グリムノーツ ~月夜に願った小さな幸せ~

@kottu

第1話 私は幸せなはずなんです

 幼い頃――と言ってもほんの数か月前の記憶なのですが、私は一本の神々しく光る『竹』から生まれした。

 なぜそこに自分がいたのか……、などとそんな無粋なことに興味を持ったことなど正直ありません。

 それが当然なのだと思っていたし、この『運命の書』という本の冒頭にも“竹から生まれた美しい女の子――その名はかぐや”と書いてある以上、そこに疑問の余地なんて生まれませんでした。


 それに今の暮らしはそれなりに楽しいし、定められた運命によれば私は月に行き、幸せに暮らし、結婚だってできるそうです。

 いわゆるハッピーエンドというやつではないですか。


 順風満帆です。幸せです。楽しいです。嬉しいです。いわゆる、人生の勝ち組です。

 私を育ててくれた間接的に親に当たるおじいさんとおばあさんと暮らし、和やかな時間が過ぎるのも、これから起こるはずの未来も……当然……幸せなはずです……、はず……なんです。

 そうじゃなきゃ……ダメなんです。

 それが運命だから。



  ✬✬✬✬✬



 生い茂る竹林を進む四人の人影がそこにはあった。

 踏みしめる土の感触はしっかりとしていて、竹の葉がそこら中に散乱し、一見見渡す限りは緑あふれる自然地帯なんて言葉が似あう場所だ。

 四人はそんな場所をピクニックでもするかのように軽快に……とは程遠い渋い顔で、額に汗を煌かせながら鬱蒼と生い茂る熱気と湿度の高いこの竹林を進んでいた。


「ふぅ、こうも緑、緑緑緑緑っ、だと爽やか通り越して暑っ苦しいな……。あぁっ、暑いっ!」


「もう、たださえ暑いんだから騒がしく文句を言わないでよ。気温が上がらなくても気分的な面で体温上がっちゃうんだから」


 そんな一行は現在、少しばかりピリピリした空気が流れていた。

 というのも既に竹林に入ってから二時間は歩き彷徨っているのだ。

 行けども行けども同じような景色が広がり、体力と精神力の両方を削られる状況。

 直情的な性格のせいか、この状況に苛立ちを覚え始めていたメンバーの中では一番の年長者に見えるタオの文句が止まらないのも無理はない。


 それに対して文句を文句で返すブロンド髪の少女も少々気が立っているようだ。

 その髪は汗で濡れ、額に張り付き、疲労が見えながらも、懸命にメンバーを導こうと海色の綺麗な瞳に闘志のようなものを燃やす。『沈黙の霧』からカオステラーの気配を察知し、現出した混沌を元に戻す力を持つ『調律の巫女』と呼ばれたレイナだ。


