第12話「みどりのおばさん」

登下校の時に、信号機のそばに立っていて、こども達が安全に渡れるように、見守ってくれていた人……らしい。

らしいというのは、実は僕自身、直接この目で見たことがないからだった。(もしかしたら、出会ったことあるのかもしれないが、出会った事もない!と記憶しているのかもしれない)


なぜ、記憶に無いのかというと、我が家は、学校の裏にあり、学校を出て、右へ右へと行く細い路地は、よほどの腕じゃないと車が通れないので、まず、車がこないのと、というわけで、途中、信号が無いからだった。だから、みどりのおばさんが、立つ理由が無かった。


でも小学時代、友達と話していると、たまに「みどりのおばさん」の単語が出てくるので、気になり、みどりのおばさんとは、いかなる人物かと思い、どんな感じなのかを、友達に聞いてイメージしてみた事があった。

2年生の、ちょうど今ぐらいの時期だった。まとめると、こんな感じだった。


その1

「みどり」の交通安全のタスキをしている。(だから、みどりのおばさんというらしい)


その2

おじさん?!もいたらしい。


その3

どうやら、実はその正体は、近所のおばさんやPTAのおばさんがやっていたらしい。


以上が、みどりのおばさんの情報だった。

僕の中では、信号のそばでとにかく立っている人なんだなあってことが、当時は良く分かったことだった。当時は言えなかったが、 もしこの話を読んでいる、現役または元みどりの人がいたら、一言、言いたい。


新年度始めや、交通安全週間!そして、雨の日も風の日も、子どもたちの安全を見守ってくれて、どうもありがとう!


余談だが。そういえば電信柱に箱があり、黄色い旗が入っていて、横断歩道を渡る時に持った記憶はある。当時はいつの間にか、本数が減っていくのが不思議でたまらなかった。(あれは、誰かが持っていってしまっていたのだろうか!?)


おしまい

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