自分の「間違い」を認めないから、不幸になる。

自分の「間違い」を

認めないから、不幸になる。


あなたはダメではない。間違いを犯しただけ、

失敗しただけ。自分の間違いを認められるのは、自分だけ。


あの時のことを思い出すと、

今でも、

立ち直った今でも、胸が苦しくなります。

それは、本当の「絶望」に陥る少し前のことです。


大きな失敗はリカバーできず、それは周囲の知るところになり、

尋問を続けられ、証人はどんどん呼ばれ、友人も離れ、敵は増えていく。


立場はどんどん不利になる。自分の持てる力を振り絞っても、もうどうにもならない、自分を壊しに来る、クールで大きな力にかなわず、ただ立ち尽くす、そんな風に感じていた日々が何日も続いていた頃です。


今思うと、しっかり万策尽くして、望みが絶えた、絶望の状態の方がまだ楽だったな、と思います。

みなさんの中にもそう思う人もいるでしょう。


もうすぐ自分は絶望の状態に入る、

全てが上手くいかず、全ての人が敵に見える時期。

絶望を世の中から宣告される前の時期。

絶望の予感に怯える時期の方がよっぽどつらかった。

そんな時、普通のサラリーマンが思うのは、

恨み、つらみ、後悔、自暴自棄、復讐・・

ですよね?

でも、それは、自分が間違ったことに気づいていないから。

自分が失敗したことに気づいてないから、

そして、自分をダメだと思ってしまうから。


え!それは、違うだろう!

間違ったと気付いているから、後悔し、悩んでいるんじゃないか!?

そう思いますよね。


でも、ここで、考えてみてください。

あなたが、自分が「間違った」こと、「失敗」したことに、

ちゃんと気づけば、

そこにあるのは「あなたの間違い」「あなたの失敗」だけです。


あなたはダメだという事実はないのです。


そんなことはない、自分がダメだから失敗したのじゃないか、

というあなた、それは正解です。


でも、それは、過去のあなた、です。


ダメだったのは、今のあなたではないのです。

そこにあるのは、

繰り返します。

「あなたの過去の失敗」だけ。


もちろん、世間や迷惑をかけた人に対する反省は必要でしょう、

でも、

断罪されるのは「あなたの失敗」と「過去のあなた」に対してです。


今のあなたは、それからは、実は離れた自由な存在です。

立場が悪くなろうと、

不利な状況になろうと、それは、過去に対してのこと。


そう思うことから、過去の失敗を冷静に見ることができます。


冷静に過去の自分を見ることで、新たなステップが見えてきます。

自分が間違ったことをちゃんときっちり認めないと、

いつまでたってもそれが見えてこない。

いつまでも、過去の自分が間違ったかどうかを逡巡するだけ。

逡巡し、悩みモラトリアムに入ったあげく、

誰かに「お前は間違った」と言われるのを待っているだけ。


間違ったことを認めることを、他人に任せてはいけません。

自分自ら、間違った、と認めるのです。


(それが事実ならば)認めることで、

それは過去のことだと、強く思うのです。

いっそ、過去の自分に冷たくなって、冷静に「過去のダメな自分」を見つめてください。周りの誰もが瞠目するほどの冷静さで、

客観的に過去の自分の「間違い」を分析し、

自ら過去の自分を断罪してみてください。

すればするほど、客観的になる自分を感じるはずです。


そうです、

その時、あなたは過去のダメな自分ではなく、

今の自分になっているのです。


公の場でそれをすることによって、あなたは、共感ばかりか、敬意をも集めることになるでしょう。しかも、冷静にそれをすることによって、実はあなたが「間違ってなかった」部分も浮き彫りになります。

驚くべきことに、周りがそれを教えてくれたりもします。


僕もそうでした。

最終的な公の場で、自ら自分の間違いを断罪することで、

たくさんのエクスキューズを期待していた周りの人々に、

同情、共感、敬意を起こさせたのです。

その行為が、

今、これを書いている僕を生み出したといっても過言ではありません。


その時僕のしたことは、ただ、自分は間違いを犯したけれど、

それは過去の自分であり、今の自分ではない、

しかも、今の自分は、それに気づいたから、ダメではない、

なぜなら、気付き、認めた以上、もうその間違いは犯さないから、

と強く思っただけです。


今のあなたはダメではない。

間違いを犯しただけ、失敗しただけ。


自分の間違いを認められるは、自分だけ。

それを、他人に与えてなるものか!

それが、人生の舵を自分で握る、ということ。

それに気づいた時、再生が始まるのです。


自分の間違いを認めて、

やり直す自分と、

過去の間違いを抱えたまま、

オロオロする自分のどちらを選ぶか?

答えはもう、出ていますよね?

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