第3話「始まりの物語」
GM:と言うわけでPC3! セレナス=リューネリオ君のOPいきますね~!
セレナス:はーい(笑)
■PC3オープニング・シーン1 ~始まりの物語~
GM:セレナス君。君の家は貴族とは名ばかりの貧乏貴族であり、その家は没落寸前でした。
そして君の父親が大量の借金抱えた蒸発して家は終わりました(笑)
「リューネリオ家・完」
そんな立て札が館の前にあり、君と母親はそんな立て札とボロボロになった家の前でへこたれている。
イオス:うおっ!今までの重厚な雰囲気が一気に崩れ落ちた!
フィリア:なんかGMのテンションたけぇ。
GM:PC3のOPは明るくいこうかと!(笑)
まあ、それはともかくセレナスの隣では母親が
「はぁ……もう終わったわね、セレナス。これからどうする?自殺する?」
と聞いてくる。
イオス:オープニングの第一声で息子に「自殺する?」って言う母親も斬新だ。
セレナス:「あー……もう! なんなんやってこれ!? やっとれんわー」
GM:何語?!(笑)
イオス:エセ関西弁ショタ!
GM(母親):「そやねー。うちら、もう終わりやー」
イオス:ママンが合わせた!
セレナス:「あーでも母さん、死ぬのだけは堪忍しといたって……痛いのだけはダメや……」
GM:とそんな意味不明なやり取りをしている君達の後ろから一人の壮年が声をかけてくる。
「君達、リューネリオ家の人間かな?」
と壮年は優しげな笑みを浮かべセレナスへ近づく。
セレナス:「……あんた誰や?ウチら今非常に打ちのめされとるんやけど……」
GM(壮年):「はっはっはっ。いやなに、通りすがりのおせっかいおじさんさ。
君達、家が無くなって住むあてがないのだろう?よければ私の家で一緒にすまないかい」
と壮年は優しく語る。
セレナス:「……なんか裏がありそうな話やな~……言っとくけど隣のこの女の人は僕の母親やで?」
GM(壮年):「幼い割には随分、卑屈な考え方をする子供だね……」
苦笑を浮かべ。
「もちろん、親子一緒に構わないさ」
セレナス:「ん~……、どうする母さん?随分と出来すぎた話やけど、自殺するんと較べれば幾分マシな気もするなぁ」
GM(母親):「アホか、あんたは! 誰が自殺する言うたか!
ここはこのおいしい話に乗らずに他の道があるかいなっ!!」
さっきとうって変わって母親の目が生き生き(笑)
イオス:ハンドアウトでは既に死んでいる母親がなんと生命力に満ちた目を……。
GM:は、そう言えばそうだったがもう、どうでもいいわそんなん(笑)
「では、セレナス君もそれでよいかな?」
セレナス:「まあ、母さんがそういうなら僕はついていくだけしかできんやんなぁ」
GM(壮年):「では、決まりだ。歓迎するよ」と壮年は明るい笑顔を浮かべ。
◆ ◆ ◆
GM:では場面が変わってすんごい豪華な館の前。
そこには手入れが行き届いた庭があり、玄関も君の館の倍以上ある。
「おかえりなさいませ当主様」と庭にいるメイド達が挨拶を。
セレナス:「………」ぽかんと館を見上げます。
GM(壮年):「まあ、広い館だから部屋は好きなところを使うといい」
とそう言いながら壮年が扉を開けてくれる。
そして扉を開いた先にそこに広がるのは豪勢な館の内装と
セレナス達を迎えるように一人の少女が立っていた。
セレナス:「……あの子もこうやって連れてきたんか?」
おじさんに(笑)
GM(壮年):「セレナス君。失礼なことを言わないでくれよ。
これは私の娘でレーネと言う」
と目の前の少女を指して。
年頃はセレナスより5、6歳くらい上だろうか。結構礼儀正しそうな印象を受ける。
「おかえりなさい、お父様。そちらがリューネリオ家の方達?」
「ああ、そうだよ」
とレーネの問いに返答する壮年。
それを聞いてレーネはセレナスの前まで来て 笑顔を浮かべて挨拶をする。
「よろしくね、セレナス。呼び捨てでいいよね?」
セレナス:「ほわ~……あのなんや、僕の事は呼び捨てで構わんよ、レーネさん…」
GM(レーネ):「そう、良かった! これからよろしくね!」
とレーネは君に握手を求める。
セレナス:「あ、あの! よろしくお願いします!」
ガチガチに緊張しながら返しますー。
GM(壮年):「ははは、まあ立ち話しもなんだ。お茶をしながらゆっくり話そう」
そう当主の壮年は君達を案内するように談話室へと向かう。
――これがセレナスのグラングーレ家での最初の思い出だった。
だがそれから半年後、セレナスの母は急遽病に倒れた。
セレナス:Σ
イオス:あんなにバイタリティに溢れたママンがっ!
