傷つけることの悲しさ、 傷つけられることの、 しあわせ。

傷つけることの悲しさ、

傷つけられることの、

しあわせ。

そして、

彼らに何が残ったのか。


自分を見直す、自分が変わるチャンス、

自分を捨てる勇気、自分の人生に借りが返せる、

良い人間になれる時間、

本当のしあわせの意味までも、

あなたは得ることができる、でも、彼らには何が残ったのか?


もし、あなたの「絶望」が、

誰かの行動によるものであるならば、

そして、あなたを「傷つけた人」を

「恨んだり」「復讐」したいと思っているならば、

今すぐやめてください。


それは、無駄です。


それは、あなたを「絶望」から救うことにはなりません。

逆に妨げになります。

恨みに使う思考する時間が無駄であり、

復讐を画策する能力、が無駄です。


「絶望」からの脱出に使う頭と時間は、自分だけのものです。

自分が得た最高の最後の時間と能力です。

それを一番「憎い」人のために使うのは無駄であるばかりでなく、

いわば「敵」の思う壺です。


実際、僕も、ある個人の感情、

その人の僕を「傷つけたい」という思いから、

「絶望」にたたき落されたことを告白しておきます。


ただ、それは僕の個人的な視点であって、

法的なことや道義的なことにおいては、

僕は社会に断罪されたわけですから、

軍配は向うに上がっていることも事実です。


でも、僕は、その時、傷つけられた、と思いました。

プライドも地位も生活も何もかも。ズタズタに。


心底憎いと思いました。

笑っている姿を見る度に、

目を合わせても平然としている姿に

殺意さえ覚えたこともありました。


でも、「絶望」への脱出を決意し、

少しづつ「希望」への行動を始めた時、

気づいたことがありました。


まだ、こうやっていつものように普通に生活している

「傷つけた側」の人間は、今回の事件で何を「得た」のだろう?


今まで記して来たように、

「絶望」のよって得るものは、たくさんあります。


自分を見直す、自分が変わるチャンス、自分を捨てる勇気、

自分の人生に借りが返せる、良い人間になれる時間、

本当のしあわせの意味までも、あなたは得ることができる。

でも、彼らには何が残ったのか?


彼らが得たものは、溜飲が下がることだけ、

「傷つけたという一時だけの達成感」だけ、

人を陥れたといういじわるなカタルシスだけ、、

あとはいつも通りの

何も自分が本質的には成長していない毎日をまた過ごしているだけ、、、


でも、彼らが、これから得るもの、実は更にあるのです。


傷つけたという後悔、

「復讐されるかもしれない」

「あいつは、私の悪口を言ってる」という猜疑心、

勝手に負のスパイラルに陥って、またカタルシスを求めて、

誰か傷つける捌け口を求めるのが落ち。


そんな人たちにかかわっている暇はありません。


「忘れる」こと。

あるいは「許す」という上目線にたつこと。

色々な局面で「許すこと」「忘れること」はしあわせにつながります。

人間は過去に生きていない、現在に生き、未来を想う生き物だから。


とはいえ、

一時、「恨み」や「復讐」を胸に抱えるのは、しょうがないこと。


そんな時は、「脱出へのプラン」「しあわせへのプラン」をすることに、頭をちょっとだけ変えてみてください(この文を読むことが、その一助になれたらうれしい限りですが)


それでも、復讐したいですか?

では、、こんな言葉を知っていますか?


しあわせは最高の復讐である。

フィッツジェラルドの言葉だったでしょうか?


そういう人たちにとっては、

あなたが「しあわせ」に見えることが

一番「復讐された」ように思えるのですから、、

一挙両得ではないですか?


「恨み」や「復讐」を考える前に、

まずは、しあわせになることに労力と時間をかけましょう。


あなたは「絶望」することによって、

たくさん大切なものを得たのだから。

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