第2話 幽霊部員


 昔から加賀を悩ませていた頭痛が最近ことさらひどくなったような気がする。その日は部活に行く直前に痛み始めた。加賀は途中でトイレに寄り道して、いつも持ち歩いているアスピリンの錠剤を水道水で喉の奥に流し込んだ。

 

 洗面台の前で頭痛が去るのをしばらく待っていた。今日はこのまま部活を休んでしまおうか。そしてそのまま幽霊部員になってしまおうか……などと不埒なことを考えて、そうしたときの天城の反応を想像するに至り、出来るわけがないとそのアイデアを切り捨てた。


 そのとき、頭に閃くものがあった。と言っても脳梗塞の前兆ではない。頭痛はいつの間にか止まっていた。

 加賀は部室に行くと、天城が来るのを一人で待った。やって来るなり挨拶も早々に天城に尋ねる。


「天城さん――」

「『結子さん』って呼んで」

「結子さん、つかぬことをお聞きしますが」

「うん。何?」


 天城は興味津々といった表情で加賀に接近した。手を上げれば顔に届く距離である。加賀は椅子に座り直すふりをして距離を置いた。そしてさり気なく距離を詰めてくる天城。加賀は諦めた。


「文芸部、幽霊部員はいないんですか? 最初は入部するって言ったのに途中から来なくなった人です」

「うん……。そういう人もいるよ」

「やっぱり」

「合わない子もいるから、仕方ないの。思ってたのと違ったとか……」

「部員を集めるならまずそちらから当たってみるのはどうでしょうか。今からでも活動するようになれば部員としてカウントされるようになるんじゃありませんか?」

「確かに、校則の上ではそうだけど……」

 まったく無関係の人をこの時期に誘うよりはよほど勝ちの目があるはずだ。しかし天城の返事は今ひとつ煮え切らないものだった。

「何か問題があるんですか?」

「問題というか……一度ここに入ったのに来なくなったってことは、来なくなった人にも事情があると思うから、あまり無理強いはしたくないの」

「でも、文芸部がなくなるのはなんとかしたいんですよね? だったら手段を選んでる場合じゃないと思います。何とかして幽霊じゃない部員を四人集めないと。その幽霊部員ってのは何人いるんですか?」

「……ちょっと待ってね。部員名簿があるから」

 天城は本棚の中にあるブックスタンドからバインダーを一つ抜き取った。

「ええとね、三年生に一人と、二年生に一人――」

「二人ですか」


 ゼロから三人集めるよりはよっぽど可能性がありそうだと加賀は思った。


「ちょっと見せてください」


 加賀は天城からバインダーを受け取った。

 印刷されたセルの中に部員の名前と入学年度が書かれていた。卒業生を除けば、現在も在籍している部員は二人だ。

 三年生の森川もりかわ海華うみかに、二年生の辛島からしま美音みおん


「森川さんは一昨年の夏からで、辛島さんは去年の春から来なくなったの」

「辛島か……」

「あ、加賀くんのお友達? そうか、同級生だもんね」


 同じクラスではあったがお友達ではなかった。

 辛島といえば二年の生徒の間では有名だ。一年のころ他校の生徒と喧嘩になり、相手に腕や肋骨を折る大怪我をさせたことがあった。加賀は同級生との交流が断絶しているのでその後どうなったのかは知らないが、謹慎だか停学だかでしばらく学校に来ていなかったのは確かだ。

 そして現在は学校の不良女の元締めのような存在になっている。男子の不良も辛島には一目を置いているというか、なるべく逆鱗に触れないようにしている。とにかく何を考えているか分からない人物で、加賀を含め一般的な生徒にとっては絶対に関わりたくない相手の一人だった。


「というかあいつ、文芸部員だったのか……よく入部しましたね」


 辛島の評判に疎いのか、天城は不思議そうに可愛く首をかしげた。


「……ま、とりあえず辛島は後に回しましょう。まずは森川先輩を復活できないか交渉してみませんか?」

「復活?」

「幽霊部員を生き返らせるんだから『復活』で合ってるでしょう」

「あ、そうだね。加賀くん、面白い」

「あの、他人事みたいに言ってますけどね、僕は文芸部のために――」

「ひゃっ。ご、ごめんなさい……そうだよね……わたしが頼りないばっかりに……」


 天城はしおれるように小さくなった。


「でも――」天城は言いにくそうに続ける。「わたしはあんまり賛成じゃないかも……。来なくなった子は、多分文芸部に入ってみて、合わないなって思ったから来なくなったんだと思うし……それを無理に連れてくるのは……」