GM(母親):「……くっ、せ、せっかく……こんな……いい暮らしを手に入れたというのに……し、死んでたまるかぁ…!」
と病の床の母親が(笑)
フィリア:倒れてもママンはママンか……。
セレナス:ママン噴いた(笑)
「母さん、まだそういうこと言う元気があるなら大丈夫やんか!美味しい物いっぱい持ってきたる!」
GM(母親):「ああ!私は死なんぞおおぉぉ!セレナス!食い物よこせッ!!」
死の淵で粘る母(笑)。
フィリア:なんだこのママンは。
GM:とりあえず、病に倒れた母を看病した君はその後で当主のおじ様に呼び出されるね。
「母君の様子はどうだったかい?」
セレナス:「叔父さん、母さんの容態がアカン! 今までだったらいくら重病でも、這いずってでも自分の食べ物は自分で確保してたのに!」
GM(おじ様):「ふむ。そうか。思ったよりも重病なんだな……。
それはさておき、実は今日はセレナス君、君へ渡すものがあるんだ」
そう言って一枚の銀の封筒を君へ渡す。
セレナス:「母さんの意地の悪さはこの半年で何度も見てきたやろ! 叔父さん、なんでそんなに冷静なんや!」
と言いつつも封筒を乱暴に開きます。
GM:封筒の中には『銀の学院』への入校証とそれに関する簡単な内容が入っている。
セレナス:「……なんやこれ? 母さんとなんの関係があるんや?」
GM(おじ様):「母上の事は私が責任をもって何とかしよう。
だが、その前に話しておかなければいけない事があるんだよ。
実は私が君達を引き取ったのには訳があったんだよ。それがセレナス君。君だ」
セレナス:「なんとかするって、なんとかしてくれるならええけどな?!
僕も世の中に両親だけで動いてくれる人がそうそういるとは思ってなかったけどな、なんで僕なんや?」
GM(おじ様):「最善は尽くす。ここは私を信じて欲しい。
実はその入校証は先方たってのお願いなんだよ」
セレナス:「僕みたいな貧乏貴族も存在は知ってるけどな、あそこは僕みたいな人間が入れるような場所やないのは叔父さんが分かっとるはずやん」
GM(おじ様):「いや、どうやら君にはある種の秘められた『何か』があるらしい。先方はそれを見抜いて君へその手紙を出したんだ」
セレナス:「頭の良い人間の考える事は分からんなあ……」
GM(おじ様):「それと……私は君に――このグラングーレ家を継いで欲しいと考えているんだ」
セレナス:「! なんでや? この家には姉さんがおるやんか!