「まぁまぁ、二人とも落ち着いて。苛々すると余計に暑くなるよ」


「……そうです。姉御の方向音痴は今に始まったことでもないのですから」


「うぅ……いつものことと言われればそうなんだけど……」


 レイナとタオを宥めるのは凡人、いや、既にモブキャラ感が漂うメンバーの中でも一際目立たつところがない優しそうな顔のエクスだ。

 対してその隣を歩くのは感情をあまり表に出さないのかぽつりと呟く少女。レイナを軽くポンコツ扱いしつつ、義理の兄であるタオを擁護するシェインだ。

 いつものようにポンコツ扱いされ、しゅん……となるレイナにエクスは苦笑いを浮かべながら、


「そう落ち込まないでよ。いつものことってことはカオステラーにいつかは辿り着くってことだし、カオステラーの気配は感じるんでしょ?」


「……うん、一応ね」


「どうした、お嬢? なんかいつもと感じが違うのか?」


 エレンの言葉に生返事を返すレイナ。

 いつもなら開き直ったりする彼女が今日はなんだか微妙な反応だ。

 するとレイナが不意にその足を止め、続けて一行の足も止まり、レイナは周りを静かに見渡す。


「やっぱり、おかしいわ」


 不意に呟いたレイナの言葉にただついて行くことしかできない三人が小首を傾げるように疑問符を浮かべる。

 するとレイナは静かにこう告げたのだ。


「カオステラーの気配がどんどん遠のいていくのよ」


「「「…………」」」


 その言葉にレイナ以外の三人は顔を見合わせて立ち尽くすしかなかった。

 つまりレイナの言葉を要約すると――、


「完全に迷った……ということですか」


「お、お嬢。いくら方向音痴を誤魔化したいからってその言い訳はきついんじゃないか?」


「ほ、本当よっ。ていうか、いくら方向音痴を誤魔化したくてもそんな嘘ついてどうするのよ」


 シェインとタオが半場、唖然というよりも終わった、というような顔をしながら窘める。

 それに対して慌ててレイナが反論をするが、嘘はついていないにしろ迷子になったのは事実だと二人は確信したのだろう。

 だがそこでエクスがふと竹林の奥で何か大きなものが動いたガサガサとした音を聞き、咄嗟に三人に声を上げた。


「三人とも。奥に何かいる」


「おいおい、こんな時にヴィランかよ」


「タオ兄、少し楽しそうですね」


「まぁな。身体を動かすならただ歩くよりも今は戦った方が気分転換にもなるしな」


 その言葉を皮切りに四人は竹林の奥を見据えながらいつでも戦闘できるように身構える。

 そして次の瞬間、それは攻撃してきた。


「みんな、避けて!」


 レイナの言葉が響いた瞬間、目の前から竹が突然倒れてきたのだ。

 レイナとシェインは右にエクスとタオが左に飛び退き、何とか避けることに成功する。

 しかし――、


「おい、まだ来るぞ!」


 撓(しな)った丈がビュンッと風を切りながら時間置きながらではあるが次々倒れてくる。

 それは自然とレイナとシェイン、エクスとタオとの距離を徐々に離すことになった。


「私たちを分断するのが目的ですか?」


 シェインが自身の持つ運命の書――ではなく、中身が白紙の運命が書かれていない『空白の書』を手に義理の兄であるタオに視線を向ける。

 距離にして五十メートルほど離れたか、距離は意外にも開いた。

 このままでは飛び退いたはいいが、両サイドからヴィランという名の魔物に挟み撃ちにされれば、下手をしたらこちらが各個撃破されてしまう状況だ。


「タオ、すぐにレイナとシェリンのところに」


「分かってる。でも下手には動けねぇだろ」


 エクスとタオが背中合わせに自分の『空白の書』を手に周りを警戒する。

 向こうではレイナとシェリンが同じ態勢で周りを警戒していた。


「今までにないパターンね。ヴィランがここまでの策を講じてくるなんて。やっぱりここはおかしいわ」


「警戒するしかないですよ、姉御。今は二人と早く合流を――」


「――あのぉ、鬼気迫るところ悪いんですけど、そこにいると危ないですよ」


