第26話 雨の獣舎、2
獣舎の中は学園の体育館と同じくらい広く、屋根の一部があいているせいもあり、とても寒かった。
紗矢は身震いをしながら、ほの暗い舎内を見回す。閑散としている部屋の中心には一本の大木があり、太い幹から壁や天井に向かって縦横無尽に枝が伸びていた。
枝の暗がりの中で毛繕いをしていたスイが紗矢に目を止め、歓迎するかのようにクワッと鳴いた。
「お邪魔します」
スイに向かって声を掛けた後、紗矢は部屋の四つ角に目を向けた。
珪介の背の高さはあるだろう縦長の仕切り板が、無造作に並べられ設置されている。
(何だろう)
手近なそこを覗き込めば、その内側は小さな空間になっていた。
奥まった場所に茶色の毛布が置かれていて、四つ角は鳥獣たちそれぞれの寝床になっているのだと、紗矢は考えた。
「紗矢」
名を呼ばれ振り返れば、珪介の口元がニヤリと笑みを浮かべた。そしてどこかを指さした。
指し示された方に顔を向ければ、大木の根元にある器の中身が橙色の明かりを反射した。長方形の銀色の器は、水で満たされている。きっとあれは鳥獣たちの水飲み場だろうと考えていると、再び珪介が言葉を発した。
「飲めば?」
紗矢は大仰に珪介を振り返り見て、顔をしかめた。
「あれってランスたちの水飲み場でしょ?」
「バードバス」
「絶対飲まない! 勧めないでよ、意地悪っ!」
ムキになって声を張り上げた瞬間、ほくそ笑んでいた珪介の視線が上昇する。それにつられて頭上を仰ぎ見れば、甲高い鳴き声と共に青い躰が落ちてきた。
「えっ……――ぐぅっ!」
咄嗟にその場にしゃがみ込んだ紗矢を押し潰すように、ソラが体の上へと着地する。
「ソラ、重いって!」
うつぶせ状態のまま紗矢が手足をばたつかせれば、ソラは楽しそうな声音を発しながら足踏みをした。
次第にじゃれつくような態度へと変化していったが、紗矢の持っているタッパーに気付いた瞬間、ソラはそれを奪うような仕草をし始めた。
「わっ、だめっ! これはランスの!」
ソラに奪い取られないようにタッパーを持つ手を上げ下げしていると、他方向から伸びてきた手にガッチリと手首を掴まれた。
「なるほどね」
珪介は中身を確認するように紗矢の手首を持ち上げてから、ギャッと鳴き声を発するソラの嘴の先に手の平をかざした。
「朝まで我慢しろ。紗矢から降りろ。ついでに黙ってろ」
珪介にきっぱり言い放たれ、幾分がっかりした様子でソラは紗矢から飛び降りた。
上半身を起こし髪の毛を手で整えれば、珪介が片膝をついて紗矢に視線を合わせた。
「これ、誰から預かった?」
突然、珪介から厳しい表情を向けられ、紗矢はすぐさま言葉を返すことが出来なかった。
「美春さんからか?」
「……ち、違う。預かったわけじゃなくて、私が」
強ばった顔のまま、紗矢は必死に首を振る。
「ランスが食べなくて、だからなかなか傷が癒えないって聞いて。お肉を持ち出すことは、浜見さんから許可もらってるよ」
自分の思いが伝わって欲しくて、紗矢は珪介の目をしっかりと見つめ返した。
「ランスの傷ってあの時のでしょ? 私はすっかり元気になったのにランスはまだ苦しんでるなんて……だから食べて欲しくて、少しでも力になりたくて」
段々と力が入り、感情的になっていくのを感じつつも、紗矢は言葉を止めることが出来なかった。
「そっか」
珪介は俯くと、紗矢の気持ちを受け取ったかのように、短くも穏やかな声音を返した。
「でも……紗矢が気にする必要はない」
しかしすぐに強い口調に戻ってしまった。彼の気持ちの強さに紗矢は唇を引き結んだ。
「ランスが傷を負ったのは、ランスが不甲斐なかっただけ。身の程をわきまえず単独行動したアイツが悪い」
「だったら、単独行動させる原因を作った私だって悪いでしょ!?」
紗矢は祈るように両手の平で、タッパーを包み込んだ。
「食べて、早く元気になってもらいたい……庭で一緒に遊びたい」
切望の声音に折り重なるようにグルルと小さな鳴き声が響き渡った。
部屋の奥の暗がりにあるついたての向こうから、小さな赤い顔が珪介と紗矢の様子を窺っていた。
不安げに喉を鳴らすランスを見て、紗矢は立ち上がった。
「試すくらい良いでしょ?」
珪介のため息が追いかけてきて、紗矢は自然と歩く速度を加速させる。
自分に嬉しげに近寄ってきたランスの前で紗矢はしゃがみ込むと、そっとタッパーの蓋を開ける。
途端、ランスは毛を逆立て、ついたての向こうへと逃げていってしまった。
「ランス! 待って」
逃げ込んだ先を覗き込むと、ランスは毛布の上で身を縮め、小刻みに震えていた。
