→会員制レストラン【触手化END】

「触手を食用には売らないなんて言うあんたが悪いんだ! 実際あんなに旨い食材を食べないなんて馬鹿げている!」

それがレストランに触手を持ち込んで食べたおじさんの言い分だ。

私達が駆けつけた頃には触手は足を三本ほど美味しく頂かれた後だった。

「それには理由があるんです」

「触手の細胞を調べたが毒は検出されなかったぞ」

おじさんはお姉さんに食って掛かる。

「触手を食べた人間は、触手になってしまうんです」

「そんな馬鹿な事がある訳……」

言いかけておじさんは言葉を失った。右手が既に触手になっていたからだ。

厨房からも悲鳴が聞こえる。きっと味見で触手を食べたのだろう。

「大丈夫、あなたの事はこれからうちで面倒見ますから」

狼狽するおじさんに、お姉さんはため息をつきながら言った。


 ● おしまい ●



 総投票数は 33票

 会員制レストラン 13票

 豪邸 6票

 港 14票 でした。


 本編は 港 ルートで進みます。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054881675824/episodes/1177354054881734765

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