第2話 商品の前だし、顔出し

マコちゃんの出勤初日

マコ「本日からこちらで働くことになりました、マコと申します、よろしくお願いします。」

店長「そういうわけで新しく入ったマコちゃんです。皆さん色々フォローをお願いしますね。」

マコちゃんは朝と昼のシフトでその時間のシフトは店長のほかに2人のパートの方がいる。

一人は池田さんというおばちゃんで勤務は開店当初からいるベテランさん。

もう一人は山中さんという若い男性のフリーターで勤務は2年くらい。


そして挨拶のあとにお店の基本的なルールや理念を聞いた後

店長「ではまずは、商品の顔出しと前出しをしましょう。じゃあ見本をみせますね」

そういって店長はまばらになったおにぎりと弁当を前に出して、きれいに並べた。

店長「こんな感じで、前だしや顔出しは商品を綺麗に見せてなおかつきちんと整理整頓した状態のことをいうんだ。商品の数が少ないときは商品を広げてできるだけ棚に隙間がないようにしようね。それじゃあマコちゃんはパンのとこやってみて」

マコ「はい、がんばります」

~30分後~

池田「ちょっと!」

マコ「ははははいぃ!なんでしょうかなんか間違ったことしましたか私」

池田「そんなことはないけど時間かけすぎ!コンビニってのは色んなことしないといけないからちゃっちゃやらんとあかんよ!」

マコ「すいません。すいません。」

池田「すいませんじゃなくて接客業のときはすみませんよ!」

マコ「はいぃすいません(あっ)」

池田「まぁおいおい言葉は注意しなさい。それでパンのところだけどそうさいパンと菓子パンがごっちゃになってる、ちゃんと分けなさい、それと一番下の棚にも奥に商品がまだ残ってるからちゃんと前だししないと気がつかないから前出す。あと隙間が多い、商品あるんだからちゃんと隙間なく広げる、忘れないうちにメモなさい!」

マコ「あっええと紙と鉛筆が今・・・・」

池田「仕事をするときは必ずメモとペンは用意しなさい!!!」

マコ「すっすみませぇぇぇぇぇん(泣)」

店長「まぁまぁ・・・じゃあマコちゃん次デザートのとこお願いね。」

マコ「は、はぃ・・(はぁぁ開始早々怒られちゃったよ・・・なんとかうまくできないと)」

そういった矢先・・・

ドンッ

マコ「あっ・・・」

気がついた頃にはプリンが一個床に転がっていて中で黄色のカスタードと黒のカラメルソースがごちゃ混ぜになっていた。

店長「ぁー・・・まぁ誰だってミスはするから気にしないで・・・・・・」

マコ「す、すみません・・(あー今日失敗ばっかりだーーーー)」

そんなこんなで本日の勤務終了時間・・・

マコ「あ、あのぉ・・・おつかれさまです。それと・・・本当に今日いろいろとすいま・・・すみませんでした。」

池田「はい、おつかれさま。まぁちゃんと気を張りなさいねー。昔にはろくになんもやってなくて屁理屈ばっかいう子もいたからそんな子にはならんようにねー。あとどんなに失敗したときでも挨拶だけは絶対するようにしなさいね。」

店長「そうそう。別に失敗は誰でもあるし、ちゃんと反省するだけまだ全然マシだからあんま気にさんでいーよ」

マコ「はっはい明日もよろしくお願いします。」

さっきまで自責の念ばっかりだったマコちゃんだったが、このときは少し晴れて安心した気持ちになった。そしてコンビニでついでにペンとノートを買って家に帰っていった。

                 第二話終わり


あとがき・・・こんにちは、もし読んでくれた方がいましたらまたまた拙い文章ですみません。多分治りません・・orz 人物とかは全くの架空の人物ですが所々は実体験も交えてます。

プリンとカップのカフェラテは大抵落としたらアウトです・・・・そしてそれを拭く自分が情けなくなります・・・




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