自分を見た瞳は酷く怯えていて、紗矢はそれ以上進むことが出来なかった。
紗矢の隣に並んだ珪介が、無表情のままぽつりと呟いた。
「小さい頃、毒を盛られたんだ」
「……えっ」
告げられた事実が、更に紗矢の心を締め付けていく。
「微量だったし、忠実が力を尽くしてくれたから命を落とさずに済んだけど……それ以来ランスは、人間から与えられるものに口を付けようとしない」
「そんな」
紗矢は自分の手の中に視線を落とした。疑いたくなどないが、これに毒が入っていないと自分は断言できないのだ。
確信の持てないものを、元気になって欲しいからとランスに食べさせようとするこの行為は、正しい事なのだろうか。
においを嗅いでみたが、やっぱりよく分からなかった。
「この肉は大丈夫だってランスに分からせるには、私が食べる所を見せるべき?」
「止めとけ、生肉だ」
頭部に手の温かさを感じ、紗矢は珪介を見上げた。
「俺たちは今のままで良い。生きていくことに不都合はないから……有り難う、紗矢」
口元に浮かんだ薄い笑みが酷く儚くて、紗矢の目に涙が込み上げてきた。
タッパーの蓋を閉め、ついたての陰に隠すように置いてから、紗矢はランスに歩み寄っていく。
「おいで」
紗矢が何も持っていないことを確認するやいなや、ランスは毛布の上で嬉しげに飛び跳ねた。
「ランス、ごめんね。そんな事があったなんて知らなくて、恐い思いさせちゃったね」
床に両膝をつき赤い躰を撫でれば、喜んでいるような声音が返ってきた。
すり寄ってくる躰も、自分に向けられる瞳も、紗矢にとってすごく愛らしいものだ。
「こんなに可愛いのに……どうしてそんなことを」
言葉にすれば、心の中に怒りと悔しさが渦巻き始めた。
「俺が邪魔だったんだろ」
「……珪介君が?」
「ランスが苦しめば、俺も苦しむし、ランスが死ねば、俺も死ぬ」
「そ、そんな」
淡々と返ってきた言葉が動揺という波紋になって体の中で広がっていく。
ポロポロと零れ落ち始めた涙を拭うかのように、ランスが紗矢の頬に頭部を押しつけた。半ばしがみつく形で、紗矢はランスの柔らかな躰に顔を埋めた。
「珪介君」
「ん?」
「私、もう少しここにいる」
「えっ」
「珪介君も自分の部屋に戻って。遅くまでお仕事してたみたいだし、疲れてるでしょ?」
愛しさを込めてランスの躰をひと撫でしてから、紗矢は壁際に置かれた毛布へむかう。
少しよれた毛布を直せば、残っていたランスの温かさが指先に伝わってきた。
「ランス、お休み」
行儀良く羽をたたみ、ランスは毛布の上に身を置いた。
「付き合わせちゃってごめんね。珪介君も、お休みなさい」
ついたての脇で腕を組んで立っている珪介に小さくお辞儀をしてから、紗矢はランスの横に腰を下ろした。
「……全く」
ため息交じりに頬をかいた後、珪介は紗矢の視界から姿を消した。
彼の足音は戸口に向かって進んでいく。珪介がいなくなることに不安や寂しさを感じないと言えば嘘になる。
しかし自分はこの場に一人でないということを、紗矢はちゃんと理解していた。
ランスが紗矢の膝の上に甘えるように頭部を乗せる。そして、珪介と入れ替わるように、青い姿がこちらの様子を覗き込んできた。
紗矢は笑みを浮かべ手招きした。
「ソラもおいで」
名を呼べば、ソラがギャギャッと鳴き声を発しながら飛び込んできた。紗矢は自分に近付いてきたソラを撫でながら、天井を見上げる。
「スイも来る?」
スイは待っていたとばかりに木の枝から優雅に舞い降り、紗矢の前にいたソラを押しのけた。
感謝の意を表すように頭を垂れてきたスイを撫でてから、紗矢は壁にもたれかかった。
耳を澄ませば、獣舎の天井を打つ雨音が微かに聞こえてきた。先ほどよりも幾分雨足が強まったらしい。長く吐き出した息が、真白く変化した。
(珪介君、風邪引かないと良いな)
ランスの温もりに手を乗せたまま、狭い中で追いかけっこを始めた二つの色彩を、紗矢は微笑みながら眺めた。
「ソラもスイも、二人とも元気だね」
そう呟いた後、「二人じゃなくて二羽か」と訂正を入れる。どうしてもソラとスイには、修治と祐治の姿が被って見えてしまうのだ。
「ソラなんて、修治君の生き写しみたい」
素直な感想を口にすると、ソラが紗矢に躰を向けギャッと羽を広げた。
「確かに。五月蠅すぎだ、アイツもコイツも」
コツリコツリと近付いてくる靴音と、発せられた低い声音に紗矢は目を見開いた。
出て行ったとばかり思っていた珪介が、ついたての向こうから姿を現した。
その手に手触りの良さそうな毛布を携えて、彼はソラとスイを避けながら立ち止まることなく向かってくる。