 ふとレイナとシェリンの耳に聞こえた鈴の音のような声。

 それも遠くからではなく、明らかに隣に立って言われたかのような――いや、ようなではない。

 現に周りを警戒していたはずの二人の間にその人物は立っていて、まるで二人を分断するように両手で彼女らの背中を外側に押し退けたのだ。


「「え――」」


 レイナとシェリンが間の抜けた声を上げ、力なく両側に身体が倒れ込む。

 そして次の瞬間、また風を切るような音を立てて竹が勢いよく倒れてきた。その押し退けた人物目がけて真っすぐに。


「おい、二人とも無事か!?」


「レイナ、シェリン怪我は?」


 慌ててエクスとタオが駆け寄ってくる。

 だが二人は目の前の砂ぼこりと竹の葉が舞い、それで覆われた人物を見て目を見開き、エクスとタオの言葉に反応できない。


「う、うそ……今、私たちを庇って誰かがっ」


 立ち上がるのを手伝おうとしたエクスの手を払い退け、レイナが慌ててその人物に駆け寄ろうとする。

 するとそんなレイナの心配も空しく砂ぼこりの中から、


「けほっ、けほっ……。もうおじいさん、また人がいないか確認しないで竹を切ったようですね。いくら人がいない山奥だからって安全確認は大事っていつも言ってるのに」


「……え、大丈夫、なの?」


「ん? あぁ、大丈夫大丈夫。倒れてくる位置分かってたのでギリギリ当たらない場所にいましたし。ほら、この通り無傷ですよ」


 くるりと一回転して無傷であることを見せつけるその人物。

 砂ぼこりを払いのけ、まるでそれすら演出の一つであるかのように姿を現したのは、可憐という言葉が実に似合う、否、似あい過ぎるくらいの可愛いというよりは美人に近い女性が満面の笑顔を振りまいて立っているのだった。



  ✬✬✬✬✬



「その、まずは謝罪を。ごめんなさい、家(うち)の親が……おじいさんがご迷惑をおかけしました」


「そ、そんなに謝らないでよ。こっちも迷子になってたのが悪いんだし。そのおじいさんだって悪気があったわけじゃないんだから」


 先ほどの満面の笑みを消し、その人物はぺこりと頭を下げる。

 その仕草すらも一挙一動が洗練されており、どこかのお姫様のようで、とてもこんな竹林に住んでいるようには思えない。


「まっ、お嬢の感覚――もとい方向音痴で彷徨ってたのは事実だからな」


「そうです。むしろ人に会えて本当に助かってます」


「えぇっ!? そんな感覚的なものでこの竹林に入ったんですか。ただでさえ方向音痴なのに……く、うふふ……命知らずですね」


 そう語り、陽気な笑みを見せる女性――名をかぐやと名乗る人物だ。

 竹林で歩くには明らかに適さない綺麗な刺繍(ししゅう)が入った薄緑の着物に身を包んだかぐや。ほっそりとした華奢な身体つきにきめ細かい雪のような白い肌。端正な顔立ちにほんのり紅潮した頬、薄い朱色の唇は汗で濡れ、艶がある。それだけでとても色っぽい。

 そんなかぐやにエクスだけでなくタオまでもが見とれてしまうのは仕方ないと言えば仕方ないことで、先ほどレイナとシェリンに――


『二人とも? かぐやさんが綺麗だからってあんまりジロジロ見ないの!』


『二人はあぁいう美人系が好みなんですか。そうですか……』


 と冷ややかな目つきで言われ、男陣の心が折れかかったものだ。

 それはさておき、レイナは今回の事態に相当落ち込んでいるようで、


「はぁ……、でも今回は本当に面目次第もございません」


「ま、今回はお嬢の方向音痴も感極まったって感じだったな」


「そうですね。いつもならここまで迷いません。下手をしたら何もせずに野たれ死んでたかもですし」


「うぅ……今回ばかりは本当に何も言えないわ」


「あはは……。でもみんな無事だったし、結果としてかぐやさんに案内もしてもらえてるわけだし。それにレイナのおかげで『沈黙の霧』を抜けて『想区』に毎回来れてるんだから気負う必要はないと思うよ。いつもありがとう、レイナ」