「でも退部届を出したわけじゃないんですよね。だったら書類上はまだ文芸部員です。部員なら部活動に参加する義務があります」

「うーん、それはそうなんだけどね。でも退部届ってなかなか出しにくいと思うの。わたしに面と向かって『部活辞めます』だなんて――」

「甘い! 天城さんは甘すぎます!」

「ひぅっ。あの……『結子』って……」

「結子さんは甘すぎます」言い直した。「僕らは滅びる瀬戸際なんです。もう手段を選んでる場合じゃないでしょう。結子さんがやらなくても僕がやります」


 加賀は言い切った。言い切った直後、テンションに身を任せた発言だったと後悔したが、すでに天城は期待を込めた視線を加賀に送っていた。今さらなかったことにはできなかった。




 ***


 翌日の中休み、加賀は森川海華を訪ねて三年教室の廊下に来ていた。授業中、気になって辛島の姿を探した加賀だったが、今日はどうやら欠席のようだった。風邪なのか単なるサボりなのかは分からないが、居ないのならばやはり後回しにせざるを得ない。


 「ああ面倒だ面倒だしかも三年の教室かよいじめられたらどうしよう」などと世の中を呪いながら、加賀は適当な教室に入り一番近い席の三年生から森川海華のクラスを聞き出した。目的の教室を見つけると、同じように一番近い席の三年生に森川を呼ぶように頼んだ。

 しばらく廊下で待っていると、微笑を湛えた背の高い女が出てきた。


「どもども。私が森川海華だよー。ところで君は誰?」

「二年の加賀義経といいます。あの、文芸部についてちょっとお話が。廊下に行きませんか?」

「いいよー。たとえ火の中水の中、着の身着のままどこへでも」


 森川は脳天気に答えた。教室を離れて加賀と一緒に廊下に出る。

 森川海華の長い艷やかな黒髪は日本人形のようだった。そして先程からの陽気な受け答えの割には表情の変化が乏しい。顔には微笑が張り付いていて、反応もどこか虚ろである。話しているだけで相手を不安にさせる人だと加賀は感じた。


「それで? 文芸部がどうかしたの?」


 眉一つ動かさずに言った。その言葉に後ろめたさはまるでない。

 淡白な反応に加賀は苦戦を予感する。迂回路を選べるほど器用ではなかった。単刀直入に言うことにする。

 

「文芸部が部員不足で廃部の危機です。森川さん、文芸部員ですよね? なんで部活に来ないんですか。一度は入部したんですから、ちゃんと活動してください」

「いいよ」


 加賀は一瞬、辞退の意味の「いいよ」だと思った。


「……それはつまり、今日から文芸部に復帰する、という意味ですか?」

「うん、そうだよー。君――えーと、誰だったっけ、君が来いって言うなら行くよ」

「加賀です」

「そうだった。加賀くんね」


 森川は条件反射のように繰り返した。

 あっさりと承諾されて加賀は拍子抜けした。だったらなぜ部活に来なくなったのかと不思議に思ったが、せっかく来てくれると言っているのに水を差したくなかった。


「そ、それじゃ、今日からよろしく――」

「ああああーっ!」


 加賀の言葉を遮って誰かが叫んだ。

 叫び声の主は教室の扉のそばに立っていた。眼鏡を掛けた地味な女である。大股で二人に近づくと、森川の肩を掴んで加賀から引き離した。


「あんた、ヤマナシちゃん騙して何させようとしてんのっ!」


 言葉には関西風の訛りがあった。女は森川を守るように加賀を睨みつける。彼女のほうが一段背が低いので、加賀が見下ろす形になる。

 なぜこの女がいきなり出てきたのか、そもそもこいつは誰だ、ヤマナシって誰だ、人違いか、人違いで怒鳴られる意味が分からない、先程から廊下を通り過ぎる三年生たちから好奇の視線を感じる、等の思考が殺到し、加賀は混乱した。


「ふん。図星すぎて言葉もないようやね」


 勝ち誇ったように女。ムカついたので彼女の眼鏡を額までずり上げた。


「わっ。何すんの!」


 女は「メガネメガネ」と言いながら目を細めておぼつかない足取りで眼鏡を探すこともなく、額にずり上がった眼鏡をあっさりかけ直した。女が眼鏡をかけ直す間に加賀は心を取り戻した。