あんな立派な人差し置いて僕なんかが継いでどうするんや!」
GM(おじ様):「うむ。我がグラングーレは代々テラスト王国に仕える名門騎士の家系でな。 かく言う私も国に仕えている。レーネは立派だが……あの通り娘だ。我が家を継ぐのは代々男子が習わしでな」
セレナス:「……叔父さんが何してるかなんて今まで知らんかったわ……。
継ぐなら、拾ってもらったような僕なんかより、姉さんにふさわしい名門貴族を
どこかからか婿入りさせればいいことやんか」
GM(おじ様):「それも考えた。だがやはり私は君に私の家をついで欲しいと思ったんだよ」
セレナス:「僕はこの通り、人より少し楽器を操るのが上手いくらいしか取り得のないただの子供やで?」
GM(おじ様):「君は気づいてないが君には不思議な何かを感じさせるものがあるんだよ。それに……短い間だったが私は君を息子のように思っている」
と朗らかな笑顔で。
「確かに今は楽器が出来る程度かもしれないがこの銀の学院に行けばそれは変わるさ」
と銀の学園への招待状を指して。
セレナス:「なんやそれ! 今まで僕から叔父さんに返せたものなんて何もないのに、叔父さんはいつも僕に与えてばっかりや!」
ひとしきりそう言った後でおじさんの目を見て聞きます。
「……ここで僕が頑張って、このグラングーレ家を継ぐことは叔父さんにとって良い事なんか?」
GM(おじ様):「ああ、最高に嬉しい事だよ」
セレナス:「なら勿論、やれるだけやってみるわ。僕にどんな力があるんか知らんけど、精一杯やってみる。叔父さんの望む、当主に相応しい人間になってみせるわ」
GM(おじ様):「ああ、期待しているよ。それと母君の事は安心して私に任せてくれ」
セレナス:「その言葉、信じるわ。今の僕には家にある食べ物を母さんに食べさせることくらいしかできない、母さんの病気をどうこうできないからな。僕は僕の出来ることをやるだけや……」
GM:君のその言葉におじ様はいつもの優しい笑みを返す。
そうして君は部屋を出て行くが、出て行った先には君の義理の姉でもあるレーネがいた。
セレナス:「姉さん……」
GM(レーネ):「行っちゃうんだね、セレナス」
ちょっと寂しそうに。
「でも、セレナスが決めた事だから、私は反対しないよ」
セレナス:「姉さん、もっと甘えていたかったけどダメみたいや。でも、次に帰ってくる時には義弟に相応しい人間になって、姉さんを支えられるようにするわ……」
GM(レーネ):「なーに言っているの! 今でもセレナスは私の立派な弟だよ! それに甘えたいなら、いつでも甘えていいんだよ!」
とレーネは君を抱きしめる。
セレナス:「姉さん………寂しいよぅ………」
レーネの胸にうずくまるようにして抱きしめられます。
GM(レーネ):「もう~、しょうがない弟だな~」
なでなでするレーネ(笑)
「そうだ! 寂しくないようにいい物あげるわ!」
そう言ってレーネは君の手を取って、自分の部屋へ向かう。
セレナス:「ぐずっ……なんやのん?」
GM:自室に入ったレーネは引出しから持ち運び様の小型ピアノを差し出す。
「これ、私がお母様から頂いた大事な物だけど、セレナスにプレゼントするわ」
セレナス:「ぐじゅっ……これ、姉さんが大事にしてたものやんか……。こんな、大事なモノ、僕貰えぇ~ん………ぐずぐず……」
イオス:そういえばこのシーンでセレナスは7、8歳だったな。セリフがしたたかだったから忘れてた。
GM(レーネ):「もう、セレナスは変に遠慮するんだから。私が貰って欲しいんだよ」
そう言って君の肩にこのピアノをそっと渡してくれる。
「ほらっ、しゃんとするっ! 男の子!」
セレナス:「うぐっ、ぐっ……分かったよ、僕、うん、……上手になって、姉さんに聴かせる……。姉さんの心に響くような音楽を響かせられるように、約束する!!」
