第18話 詰みゲー

 このゲームには、町にいるNPCが、プレイヤーに攻撃を加えることが可能になる条件がある。

 それは窃盗イベントだ。

 窃盗した時点で、NPCはプレイヤーを追いかけ回し、攻撃を加えてくる。

 クリア条件は、相手を倒すか、町の外に出るかしないといけない。

 ちなみにNPCは、並のボスよりも強く、まともに戦って勝てる見込みはほぼ無い。

 ほとんど逃げ出すしかないイベントだ。


しかし、このフラグは長いこと封じられていた。

というのも譲渡バグがあったからだ。

譲渡バグとは、NPCがイベントクリア後に、アイテムをくれるのだが、そのフラグが何と、窃盗イベントフラグと被ってしまうという、前代未聞のバグが存在していた。

その対応のため、NPCからアイテムを渡されるイベントを廃止することで、一時的に応急処置を取っていた。

未だこの致命的な欠陥は、修正されないまま放置されている。


 白玉団子の妹が、いきなり襲いかかってきた姿を見たとき、ぼくは、取り返しのつかないことをしたと思った。

 何が要因で、どういうことなのか、今一度、白玉団子との戦いを思い出す必要性があった。


 スケルトン兵の姿をしている白玉団子と対面するぼく。

 浮かぶ即死アイテム、黒板の力は未だ健在で、効果を発揮したままだった。

 ゴットヘイトの力を借りて、アイテム効果を相殺したものの、それは一時的なものだった。

 ステータス画面を見ると、スリップダメージのようにして、ゴットヘイトが溜まっていくのが分かった。


 この条件は白玉団子も同じはず。

 なのに、白玉団子は、何もしてこない。

 ぼくの打つ手を待っている。

 

 白玉団子が余裕なのは、実は理解できている。

 ぼくと対立する前に、白玉団子は、仲間を何人か葬った。

 そのことで、ある程度この状況を揃えるのに溜めてしまったゴットヘイトを、減らすことが出来た可能性がある。

 白玉団子は、ぼくがゴットヘイトを使っていることを警戒していた。

 だからすぐに襲い掛からずに、まずは雑魚敵を装って、それから、すぐさま仲間を葬ることで、ゴットヘイトで、ぼくより優位に立てるようにした。

 白玉団子にしてみたら、受け身で十分ということだ。


 ぼくが白玉団子に対立したとき、すでにゴットヘイトは41ほど溜まっていた。

 黒板のアイテム効果打ち消しで、4、5秒ぐらいで1増えている。

 100が限度だと仮定すると、あと5分猶予があるわけだ。


 白玉団子が最初にどれくらい溜まっていたかは不明だけど、おそらく撃破した仲間によって、数字は0に近くなった、と考えておいた方がいい。

 相手のゴットヘイトの数値が分からない以上、勝機と思って踏み込むなら、それぐらいの数値になってからだ。

 

 ぼくに打つ手が無いこともない。

 けど、正直自信が無い。

 プレイヤー間の戦いは想定に入っていたけど、こんな形になる戦いは、想定外だった。

 それに今ある戦法はいわば保険。

 戦略というほどのものじゃない。


 対する白玉団子は、最初からこの状況を想定に入れた戦略を積み上げてる。

 白玉団子には、多分、あと一手ぐらい残ってるんだろう。

 こういうのって、相手の戦略に乗せられた時点で、すでに勝敗が決しているものだ。

 ぼくが勝つとか啖呵切ったけど、高確率で負けるだろう。

 ここまで来ると、リアルで覚悟が必要になりそうだ。

 

「コータ君、大丈夫か?」


 白玉団子に言われて気づいた。

 どうやら、ぼくは、笑っていたみたいだ。

 苦笑という感情だけど、反映された感情は、笑顔なのだから、白玉団子も、ちょっと怖かったんだろう。


 心配されたことで、白玉団子に、人の温かみが残っている気がした。

 今回の一件、白玉団子が一人で計画したものではないはずだ。

 彼の真意がもう少し知りたい。

 

「どうしてですか?」


「ん?」


「どうして、白玉さんは、スケルトン兵になったんですか」


「何に偽装するかなんて、それほど重要なことだとは思えないがね」


「もっと別の方法があったんじゃないかって思うんです。

 例えば、他人を操って、襲わせるとか」


「……」


 肯定の意味での沈黙と受け止められた。

 白玉団子を裏で操る人物は確かに居る。

 それが確認できた。


 だから何かって?

