第138話「水切り」
小学1年の夏の時。
僕は、親父と川の近くの宿だか、親父の友達の家に泊まりにいった。その時、親父の友達の人が、川で小石を使う遊びを教えてくれた。それは「水切り」だった。
川に向けて、石を投げると……
ピョンピョンピョン~
と、跳ねていった。
僕も投げたが……
ヒューン、トプンッ!
と、沈んでしまった。
小学校3年の時の夏の移動教室の時、みんなで川で遊んだ。その時、「水切り」にみんな夢中になった。リトルリーグに入っているホシなんかは、水切りがとにかく上手かった。
ピョンピョンピョンピョン……
っと、石が水を切り、走っていた。
そうそう、「水切り」にはコツがあった。「サイドスロー」と「平たい石」だった。コウやカミは、とっくに知っていて、ホシと……
「水切り10連チャン!」
と、挑んでいた。
僕も、「平たい石」を見つけてスナップを効かせると、石は川面を跳ねていった!
そういえば、親父がなんか言っていたなあと思い出す。
「お父さん。どうして石が、ピョンピョンするの?」
と、僕が聞くと……
「ミズキ、それは表面張力って言って、石が回転して、なおかつ浅く入ると跳ねるんだよ」
と、親父は言い石を投げた。
「ミズキ!石が回転しする事で、表面張力が増すんだよ」
と、言う親父の言葉から、そうか、とにかく回転だ!!と思いだし、腕を回したり、股の間から逆さになったりして投げたのだった。まあ、なんか、僕なりに考えいたのだろう。
そのうち、ただ石を回転させる事に改めて気付いた!「平たい石」は、横回転と「サイドスロー」で、綺麗に跳ねる事が分かった。
次は、僕は丸い石で試したのだった!分かった事……丸い石は、跳ねずらい!そしてとにかく、汗をかく!!すっごい、疲れる~!!!
そんなこんなで遊んでいると……あっ!先生の召集の声だ。
僕たちは、河原をあとにした。
余談。
丸い石でも「水切り」は出来た。その後、中学生になり、川へ行って試したのだった。まずは手頃な大きさ、500円玉ぐらいの石を探す。かなりのスピンと、川面への浅い角度。そして川の流れの向きが一致した時……
ピョンピョンピョンピョピョピョピョ……
と、小石は水を切って、軌跡を描いていたのだった。
おしまい
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