家族番号100:ドド・モモ

○外見

・身長二メートル十センチ。スリーサイズは100・60・90。

・左胸の下から臍の上にかけ、漢字の『百』モチーフのタトゥー。

・修道服。ただし、胸元は大きく開き、肩から先は出、脚にはスリット。手には指抜きグローブ、足には重いブーツ。

・髪は腰に届くほど長く、顔の左半分を基本的に前髪で覆っている。

・顔の左半分は焼けただれており、骸骨めいている。この部分は、感情が昂った時以外は見せたがらない。かといって治療もしたがらない。

・陰毛は植えてもらっていない。


○武器

・金属置換した骨格。

・両腕は蛇腹剣となっており、チェーンめいてどこまでも伸びる。ロケットパンチめいて使うこともできるし、刃で傷をつけること、フックショットとして利用することも可能。手の甲から刃先をせり出させることにより、通常の剣のように振るうことも。

・他の部位も何らかの仕込み武器がある可能性は高いが、特に腕を使うことを好む。


○性的嗜好

・尋常でない性欲を持つ。タチもネコもこなす。娘らの八割程度は彼女と関係を持ったことがあるが、追われるような性的飢餓感に満ちた彼女の激しすぎるプレイに、大抵途中で音を上げる。これを一晩中相手できるのは、キキ、トワ、イロハの三人だけだとされる。


○性格

・一人称は「アタシ」。二人称は「お前」等。感情表現が得意ではないようで、表情から何を考えているのかが比較的分かりづらく、いつもちょっと怒っているような喋り方に聞こえる。泥酔時とセックス時、そして戦闘時のみ、露骨に感情を剥き出す。

・非常にマイペースな性格であり、やりたいことは何でもやるし、やりたくないことはやらない。どうでもいいことに異常に興味を持ったり、突然の思い付きで行動したりすることが多々ある。

・他者にあまり興味が無く、ドライな関係を保ちたがる。人間とはそれなりに関わるが、あくまでセフレはセフレで、飲み仲間は飲み仲間、博打相手は博打相手。「友達」以上だと考えている相手は非常に少ない。しかしそのドライさは、逆に必要な時は躊躇無く絡めるという意味でもある。チーム同士の派閥、相手の立場、性格、そういったものを気にしないため、彼女を中心にひと騒動起きることもある。

・狩りの場においても孤独である。誰ともチームを組まず、単独で大きな業績を上げ続ける。狩りの腕前にかなりの自信を持っており、ここに関しては他の娘達を基本的に見下している。己を傷つけることをまるで厭わず、攻撃することに全ての力を注ぐその戦い方は、いくら死者とはいえ誰にでも真似できるものではない。

・実は博打はさほど上手いわけではないのだが、度胸が尋常ではない。他の者が躊躇するようなところで堂々と突っ込む。爆死することも多々あるが、一旦流れが来ると決して躊躇をしない、あまりにも厄介な存在。

・個人霊安室を持っている。ここに女を連れ込み、セックスするのが日課。セックスさえできればいいので部屋は姿見しかない殺風景さで、酒瓶が何本も転がっている。

・ウォッカ系のカクテルを好んで飲む。一番好きなのは『セックス・オン・ザ・ビーチ』。酒など何も分からぬ頃、名前で適当に選んだら好きだった。


○『ルール』

・生肉は食べず、どんな形でも必ず調理をする。

・一日一人以上とセックスする。オナニーは絶対にしない。

・チームを組んで行動する奴より、ひとりで大物を狩れる奴の方が偉い。

・セックスはしても恋愛はしない。

・自作の歌をうたいながら狩りをする。『元から』知っている歌もあれば、死者となってから作った曲、即興で作った歌もあり、現在は百曲のレパートリーがあると主張している。


○人間関係

・一般的な娘達

多くの娘達から、「嫌な奴ではないが、変な奴ではある」と思われている。何となく一緒に飲んだり、博打を打ったり、セックスしたりすることもあるが、「モモは友達か」と訊かれると、誰もが「……うーん、仲が悪いわけじゃないけど、友達かと言われると……?」と、結論を出すのに時間がかかるだろう。

・シオン

シオンからは、『真に実力のある自分を差し置いて不当に評価される存在』として敵視されている。発表会の一件がキッカケであろう。が、後に共に狩りをしたことによって、態度を一気に軟化させる。ちなみにモモはどうとも思っていない。

・ヨミ

モモの『お姉ちゃん』。現在は行方が知れない。死んだのだとされている。彼女に向けるモモの感情は非常に複雑である。

・コロ

コロはモモの実力を大いに認めており、信じられないほど執拗にチームに誘い続けていた。だがモモは「チームは面倒だし、セックスの趣味が合わないし、若干体臭がキツイからやだ」これを頑なに拒否し続け、現在この勧誘は止んでいる。だがコロ側は未だに諦めておらず、何かにつけてこの話題を出す。