 別に何も無い。


 正直この戦いが、どうでもよくなってきた。

 勝てる見込みが薄いことぐらい、ぼくにだって分かってる。

 正体がバレることを恐れて、みっともなく戦いを繰り広げるのは、問題を先延ばしにして、逃げていることに等しい。

 ここが潮時なのかもしれない。


 設定画面を開いてから、チャットオープンを押した。

 ぼくと白玉団子に見える形で、画面が出現。

 灰色の背景に、人型の人相が映る。

 画像設定していない場合はそうなる。


『あれ? コータ君?』


 中から吹き出してきた声は、ユーナだ。

 別の場所に居るユーナと音声チャットは繋がっている。

 これは、パーティーメンバーであれば使える機能だ。


「ユーナ、今白玉さんと対決してる」


『あー、コータ君の方に来ちゃったんだね』


「決着つけようと思う」


『そっか、うん。分かったよ』


「あ、えーと。その前に言うことがあって」


『どうしたの?』


 すぐに言葉は出なかった。

 これまで、ずっと溜め込んできたことを吐き出すのは、勇気がいる。

 ここまで来たんだ、後には絶対に引き返したくない。

 ぼくは口を割った。


「君と別れたい」


「いや待ってくれ」


 壮絶なまでの決意を、白玉団子によって遮られた。

 ピクピクと眉が動きながらも、ふぅ、とリアルで一息ついた。

 

「空気読んでくれませんか?」


「すまない。

 て、そうじゃない!

 君こそ、この状況の空気を読めてないだろ!?」


「分かってますよ。

 ぼくらが話してるから黙っててください」

 

「まったく理解不能なことを言わないでくれ。

 敵と対立しているのに、別れ話しを切り出すタイミングではないはずだ」


「こっちも今言うしかないんです」

 

 白玉団子は、額に手を当てた。


「……分かってるのか? それは君たちが負けるということだぞ?

 先に君は、自分が勝てると言っていたんじゃなかったか?」


 自分でもおかしいことぐらい分かってる。

 でも仕方ないじゃないか。

 ずっと言おうとしてきたのに、タイミングを見失って、この状況しかなくなったんだ。

 何で部外者の白玉団子が、障害物になるんだ。

 想定外のことで気を揉まれて、ハゲてきそうだ。


『大丈夫だよ、コータ君』


 ユーナがそう言ってきた。

 大丈夫?

 

『わたしたちは勝つと思うから、心配ないよ』


 あれ? いや、これは、おかしなことになってないか?

 伝わっていない、とかじゃなく、そもそも解釈が歪んでる。

 ぼくが別れ話しを持ちだしたのが、そもそも、ゲームで負けるから仕方なく言った、という意味になっていないか?

 そうじゃないんだよユーナ! て、ここで必死になっても、彼女にはきっと伝わらない。

 完全にここで言うところの別れ話しは、ぼくが、弱気になっていることにすり替わってしまった。


「なぁ、わたしが言うのもあれだが、君たちは何かあるのか?」


 白玉団子の中途半端な優しさに、何かのスイッチが入ってしまった。


「……てもらえませんか?」


「何?」


「今から実行することで負けを認めたら、素直に負けてください、悪あがきをしないでください」


 ぼくは、感情的に怒ったことなんて人生で一度もないけど、血が冷たくなるみたいに冷静になりながら、キレる意味を知った。

 面倒くさいことになった。

 この前の前の障害物を取り払うんだ。


 白玉団子は、了解するでもなく、言った。

 

「わたしからも言わせて欲しいことがある」


「……どうぞ」


「君の手が何かは知らないが、ユーナ君の協力にあると見てる。

 これでそれを封じることになるだろう」


 なるほど、手段を話して、ぼくを詰みにするというわけか。

 聞かずにはいられないな。

 ユーナが、ぼくの手段であることは、事実だからだ。


「ユーナを潰すってことですか?

 でも、白玉さんは動けないはずですよね?

 ゴットヘイトをどう使うっていうんです」


 黒板を使っている今の状態では、移動魔法は使えない。

 ゴットヘイトを使うとして、どんな手段になるかは、ぼくにも予想できない。

 

「召喚だよ」


「何故、最初から召喚しなかったんですか?」


「同時に2つも操作できなかったんだよ。

 今は動けないが、同時に外部からの攻撃も遮断している。

 黒板の範囲外にスケルトン兵(分身)を召喚して、これを使ってユーナ君を倒す。

 ユーナ君がプランの要なら、これで潰れたんじゃないかな?」


「どうでしょうね?」


 ぼくのプランは、ユーナにゴットヘイトを買ってもらうことだった。

 他人のゴットヘイトは買えるのだ。

 黒板の使用を想像していたわけじゃないけど、対プレイヤー戦であれば、ゴットヘイトの数字の削り合いになると言うのは予想していた。

 相手と何らかのゲームで競り合い、自分が窮地になった場合、ゴットヘイトをパートナーに買ってもらうことで、優位に立つ。

 パートナーであるユーナが倒れると、このプランは当然潰れる。


「諦めるなら今がチャンスだよ」


 白玉団子は、ぼくがもはや打つ手なしとみなしたらしい。

 まぁ実際、ぼくのプランは潰れた。

 

