第98話「アイスクリームを作ろう!」

僕の小学時代の話だ。


シャカシャカシャカシャカ


友達のクマの家に行くと、何やらシャカシャカとかき回していた。


「あっ!ミズキも、手伝ってよ!」


 僕はクマに代わり、泡立て機を手渡されシャカシャカする。

 氷の入った、ボールに、何やら、クリーム色の液体の入ったボールが入っていた。中の液体をシャカシャカする。ボールは、冷たくて気持ちいい。


「あー、手が疲れたよ!」


 クマは、かき回して疲れた手をふっていた。


「何作っているの?」


 と、僕が聞くと…


「アイスクリームだよ!」


 と、教えてくれた。


「えっ!?アイスクリームって、つくれるの?」


 アイスクリームは、お店でしか作れない、食べられない、高級なお菓子と思っていた。驚いていると、クマは、レシピを教えてくれた。


「卵、牛乳、砂糖、バニラエッセンスを混ぜて、冷やしてかき回すだけだよ!」


 と、言うとまた、かき回すのを交替した。

 しばらく交替で、かき回していると、段々と固くなってきた。


「あと、少し!!」


と、クマが言った。


「あっ!!」


 クマが思い出したように大きな声をあげる。


「どうしたの?」


「……氷がもうなかった!」


 そう言うと、大急ぎでかき回した。

 とりあえず、アイスが出来た。一度、冷凍庫で冷やす。その間、ファミコンでドンキーコングをして待った。


「そろそろ出来たぞ!」


 と、クマが冷凍庫から、アイスを出してきた!

 食べてみると、やや柔らかかったが、甘くて美味しかったのを覚えている。


おしまい

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