GM(レーネ):「ええ、楽しみにしてるね!」
セレナス:「ぐじゅじゅっ……ふええーん……」
ピアノを両手で抱きしめながら人目を憚らず泣きます(笑)
GM(レーネ):「もぉ、仕方の無い子だね~、セレナスは」
そう言って君を抱く、レーネだがその瞳にはうっすらと涙が浮かんでいたね。
「……頑張って、強い男の子になるんだよ。セレナス―――」
セレナス:「ごめんな姉さん……もっと、もっとしっかりした、立派な一人前の男になるから……」
「僕、頑張るよ……―――」
それが二人の姉弟の別れだった――。
フィリア:そう、永遠の――。
◆ ◆ ◆
セレナス:永遠かよ!(笑)
GM:ちょ(笑) すごい滑らかだったな!(笑)
まあ、とりあえず場面が変わって、セレナス君。君は銀の学園の校長室の前にいます。
セレナス:「ここに自分が立つなんて思ってもみなかったわ……」
GM:そう言って扉を開けるとそこにはこの学園の学園長と
その前にいる一人の新入生らしい少年が立っている。
イオス:まさか……。
GM(学園長):「やあ、よく来てくれたね。これで二人共揃ったね」
と学園長が明るい声で。
フィリア:あぁ。そう繋がるわけか。
GM(パルティア):「とりあえず、歓迎するよ。イオス君、そしてセレナス君。私はこの学園の学園長。パルティア=パルス=パルネックだ」
と銀髪のユニコンの青年がそう挨拶する。
セレナス:「初めまして校長、これから迷惑かけると思いますが今後ともよろしゅう頼んます」
イオス:「この度は推薦をいただき、ありがとうございます」
GM(パルティア):「いや、そう堅苦しい挨拶はしなくてもいいよ」
と明るい口調で。
「君達二人にはそれぞれ特別な才能が眠っている。
この学園ではその才能を開花させる手伝いを出来ればと考えているから。
まぁとりあえず、二人にはこれからの学園生活は一緒に過ごしてもらうことになるから、今後とも仲良くするんだよ」
セレナス:「そやそや、校長。その話なんやけど、僕になんの才能があるのかさっぱり分からんかってな。教えてもらえんか?」
GM(パルティア):「あっはっはっ。それか。実は私も詳しくは分からない。(どきっぱり)」
セレナス:「なんや―――ッ?!
目標も目的も立てられずに頑張れって、面白すぎるわ!(笑)」
GM(パルティア):「まあ、まずは色々な分野を勉強していくといいよ。
ふとしたことで君の中で眠れるその才能も目覚めるかもしれないしね」
イオス:「学園長。本当にこのやかまs……賑やかな者と一緒に生活しなければならないのですか?」
セレナス:「なんやイオス君、生き物たるもの、話さな生きていけへんで~?」
イオス:「無駄にエネルギーを上乗せする必要は無い」
GM(パルティア):「おやおや、早速仲がいいなー」
フィリア:これが仲良く見えるのか。
セレナス:「ハッハ~ん、この若さみなぎるバディーが羨ましいっちゅうんか~♪」
GM(パルティア):「では二人には共同部屋が用意してあるから、その調子で仲良くするんだよ」
そう言ってイオス君へ部屋の鍵を渡すね。
イオス:「どこをどう解釈すればそうなるんだ」
とセレナスに言いながら鍵を受け取ろう。
セレナス:「やぁー、なるほどなるほどねー♪ これからよろしゅう頼んますわ♪
見た所僕より年上みたいやけども、僕の未熟な部分は若さでカバーするんで、迷惑かけても許したってなー♪」
フィリア:お前本当に8歳か
イオス:「ならばその若さとやらを迷惑をかけない方へまわせ」
GM(パルティア):「ふふ。それでは、より良い学園生活を祈っているよ」
パルティアさんはそんな君達を見て笑顔を浮かべる。
そうしてイオスとセレナス、ふたりの短くも長い学園生活が始まったのである。
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