「ユーナ」


 呼び掛ける。

 

『うん?』


「君を信じる」


『うん、分かった』


 白玉団子は、首を横に振る。


「残念だな。

 わたしの言ってることが分かってもらえなかったみたいで」


「いえ、分かっていますよ。

 その上での判断です」


 白玉団子は考えてるようだけど、考えたって分からない。

 こんなゲームをしている時点で、絶対にありえない発想だ。

 ぼくだって考えつかなかった。


「諦めていいって言ってるんだよ?」


 白玉団子は、まだ食い下がってくる。

 いい加減うざいな。

 

「いえいえ、どうぞ構いませんので」


「いや、はは、何をそんなに焦ってるんだい?

 決断が早すぎじゃないかなそれは、いくらなんでも」


 様子がおかしいな。


「節約したいんですか? ゴットヘイト」


「節約? 確かにそういう面もなくはないが。

 わたしは勝てる。

 君が何かしても勝ってしまう。

 だからその浪費が、おかしいんじゃないかと言ってるんだよ」


「だから勝ってくださいよ、いいじゃないですかそれで」


「ばっ……。落ち着いて聞くんだ。

 いいかい?

 ここで引き下がってくれると、わたしは大変助かるんだよ

 君らにとってこの戦いに特別な理由があるのか?」


「ありますね」


「別れ話しか?」


「白玉さんには関係ありませんね」


「いやいやあるよ、大いにある。

 わたしは敵だ。だが、君らの問題について考える敵だ」


「はぁ」


「別れ話なら、後でいいんじゃないか?」


 他人に軽く言われると、思いの外、イラッとする。


「出来ないんですよ」


「何故?」


「人に教えられる理由じゃありませんね」


「それはダメだ。閉ざしたらいけない。

 人との会話に、何も始まらない、そうだろう?」


「なんか」


「ん?」


「気に食わないですね。その提案は」


「ど、どうして?」


「確かにぼくにとって、ここでの勝ち負けは重要じゃありません」


「だったら」


「決めました。勝ちます」


「何故ぇ!?」


「だって、運動会で相手に負けるからって手を抜くのって、つまらないじゃないですか」

 

 ぶちっと、縄が切れるような音が、聞こえたような気がした。


「負ければいいじゃないか、それが一番楽なんだからさぁ」


 隠しきれない怒りの感情。

 アバターに反映されないから、はっきりとは分からないものだけど、言葉の感じからして、異質を感じ取った。

 ぼくは、冷め切っていたせいか、相手の熱を冷静に受け止められたところがある。

 錆びていた思考回路が、電気でも浴びたようにして動き出し、ぼくにある回答を与える。


「ああ、そっか。

 リタイアは、ペネルティじゃなくて、その時点で、負けなんですね」


 さっきまで熱心に熱弁していた白玉団子の沈黙で、さーっと場の温度が低くなる。


「嫌になるほど聡いんだね、君は」


 白玉団子の言葉は、ひどく静かで重たかった。

 

 白玉団子は最初から最後まで本気だったわけだ。

 ぼくの、温く甘えた態度に彼は苛立ち、ついには、本来持っている感情をむき出しにした。


「じゃぁ詰みゲーを始めようか」


 ぼくに向けられた白玉団子の殺意は、身代わりのようにして、ユーナに向けられている。


「ユーナ?」


 確認するようにしてぼくは、画面の向こう側のユーナに声を掛けた。


『来たよ』

 

 見えたわけじゃないけど、状況は伝わった。

 よし、ユーナ今だやれ、と心の中で思う。


『あのー』


 ユーナの声は、ぼくに向けられているより、白玉団子に向けられているようだった。

 

『やめません? こういうの』


 一瞬考えたけど、何も思いつくものがなかった。

 やめる、て、この期に及んで。

 

『何を言ってるんだい?』


 画面の向こう側に現れたであろう白玉団子の言葉だ。

 誰だって当然そう思う。

 今まさに決戦になって、はい終わりと、ゲームの電源を切ってしまうような物言いだ。

 

『このままだったら、ゲームが滅亡してしまうじゃないですか。

 そんなこと、神様が望むとは思えないんですよね』


 声を裏返して訴えたい。

 君はどうかしちゃったのか!? と。

  

『望む望まないを、わたしたちが知ることは出来ない』


 白玉団子には通じた?