・キキ

モモがある程度気を許している女のひとり。モモに友人以上の感情を抱いているが、素直にそれを伝えられない。ちなみにモモは「アイツが勝手に絡んでくるだけで友達ではない。よく一緒に飲むし、体の相性もいいが、性格はクソ。他に友達いねぇんだろうな」と主張している。

・ハレ

悪魔的ギャンブラーにして策士である彼女は、モモのことを愚かなカモだと思っている。モモに借金を背負わせては、自分の目的の為にこき使う。「ハァイ、モモ。今日一発どぉ?」面倒ごとをモモに押し付けたくなったら、ハレはモモに甘い声でそう話しかける。モモは「今回は勝つ」と毎回思っているため、簡単にそれに乗る。

・トワ

トワと積極的にセックスしたがるのは、基本的にモモくらいである。トワのセックスはものすごくねっとりとしており、モモは毎回頭がおかしくなるほどイかされる。家族番号の近さもあるのか、ふたりは比較的早い段階で友人になった。気が狂う前からずっと、トワはモモを親友だと思っている。モモもかつてはそう思っていたし、今も放っておけない相手だと思っている。

・イル・スカルアール

ある一件以来、イルはモモを「偉大なる玩具修理者」と呼び、崇拝に近い感情を抱いている。イルのバンドについて、モモは「音はいいがコンセプトがダサい」とあまり好感情ではない。イルに関してはどうでもいいとすら思っている。

・アイ(ヒトミ・アイアイ)

モモはアイのダンスのファンである。アイもそれを認識しており、喜んでいる。ふたりは一度だけセックスした。

・イヅル

モモが親友だと思っている数少ない女のひとりであった。ヨミが『お姉ちゃん』であるという共通点を持つ。イヅルはモモのことを尊敬していたし、モモも特殊性癖さえ除けばいい奴だと思っていた。孤独を是とするモモであったが、彼女に頼ることは比較的多かった。無論、今もイヅルのことは大切に思っている。

・イロハ

皆から基本的に怖がられているイロハだが、唯一モモの言うことだけは聞く。モモは狩りの腕に絶対の自信を持っているが、「イロハにだけは負けるかも」とその腕前を認めている。イロハはモモに恋愛感情を抱いており、その思いも一度正式に伝えた。が、「セフレならいいけどそういうのは無理」と拒否されている。その後もふたりはよくセックスをするし、しばしば行動を共にする。

・トグロ

飲み仲間。恋人ができる前はよくセックスしていた。できてからは3Pでないとしなくなった。「キキとモモがデキている」という噂をことあるごとに流す。

・ニイナ

彼女をはじめとした『司書の会』構成員のことを、モモは「活字で濡れる変態女」と呼んで気味悪がっている。が、特に仲が悪いわけではなく、本のことで分からないことがあれば頼ることもある。その見返りとして、ニイナはモモに絵本の朗読を頼む。モモが読み聞かせてやると、その内容にかかわらず、ニイナは手も使わずに絶頂するのである。「本当に意味が分からん」とはモモの評。

・ニクミ

飲み仲間の恋人。特に何の感情も抱いていないが、『家』に太めの女はあまりいないため、時々無性にヤりたくなる。「デブは抱き心地いいから好き」とはモモの評。

・ミレイ

モモの『妹』。本当なら『お姉ちゃん』になどなりたくなかったモモであったが、ミレイに関してはある種の責任感を覚えており、不器用なりに立派に育ててやりたいとは思っている。あまりにも繊細なミレイに困惑することもしばしばであるが、基本的には可愛がっているようである。ミレイも、何だかんだで彼女に全幅の信頼を置いている。ミレイは性的に苛めてやると羞恥心から滅茶苦茶に感じまくるので、これに関しては本当に可愛らしいと思っている。

・ママ

モモが大好きだと公言しているのはママのみである。ママも勿論みんなが大好き。他の多くの娘達がそうであるように、モモはママとのセックスに執着しているが、ママはのらりくらりとこれをかわし続け、モモを掌の上で転がし続けている。ママの勅命をこなせば母乳を飲ませてもらえるので、何でも言うことを聞く。

・先生

ママほどではないが好き。口うるさいので、そこだけ何とかしてほしい。先生も勿論みんなを大切に思っている。ママと違い、先生はあまり性の対象には見られないのだが、モモは好奇心旺盛なので先生ともセックスした。「普通だった」とのこと。

・メイド達

メイドは基本的に全員セックスが上手いので、カネに余裕がある時はよく体を買う。特に気に入っているのは七号。セックスの際いつもちょっぴり恥ずかしそうにするし、イきまくると失神するので、それがたまらない。

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