「ランス、顔を上げろ」
主の命を受け閉じていた目を開くと、ランスは紗矢の膝に乗せていた顔を持ち上げた。
「獣舎の中に常備されてるヤツだから鳥臭いかもしれないけど、無いよりましだ」
珪介が紗矢の体を毛布で包み込んだ。
「有り難う……ふわふわで暖かい」
笑みをこぼす紗矢の膝の上に再びランスが頭を乗せたのに気が付いて、珪介が眉根を寄せた。
「お前がそういうことするから甘えん坊とか言われるんだ。俺がそうだと思われるから止めろ」
珪介が文句を言えば、ランスは顔を逸らした。その言葉には従うつもりがないらしい。
「お願いだから、そんな命令しないで。私、ランスに甘えてもらえて凄く嬉しいの。修治君の前で、甘えん坊とかもう言わないから。ね?」
嫌そうな顔で珪介が紗矢の隣に腰を下ろした瞬間、ソラが雄叫びを上げた。どうやら、ついたての向こうに置いておいた肉入りの入れ物に気付いたらしい。
「駄目だよ、ソラ! 朝まで我慢して!」
腹減ったーと喚いていた修治を思い出しながら、紗矢はソラに言葉をかけた。
「今食べたら、明日は一食だからな」
ソラは珪介を恨めしげに見ながら、渋々と紗矢の前に戻って来た。スイもチラチラと餌の方に顔を向けている。少なからず餌には反応しているのだ。けれど、膝の上で休んでいるランスは、やはり興味を示していない。
急速に不安になって、紗矢は珪介に問いかけた。
「そう言えば……ランスの栄養って大丈夫なの? 全く食べないんでしょ?」
「全く何も食べていない訳じゃない。肉は異形を狩って食らってる」
「い、異形って。あの毛の塊みたいなの、食べられるの?」
「鳥獣はな。それに異形を食えば、僅かだけど力も補填できる」
「力?」
「あぁ、一石二鳥」
紗矢はハッとし、ランスの嘴の先に自分の手首を差し出した。
「ランス。私の力、食べてみる?」
己の内に力があるという実感は乏しい。けれど、毒は含んでなどいないはずだ。自信を持って差し出せる。
ランスはぴくりと身を震わせてから、ゆっくりと紗矢を見上げた。数刻を経て、ランスはふいっと視線を逸らすと、また紗矢の膝の上で瞳を閉じた。
「また拒否られちゃった。私の力なんかじゃ、駄目なのかな」
「馬鹿、そんな訳あるか。鳥獣にとってお前の力は極上だ……けど、今のお前がまだ回復しきってないって分かるから我慢したんだろ。ランスだけじゃない。スイだって、食い意地の張ってるソラは尚更我慢してると思う」
「そうなのかな」
紗矢は自分の手首をじっと見つめた。本当に求慈の姫としての力が自分にあるのか。疑い出したらきりがない。
「……紗矢は、求慈の姫ってどう書くと思う?」
「えっと。求めるに慈愛の慈、だよね?」
峰岸卓人から聞いた事を伏せ、紗矢は宙に文字を書き付けた。珪介はゆるく首を振った。
「俺はそう思ってない」
「え?」
「求慈は多分……供給の給に
「餌。そうハッキリ言われると、ちょっと複雑な気持ちになっちゃうけど……でもそれ、きっと間違ってないよ。長とその
「番って?」
「あっ!」
紗矢は声を上げ、今度は珪介の口元に自分の腕を差し出した。
「珪介君ってランスと力を分け合ってるんだよね? だったら珪介君が食べれば良いんじゃない!」
「……えっ」
我ながら良い考えだと思ったが、すぐさま珪介に顔をしかめられ、紗矢は肩を怒らせた。
「なんで嫌そうな顔するのよ!」
「遠慮しとく」
「あげられるなら、ランスに力をあげたいの! 別に珪介君にあげたいわけじゃないもん! 喰らったぶん全部、ランスに渡して!」
「そんなこと出来ない」
珪介は紗矢の手を押しやり、躊躇いがちに顔を背けた。
「珪介君! お願い。ランスの力になりたいの」
「紗矢」
諦めきれずに、紗矢は珪介に懇願し続けた。
「……分かった。少しだけなら」
彼の言葉に顔を輝かせ、再び紗矢は珪介の口元に自分の手首を差し出した。
珪介は唇を引き結ぶと、意を決したように紗矢の手首を掴み取り――そのまま、己の指先を紗矢の指に絡めた。
「紗矢」
甘く囁くように珪介に名を呼ばれ、紗矢は息をのんだ。絡まった指先に力が込められ、紗矢の中で混乱が生じる。
珪介がそっと目を細め、少しだけ表情を柔らかくした。ただじっと自分を見つめる眼差しに、頬が熱くなっていく。
緊張と恥ずかしさが紗矢の体を震わせたとき、珪介が紗矢の指先に口づけをした。指に柔らかい感触が触れる度に、鼓動が跳ね上がる。
(喰らい方が上手いって舞ちゃん言ってたけど……それってドキドキさせるのが上手いってことだったのかな?)