 ぼくだけ蚊帳の外?

 

 何だろう、例えるなら、劇団員の中で、みんな舞台に立っているのに、ぼくだけステージに上がれない感覚だ。

 

『でもこんな方法じゃないと思うんですよ』


『他にどんな方法がある?』


『分かりませんけど、今は、白玉さんのゴットヘイトを、買ってみようと思ってます』


 これがユーナの手だ。

 ゴットヘイトを共有すれば自分たちと白玉団子は敵でなくなる、というのがユーナの主張だ。

 敵ではなく仲間であるなら、攻撃は阻止できるというのだ。

 そんな都合のいい手段があるか?

 あるはずがない、と、ぼくは思ってる。

 それが通ってしまえばゲームが成立しないからだ。

 でも、こんな滅茶苦茶なゲームなら、可能性がまったくないとも言い切れない。


 白玉団子は、笑っていた。


『出来ないんだよ、それは、絶対に』


 白玉団子が出来ないと宣言した以上、本当だろう。

 ぼくらは検証できなかったけど、白玉団子は、何らかの手段でそれを知っていたのかもしれない。

 このままでは詰む。


『大丈夫』


 ユーナの囁く声。

 

『たぶんうまく行くよ』


 ざしゅ、と、斬撃による効果音が聞こえてきた。


 がくん、と崩れ落ち、膝と両手が地面についた。

 ぼくは、その白玉団子の姿を、見下ろしている。


 何があったんだ?


「あ、ああ、ありえない」


 白玉団子は、完全に自分のことを見失ってる。

 ぼくのことなんてお構いなしのようだ。


「き、きき、君は何をしたかわかってるのか!?」


 呼び掛けているのは、ぼくではなく、ユーナの方みたいだ。

 

『はい』


「いや分かってない!? 分かってるはずがないんだよ!!」


『あなたのヘイトを、わたしにください』


「ひ、ひゃはは、狂ってるよ、君は、狂ってないとおかしい!」


 ゴットヘイトを買った、それだけじゃないのか?

 二人の間にあったことが見えてこない。


「あぁ、ああぁああ」


 白玉団子は、およそ人を放棄したかのような声を漏らしてる。

 気色悪いったらないけど、ぼくとしては事情を知りたかった。


「しっかりしてください! 何があったんですか!?」


「君は何も知らないんだなぁ。いひひ」


 敗北したとは言え、この人いきなり壊れすぎじゃないか?

 若干躊躇いながらも、ぼくは言った。


「え、ええ。教えてください」


「君のパートナーは、わたしのゴットヘイトを買ったんだよ」


「知ってますよそれは」


「いや分かってない! 君たちは何も! 分かってないんだ!」


 笑ってたと思ったら急に怒り出す。

 もはや手につけられない段階の人だ。


「君にとっても大事なことだ。

 心して聞くといい。ユーナ君が背負ったのは」


 狙いを済ましたかのようなタイミングで、白玉団子の姿は忽然と消滅した。

 ゴットヘイトが限界に達して、黒板の効果で消滅したらしい。

 何て間が悪い人なんだ。


 黒板も、白玉団子が消えると同時に消えた。

 効果は全滅だけど、予想通り強制終了。


 ”QUEST CLEAR”


 クエストが終わったことを意味する表記が、ぼくの目の前に現れていた。

 クエストが終われば、すべての魔法やアイテム効果は失われる。


 おそらく白玉団子の分身は、ゴットヘイトの消費が多かった。

 だからすぐには使わずに勿体つけていた。

 必殺技だったわけだ。

 それもユーナがゴットヘイトを買うことで、意味を失った。

 ゴットヘイトを回収もできず、ぼくらに攻撃もできず、ゴットヘイトが溜まって、消滅した。


 て、ことだよな?

 それ以外に何がある?


『コータ、平気?』

 

 ぼくも、ユーナに何か言いたかった。


「ユーナ」


『うん?』


「君はゴットヘイトを買ったんだよね?」


『そうだよ?』


 それだけ? ……いや、やめよう。

 白玉団子が言っていた通り、ユーナは彼のゴットヘイトを買った、それだけだ。

 仮に嘘をついていても、ユーナに、どれほどの嘘があるっていうんだ。

 妙な詮索をして、関係がおかしくなりたくない。


『ねぇコータ。神殿に行かない?』


「白玉さんのことを調べたいの?」


『うん、できれば、少しだけ分かっておきたいの』


 知っていることと、理解していることは違う。

 白玉団子はそう言っていた。

 そうだな、それが一番するべきことのような気がする。

 

「分かった。そうしよう」

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