この文章を手に入れたあなたは、まだ能動的にしあわせになろうとする力が残っている。

この文章を手に入れたあなたは、まだ能動的にしあわせになろうとする力が残っている。

今、この瞬間から、「絶望」からの脱出が始まっている。


僕が絶望から抜け出そうと、最初にしたことも、救ってくれる「言葉」を探すことでした。

具体的に言えば、ボロボロになった心と体を抱え、(深酒のために健康をも害してしまっていました)書店や、古本屋、図書館の棚の前に、何時間も立ち、言葉を漁っていました。


それが良かった。

本質的にせっかち、何かあると、考える前に行動しなければ気が済まない性格の「イラチ」な性格が、功を奏していたのだな、と、今、我ながら感心していますが、その時は、矢も楯もたまらず、といった感じで、ただただ莫大な言葉の海に身を沈めてました。


言葉とともに、思考がストップしてしまいそうな時に役立つのは、具体的な行動です。

歩いて、書店に行って、本棚を巡る。終わったら、今度は違う本屋や、図書館まで歩き、また同じことを繰り返す。

たったそれだけの行動ですが、それが「絶望」からの脱出への入り口でした。


ボロボロでも、寝床から起き、顔を洗い、食欲はないけど、我慢して朝食を腹に詰め込み、図書館まで歩き、本棚までたどり着く。

これが、「絶望」からの脱出の第一歩でした。

行動は、自分の体が生み出す、自分のための行為です。

それができるか、できないかで、「絶望」から「希望」への道を進むかどうかは決まります。「希望」へ能動的に行動できるか、どうか?

どんな小さな行動でも良いから。


・・・ただ、

この文章を読んでいるあなたは、お分かりのとおり、

すでに、それを済ませています。

「絶望」から、這い出すための行動を、この文章を読んでいることで始めているのです。


まずは、大丈夫。安心してください。

この文章を読んでいる人には、

まだ能動的にしあわせになろうとする力が残っている。

今、この瞬間から、「絶望」からの脱出が始まっています。



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