以上の快感って 未知の世界。
ものすごく怖くなって
『もお マヂで、やだ』
力一杯 動こうと、必死に 逃れようとしてるのに、押え込まれて
手と足先しか 動かせない。
『もう わかんない』
『マヂ お願い!もう許して!!』
『本気で ダメだ』
って 悲鳴状態で、声が嗄れるまで 何回も
ひゃぁーー 知らない領域 ・・・っッ
真っ白
キゼツしました・
いつか 書くと思いますが。G では無い方の時にも
sexで 気絶した事があります。
けど その時は、気絶というか 幽体離脱みたいな感じでした。
身体と 意識が 別なとこにあって、本体は気絶してるけど
その自分を見てるって感じだったから、意識はあったんですよ。
今度のは 違う。
ホントに 気絶してた。
どれ位の時間だったのか わかりませんが、意識がありませんでした。
意識が戻ってからも 全身の力が入らなくて、わずかに動かせるのは
手の先と、声が出せる程度。
その時 G がどうしていたんだかも、覚えてないんだけど…
うつ伏せだったのを 仰向けにしようとした時、全く動けない状態
だから、相当 重そうだった事だけ覚えてる。
それでも 容赦無く、正常位で まだ挿れてきて
私は 感覚無いから、どんな塩梅なんだかも わかんないけど
しっかり それで果てられました。
が、
それから かなりの時間、私の躰は 動かせなかったんです。
徐々に 手先から、肘・腕 と じわじわ動かせる様になって
首とかも 動くようになってから、G が飲み物を 運んできてくれて
少し飲めて と、できる様になりましたが。
下半身の痺れは 全然取れませんでした。
と、いうsexを 体験させてもらえました。
実は この次のsexの時も、こんな状態になったんです。
その度に 重い体を、動かさないとイケナイから 嫌になったのか
3回目はありませんでした。
私には 未だに、抜けきらない 男性恐怖症のトラウマがあります。
男性の事を 求めてやまないのに、心底 身も心も、相手に許しきってるのか?
というと… 多分 旦那様であっても、委ね切れて無いと思います。
自分では 全部取っ払ってしまえてると思っているんだけど、どこか
歯止めがかかってるんでしょうね。G と知り合えた頃ででも 結構
sexに関して オープンで居れるつもりだったんだけどなぁ~
こうなってみて…
ここでも sexのシーンについて、ぼやかしてはいますけど
わりと書けている位、実際 一心不乱に、没頭してたのかというと
そうでも無かったって事でしょう。
どこか 第三者的な感じで、自分をミていて 理性を吹っ飛ばす
ギリギリで 楽しませてもらってきてたって事になる様です。
正直…
自分で言うのも 何ですが;; 私は 反応良くって。
だと お相手の方が、心配する位なみたいなんですよね。
私としては まだイケルと思ってる時でも、途中で 休憩入れる方も
居られたりして。どうして 止めたのかな?っと思うと
「大丈夫?」
とか言われてしまったりして。
その間に 冷めちゃうから、そこから また上げるのに、時間が
かかるからってのも、結構な感じで 体験させてもらってきてる位
男性側とすれば、それで十分と思われるみたいなんですよね。
なので ここまで、十分 追い込むってのかな?
とことんヤる方って あんまり経験無かったんです。
私のそういう性癖?を見抜いて、ただただ 責め続けられたとしても
そこまでの快感は 得られそうになくて。
私が この人になら…っと、自分の全部を許し切れる 方でないと
なれないから、しばらく 付き合わないと、こうならない。
これらの 条件が、全部揃った 段階だったから
そこまでに 至らせてもらえたというのか、至れたんだね。
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