互いの距離が僅かに短くなる。
珪介にもう片方の手を掴み取られ肩をびくりと揺らせば、掛けられていた毛布がするりと落ちていった。
珪介が浮かべた笑みから余裕が伝わってきて、紗矢は大きく息を吸い込んだ。
「あ、あの……ゆ、指。すごく冷たくなっちゃったね。毛布返すよ」
更に口角を上げ、珪介は紗矢にゆっくりと顔を近づけてきた。
「お構いなく。俺、すぐに熱くなるから」
唇が触れるか触れないかの所で囁かれ、紗矢は熱を冷ますように小刻みに首を振った。
「ちょ、ちょっと待って! ど、ど、どこからだって食べられるって聞いたよ? 腕から食べれば良いじゃない!」
「わざわざ痛みと痣の残る方法で喰らわなくても良いだろ……それに、別にキスするわけじゃないんだから」
「あ……そ、そうだよね」
そうだったと思い出し、少しばかり冷静さを取り戻した。
素直に向き合えば、珪介がふっと笑みをこぼした。その顔にやはり心は反応してしまう。
絡まっていた彼の指先が頬を掠め、顎に触れる。いつの間にか、もう片方の手は腰に回されていた。
(だ、だ、大丈夫。キスするわけじゃない。珪介君に任せよう)
恥ずかしさを押し殺すように、心の中で「大丈夫」を繰り返していると、唇に柔らかな感触が押しつけられた。
(……えっ……えぇっ!?)
驚きで強ばった唇に、また唇が重ねられる。何度も何度も繰り返される口づけは、徐々に熱量が増していく。
「ま、待っ、て」
キスの合間に囁けば、ゆっくりと珪介の顔が離れていく。
「何?」
「これって……あの、一体」
峰岸卓人に喰われた時と、全く感じ方が違かった。恐る恐る質問を投げかければ、珪介が喉を鳴らすように短く笑う。
「キスだろうな」
「なっ! キ、キスするわけじゃないって――……っ!」
明らかに面白がっている珪介に抗議をした瞬間、彼の面持ちが真剣なものに変わった。
紗矢がゆっくりと瞳を閉じれば、ランスは膝から顔を上げ、小さな鳴き声を発した。
受け入れた口づけは、先のものとは全く異質なものだった。まるで魂が吸い取られていくかのように、全身から力が抜けていく。
体の中を強引にかき乱される感覚も、闇の中に引き込まれるような目眩も起こらなかった。労るように少しずつ無理のない加減で、珪介が紗矢から力を持ち出していく。
両手で珪介の服を掴み、薄く瞳を開ければ、ぶれる視界の中で、珪介が己の唇をぺろりと舐めたのが見えた。
「濃い。これが求慈の姫、か」
彼の黒い瞳に朱が散り、その背に赤い翼が広がった瞬間、紗矢は息をのんだ。珪介にランスと鳥獣の長の姿が重なって見えたのだ。
ドクドクドクと、紗矢の鼓動が加速する。
越河の他の三人よりも、峰岸卓人よりも、珪介の翼は力の強大さを誇示していた。
「私ね……珪介君の力が……一番安心する」
それだけ告げると、紗矢は珪介の胸元に倒れ込んでいった。
+ + +
「俺の、力が?」
紗矢を支えた珪介の手に、無駄な力が入っていく。
ランスがすくっと身を起こし、つぶらな瞳で珪介をじっと見つめた。珪介も自分の片割れを、ただ黙って見つめ返す。
ランスから強い決意が伝わってきたのを感じ取ると、珪介は顔を伏せ、腕の中にいる紗矢を力一杯抱き締めたのだった。
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