「あなた、誰ですか」

「人に名前を聞く前にまず自分から名乗るのが礼儀やろ!」

「じゃあいいです」

 睨み合った。名称不明の女は「うーっ」と唸って一歩後ずさりした。膠着状態だった。

「二年のハガくんだよ。あれ? タガくんだったっけ?」


 呑気に二人のやりとりを眺めていた森川があっさりと膠着状態を破った。しかも間違っている。

 仕方なく加賀は名乗ることにした。敗北感。


「どちらも違います。……二年の加賀です。森川先輩に、文芸部のことでお話があったんです」

「あっそう。あたしは鮫村さめむら未夏みなつや」


 別段勝ち誇ることもなく女も素直に素性を明かした。意外と律儀な性格なのかもしれない、と加賀は思った。


「みんなは『ムラサメ』って呼んでるんだよー。格好良い名前」

「そうですね。切れ味抜群のニックネームです」

「な、何や馬鹿にしやがって! くそう!」


 鮫村は地団駄を踏んで言葉を荒らげた。怒らせるたびにどんどん子供っぽくなる。


「ちなみにねー、わたしはヤマナシって呼ばれてるんだー。格好良い?」

「フルーティーな名前ですね。山梨県出身なんですか?」

「ううん、違うー。森と川と海があるのに山がないから」


 森川がのんびりと説明する。最初は意味が分からなかったが、やがて名前に含まれる漢字のことだと気づいた。


「ヤマナシちゃん! そんなんはどうでもええんや! こんなやつと話すとまた騙されるで!」

「ところでムラサメ先輩」

「何よ」


 ニックネームで呼んでも普通に返事をしてくれた。


「騙してる、というのは一体どういう意味ですか? 僕はただ、文芸部員として、部活に来るようにお願いしているだけです」

「ふふん、そんなんダメに決まっとるわ。だってヤマナシちゃんはもう陸上部員やし」

「たとえそうだとしても文芸部はまだ辞めていないのですから文芸部員のはずです。文芸部に所属している以上部活に出る義務があります」

「だったら文芸部なんて即刻退部や。今のヤマナシちゃんはそんな無駄なことをやってる時間なんてないんやから」

「しかしそれはムラサメ先輩が勝手に決めていいことじゃないはずです。さっき森川先輩に確認したときはちゃんと文芸部に来てくれると約束してくれました。そうですよね、先輩」

「うん、行くよー」


 森川がのほほんと答える。

 鮫村がキッと睨みつけた。


「ダメ! そんなんやっとる時間ないやろ! 今は大会前の大切な時期なんやから……。分かった?」

「うん。分かった。行かない」


 森川は逡巡する素振りすら見せず即答した。


「そんな。森川先輩、ついさっき来てくれるって言ったばかりじゃないですか。いきなり約束を破るなんてひどいですよ」

「分かった。文芸部に行く」

「ダメ! 文芸部なんか行ったらアカン!」

「ごめん加賀くん。文芸部には行けない」

「どっちなんですか。文芸部、来てくれるんですか? 来てくれないんですか?」

「どっちがいいと思う?」

「森川先輩はどっちがいいと思ってるんですか?」

「私? 私はどっちでもいいよ」

「行かないよね? ヤマナシちゃんは本なんか興味ないもんな?」

「ムラサメちゃんがそう言うなら行かないし、本に興味もないかも」

「文芸部に来てください」

「加賀くんがそう言うなら行くし本に興味があるかも」


 ずきり、と加賀の頭に痛痒が走った。

 そうやって、まったく手応えのない押し問答をしているうちにチャイムが鳴った。廊下で三人のやりとりを遠巻きに見ていた三年生たちがぞろぞろと教室に戻っていく。


「はい、おしまい! 二年生はさっさと戻りなさい!」


 鮫村は手で追い払うジェスチャーをすると森川の腕を掴んで教室に引っ張っていった。

 授業が始まったので加賀も仕方なく自分の教室に戻ったが、決して森川のことを諦めたわけではなかった。

 放課後になってからまた森川に会いに行った。加賀はホームルームが終わった途端、鞄を教室に置いたまま廊下に飛び出した。


「あ」


 三年の教室に向かう途中、廊下で鮫村と遭遇した。目が合う。彼女の少し後ろに森川がいた。

 加賀はただならぬ雰囲気に声が出せなかった。一触即発という言葉が浮かぶ。即発するとどうなるのか。肌で感じ取っているものをうまく理解できない。

 鮫村が微笑んだ。と思った直後、森川の腕を掴んで走りだした。


「あ、待て!」


 反射的に追いかける。

 鮫村は階段に飛び込むと、三段飛ばしで地上まで一気に駆け下りた。逃すまいと加賀もそれに追従する。全力疾走に心臓がキリキリと悲鳴を上げたが、普段運動などしないので加減が分からない。

