第187話「綱引き」

運動会の話を書いていて思い出した。綱引き最強伝説だ!


僕の話しには、カミという友達が良く出る。このカミとは、保育園からの付き合いだ。カミはデブちんだが、タッパ(身長)もあり、その体躯(たいく)は立派なものだった。


6年生の体育の授業中、カミ一人で何人、綱引きで戦えるかをやった。体重46キロの僕ぐらいのが、5人で相手しても勝てなかった。6年2組最強のカミだった。


さて、隣りの3組にも凄いのがいて、クマと言った(2組にもクマがいるので、3組クマと書こう)コイツも、カミと同じぐらいの馬力を持っていた。


その最強の二人が運動会で、なんと同じ白組になったのだった!最強コンビ相手に、もはや赤組は瞬殺だった。


先生も困ってしまい、カミと3組クマを移動させようとしたが、本人たちの強い要望から(二人の輝く日が運動会だったから)他の生徒を動かしたのだった。


これに対して、拮抗するには、ゴウ、コウ、ウエの3人組が確実で、先生たちは赤組に集結させた。(2組だけの練習では、カミ対ゴウ、コウ、ウエで拮抗だったからだ。ちなみに、ゴウもコウもウエも、僕より体躯が勝っていた)


僕はカミと同じく白組だったが、白組の編成はかなりイビツになった。女の子の数が多く、男の子は小粒ぞろいなのだ!

これだけの事をした編成のおかげで、運動会の綱引きは1分くらい持つようになった。(こんな編成をしたもんだから、リレーで点数操作となってしまったのだ!)


そうそう、5年では僕とカミは赤!そして、なぜかカミもリレーの選手になり!(当時の先生方が、いろいろ試したんだよなあ。遅くたって良いじゃんとか!)走るのが遅いからヒヤヒヤしたものだ。


そうそう馬力のあるカミは、ケンカは弱かった(保育園の時から)気は優しくて力持ち!の言葉が、カミには一番似合う言葉だと、僕は思っている。


おしまい

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る