「あぅ……う、うん。どういたしまして」


 エクスが落ち込むレイナに優しく励ましの言葉を掛けると、レイナの頬が少し紅潮したのをシェリンとタオ、それにかぐやはニヤニヤしながら見届ける。

 するとかぐや小さな声で隣にいたタオに、


『あの二人どういった関係なんですか?』


『ん? かぐやさんも気になるか? 実はあいつらの関係は甘くもなく、酸っぱくもない、見ていて歯がゆくなる関係なんだよ』


『同意ですね。ただ、見ていてこちらの顔がニヤけてしまうのが少々腹立たしいですけど』


「そこっ! 何話してるのよ!」


「うわっ、気付かれた」


「かぐやさん、姉御が来る前に逃げましょう」


「あ、はいっ」


 タオとシェリンはイタズラな笑みを浮かべ、かぐやは楽しそうに駆けていく。

 レイナは頬を膨らませて後を追う中、一人エクスは、


「そういえば、あれってどんな意味だったんだろ?」


 それはエクスたちがかぐやに出会う前に、レイナが口にした言葉のことだった。


『――カオステラーの気配がどんどん遠のいて行くのよ』


 調律の巫女のみが感じることができるカオステラーの気配。

 その感覚がどういうものなのかは経験したことがない、することも叶わないエクスには正直どういうものなのか全く分からない未知の感覚だ。

 だが、彼女が自身の方向音痴を誤魔化すためだけにそんな嘘をつくなてことはない、というのはこれまでの経験から間違いなく言えることだし、レイナを疑うようなことはエクス自身したくはない。