 鮫村は一度振り返り、自分を追いかけている加賀の姿を見て顔を引き攣らせた。さらに速度を上げて走る。引っ張られているだけの森川は他人事のように笑顔を加賀に向けた。

 一階まで降りてからは廊下の直線勝負。三人分の内履きがこすれる音が響く。下校途中の生徒が何事かと加賀たちを見ていた。


「なんで逃げるんですか!?」

「あんたが追いかけてくるからやろうが!」


 おそらく、向かっている先は玄関。そこからグラウンドに行くつもりだと加賀は予想した。鮫村は、森川を陸上部に連れて行くつもりなのだ。

 鮫村に連れられている森川との距離は腕が三本分ほど。手を伸ばしたところで届きそうにない。そして手を伸ばすなんて真似をすれば、鮫村はますます加賀との距離を離してしまうだろう。それほどまでに二人の速度は拮抗していた。

 しかしそれも長くは続きそうにない。玄関まであと数十秒、しかも加賀の息はもう限界だった。関節は痛み、心肺機能が悲鳴をあげていた。

 

「森川先輩、止まって!」


 最後の悪あがきのつもりで加賀は叫んだ。

 一か八かだったのだが――森川はあっさりと立ち止まった。

 突然のことに、先を走っていた鮫村は勢いを止められず、森川から手を離して廊下にずっこけた。立ち上がると涙目で森川を睨む。


「……ごめんごめん。加賀くんが止まれって言うから」


 いつものフラットな調子で森川は一応謝った。

 加賀は膝に手をついて呼吸を整えた。その間、森川は特に呼吸を乱した様子もなく平静を保ったままずっと加賀を待っていた。


「さ、森川先輩。文芸部に行きましょう」

「ダメ!」


 鮫村が加賀の胸を突いた。森川を守るように二人の間に立つ。


「文芸部になんかおったらヤマナシちゃんの才能が無駄になるもん」

「才能?」

「そうやよ。ヤマナシちゃんはインターハイの優勝候補なんやから。文芸部なんてお遊びなんかやってる場合やないの」

「お遊びだと決め付けるのはいかがなものかと思いますがね」

「じゃあ文芸部って何やってるの」

「本を読んでいますッッ!」

「……へ、へえ」


 反論できなかったので勢いで誤魔化した。誤魔化しきれなかった。


「と、とにかく! いくらヤマナシちゃんが才能の塊やからって、文芸部に渡すわけにはいかんの!」

「才能の塊、ですか」

「そうや。あんたみたいにヤマナシちゃんを利用しようと近づいてくるやつらが多くて大変なんやから」

「兼部でもいいんです」

「ダメ!」

「週に一度顔を出すだけでも」

「そんな時間ないもん。ね、ヤマナシちゃん!」


 鮫村が森川に同意を求めると、彼女は求められるがまま頷いた。


「そういうムラサメ先輩は、森川先輩の一体何なんですか?」

「あたし? 友達やよ」臆することなく答える。「友達やからヤマナシちゃんを守ってるの。誰かに利用されて、高校の時間を空費するなんて放っておけへんし」

「……森川先輩はどうなんですか。文芸部と陸上部、どっちに行きたいですか?」


 形勢不利を悟って、加賀は森川に矛先を変えた。

 鮫村も森川に向き直る。


「や、ヤマナシちゃんも陸上部の方がええよね! インターハイ優勝したら大学にも推薦で行けるし!」

「森川先輩、文芸部に来てくれるって言いましたよね? 文芸部に行きましょう。約束を守ってください」

「私はどっちでもいいよ」

「どっちも、ってことはないでしょう。決める権利を持っているのは森川さんですよ」

「うーん。私に聞かれてもねえ」

「じゃあ誰に聞けって言うんですか。文芸部、文芸部に来てください!」

「陸上部! ほらヤマナシちゃん、陸上部に行くよ!」

「ムラサメ先輩、森川先輩をたぶらかさないでください」

「たぶらかしてるんはそっちやろ!」

「ムラサメ先輩がやってることもたぶらかしてるのと同じじゃないですか」

「ちゃうもん! あたしヤマナシちゃんの友達やもん! そうやよねヤマナシちゃん、陸上部に行くよね? ね?」

「うー」


 森川は面倒くさそうに唸った。


「どっちでもいいよ……。どうすればいいか決まったら、教えて。そっちに行くから」

「森川先輩の意思は――」

「二人に任せたよ。それじゃ、今日は帰るね。ばいばい」


 一方的に宣言して、森川は加賀と鮫村を残して行ってしまった。


「ま、待ってヤマナシちゃん!」


 その後を鮫村が慌てて追いかける。

 二人の背中を見送ってから加賀はため息をついてその場にあぐらをかいた。廊下のど真ん中だったがそれ以上に加賀は疲れていた。肉体的にも、精神的にも。今日くらいは部活をサボってもバチは当たらないだろう。


「強敵だな……」


 つぶやいた。鮫村もだったが、それ以上に森川はどうしようもない。

 このまますべてを投げ出そうかと加賀は思った。それをしなかったのは、一体何を守るためだったのか。

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