第139話「危険!クーラーと扇風機」

僕の小学時代の話だ。


◇◇◇


小学時代、5年生の時だったか?

夏休み、あんまり暑いので、クーラーをつけながら、扇風機をかけていた。すると……


「ミズキ君、気を付けないと体が冷えて命落とすよ!」


と、爺ちゃんに言われた。

僕はそんなにも冷えてしまうのか不思議でたまらなかった。


「えっなんで?」


「今は起きてるからいいけど、クーラーに扇風機をつけっぱなしにして寝てしまうと危ないんだよ」


と、爺ちゃんは言った。

どうやら、僕が昼寝の時の心配をしたらしい。


「寒くて目が覚めるよ」


と、僕が言うと……


「いや、その前に気を失っちまうらしい。冬山の遭難みたいなものかもしれんなあ」


と、爺ちゃんは言った。

実際、1980年半ば、クーラーと扇風機による死亡事故のニュースが良くあった。僕もテレビで見て知ってはいた。だから……


『そうかあ~涼しいのに残念だなあ~』


と、 扇風機のスイッチを切ったのだった。

それから、我が家ではルールが出来、クーラーを使う時は扇風機は無し。扇風機を使う時はクーラーを切って使うようになったのだった。


余談。

実際にはクーラーや扇風機での体温低下は、きっかけであるが主原因ではないらしい。大人になって、保育園で勤めた頃に看護婦さんにこの話しをした所……大元は、もともと心臓に疾患がある人の心臓発作や、アルコールや薬物とあいまっての低体温が死亡の原因だったかと教えてもらった気がする。なので、ちょっとした都市伝説と言った方が近いかもしれない。とは言っても危険はあるので、重々、気をつけたいと思う。


おしまい


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