 だからこそ引っかかるのだ。

 遠のくとは言葉通り、遠くに移動しているのか。それとも気配が小さくなっただけなのか。あるいはもっと別の感覚なんじゃないかと。

 遠のく、その言葉から取れる意味合いはそれだけ多くの疑問を生む。

 そんな思考に耽っていると、次の瞬間、エクスの耳にかぐやの悲鳴が届くのだった。



✬✬✬✬✬



「きゃあぁぁぁぁあっ!?」


 悲鳴が聞こえ、すぐにレイナたちの向かった方に足を走らせる。

 するとそこには――、


「「「クルルゥ……クルル……」」」


「ヴィラン!?」


 聞き慣れた、できれば聞き慣れたくない声にエクスは今までの思考を無理やり切り替る。

 ヴィランと呼ばれたその存在はもう馴染み深いといっても過言ではないだろう。

 この想区にいるカオステラーによって本来の運命が定められた運命の書を書き換えられ、その姿を魔物に堕としたこの世界の住人。


 そんな奴らが目の前に広がる光景に二十体はいようかという群れをなし、かぐや含めたレイナたち三人の姿が囲まれるように追い詰められていた。

 だがそんなレイナたちの姿は今、本人の姿ではない。


「やっと来たか、坊主」


「エクス、早く『導きの栞』を使って!」


「急いでください。時間がありません」


 タオ、レイナ、シェリン――ではなく、今の姿はハインリヒ、シェリー・ワルム、ラーラだが、とりあえずその順で急かされるエクス。

 この状況なら誰でも焦るだろうとエクスは納得はするが、些か切羽詰まり過ぎている風にも感じる。

 そんな中、エクスは空白の書を取り出すと『導きの栞』と呼ばれる栞を本に挟む。

 それはレイナと出会った時に受け取った力。ヒーローの姿になり、ヴィランたちと渡り合える力。


「行くぞ、ジャック!」


 刹那、自身の身体から力が溢れる感覚が込み上げ、エクスの姿が凡人から物語の主人公(ヒーロー)の姿に変わる。

 白髪で快活そうな人物に姿を変えたエクスは腰に帯刀されていた剣を引き抜くと、不意打ちのように背後からヴィラン一体を切り伏せる。

 真っ二つに脳天から足元まで斬られたヴィランが刹那、黒い靄のようなものになって宙に霧散する。

 エクスのその一撃を皮切りにヴィランたちが一斉に動き出し、そこからはもう乱戦だ。

 タオとシェリンがかぐやを守りながら敵を槍で突き殺したり、魔法の淡い光が明滅とともにヴィランの身体を弾け飛ばしたりする。

 対してレイナはエクスに加勢しようとエクスの背後の敵を魔法で吹き飛ばしたりして援護に回り、エクスも場を見極めつつ援護と特攻を繰り返した。


 そして残り四体のヴィランにそれぞれが――


「ジャイアント・ブレイブっ!」


「黒魔法ネイキッドメモリーっ!」


「アイアン・ロイヤリティっ!」


「スケエルの怒りっ!」


 まさに必殺。

 斬撃に突撃、魔法の眩いまでの閃光が一瞬弾け、ヴィランは跡形もなく消し飛び、後には爆風と爆音が鳴り響く。

 何本か竹が倒れ、ヴィランとの戦闘が激しかったのを物語っていた。


「ふぅ……、なんとかなったね。みんな怪我は――」


「おい! しっかりしろ爺さん!」


「シェリン、何か布を持ってませんか!?」


「武器の手入れ用の綺麗な布なら何枚か」


「おじいさんっ! 目を開けて! おじいさんっ!」


戦いは終わったはずだ。

 いつもならタオが笑い、シェリンが武器の性能に満足気にし、レイラがほっとする中笑顔が浮かぶはずなのだ。

 その中にエクスも当然喜びを感じるはずなのに……今回は、


「おじいさんっ!」


 そこにはかぐやの着物を赤黒く染め、弱弱しい顔で今にもその命が潰えそうな老人がかぐやの腕の中にはいた。

 そして彼女の着物からあの定められた運命が記された『運命の書』がこぼれ落ち、おじいさんの胸にぽとっと静かに落ちて、本が赤黒く染まる。

 おじいさん、と何度も泣き叫び、声を上げるかぐやからエクスはすぐに察した。


「まさか……竹を切ってたおじいさん……かぐやの」


「あぁ、あの人はかぐやの育ての親だ。俺たちが駆け付けた時にはもう襲われててな。爺さん、斧一本でヴィランと闘ってやがったんだ。だが……」


 エクスがおじいさんに再び視線を落とすと、おじいさんは胸をあのヴィランの鉤爪が付いた剛腕で右肩から左腰を引き裂かれていた。

 溢れた血は明らかに致死量。傷口から血泡が噴き出し、レイナたちが必死に布をあてがい止血を試みるも止まる気配はない。


「す、すぐに医者を呼んだ方が――」


「エクス……」


 隣まで歩み寄ってきたタオがエクスの肩を掴む。

 その手に力が籠るのは彼が桃太郎の想区の人間で、かつて主人公に憧れていた存在だからだろう。

 守れなかった――まだ顔も知れない人間だが、かぐやの泣く姿を見れば、誰もがそう悔やむかもしれない。

 現に言い知れない感情がエクスにも渦巻く。

 そしてその感情が来る結論は――、


「か、かぐや……」


「…………っ!? おじいさん!」


 誰もが死を覚悟した時だ。

 不意におじいさんが薄っすらと目を開き、我が身同然の娘を見て、ニッと笑みを浮かべる。

 弱弱しいが、その笑みには死を寄せ付けないそんな感じのものが溢れている。


「ど、どういうこと……!?」


 突然声を上げたレイナにタオとエクスが同時にそちらに視線を落とすのは同時。

 見れば、おじいさんのあの傷がまだ塞がってはいないが、血は急にその勢いを止めていた。


「僕、やっぱり医者を呼んでくる!」

 それを見た瞬間のエクスの行動は早かった。

 しかし――、


「おい、待てっ。闇雲に走ったらお前が迷子に――」


「それなら私が案内します!」


 即座に掛かった声は当然土地勘のあるかぐやだ。

 かぐやにエクスは頷くと、隣にいたタオも、


「そういうことなら俺も同行する。またヴィランが襲い掛かってくるかもしれねぇし、お前だけにいい格好はさせられねぇからな」


 そう言って、かぐや、タオ、そしてエクスはレイナたちにおじいさんを任せ、再び竹林を駆けだす。


「まだ……まだ助けられる可能性があるんだっ」


 この奇跡に疑問を持つ暇もなく、エクスたちは城下町へとひた走る。

 一度は潰えかけた希望を取りこぼさないために。

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