人形使い 19

 突き進むべきは野望。己が抱いた願いを胸に雲は実行した。ゴブリンが隠れる厩舎へ戻った雲は、すぐさま現状を声に出して説明。その声は見たところ何もない空間に響くが、やがてごそごそとゴブリンが姿を現した。隠れさせたゴブリンは憎しみと虚しさをかみしめた表情を浮かべていた。




 己の無力さと、それを他者に頼るふがいなさ。されど仕返しはされた現実。ほかの誰でもなく、雲が排除した以上、相手はろくでもない目に合っているはず。




 アラクネという魔物はそういうやつだ。




 だからゴブリンは意見を呑み込んだ。




 そう雲には見えた。




 その心の有様を見て、隙と判断。






 だから雲は大きく無邪気に口端をゆがめて、手を広げて見せた。歓迎するわけでもなく、獲物を見るかの如くゴブリンを見定めていた。






「くきゅきゅ・・・いや、きみのまえでいつわるひつようもない」




 最初は子供のような鳴き声であり、後半は中年の男性のごときしわがれた声。今まで出さなかった領域の音にゴブリンはたじろいだ。雲が手を広げたまま歩めば、その分ゴブリンは下がった。距離を近づけていくたびに、距離を離すゴブリン。されどその逃げも終わる。背中に壁があたりゴブリンは逃げ道を失った。




 左右に逃げようという考えはなかった。




 この狭い空間に必要なのは左右ではなく、後退のみ。




 悟ったゴブリンにあるのは未知への恐怖。背中を強く壁に押し付け、少しでも数センチでも奥へ逃げようとする本能。




 だが本能は役に立たず、肉薄した雲の前に抵抗の意志を捨てた。




 邪悪な笑みを浮かべ、雲はゴブリンの頭部側面の壁に右手を押し付けた。左手でゴブリンの顎を支えて上げた。




「・・おびえることはないよ・・・」




 しわがれた声は調子よく、ゴブリンを獲物として見ない好奇心さが前面へと出ている。






 ゴブリンが恐怖のあまり、悲鳴を上げようと口を開けた瞬間。




 雲は自分の唇とゴブリンの口を合わせた。




 それと同時に左手をゴブリンの後頭部に回し固定、暴れ逃げようとするゴブリンの力すら物ともしない。ただ己の舌でゴブリンの口内を蹂躙。ゴブリンの歯が雲の舌を排除しようとするが、その程度で傷一つ負うことはない。




 恋愛でもなく性欲によるものでもない。




 雲はただ儀式として行うだけのこと。




 ゴブリンがやがて疲れからか抵抗が弱弱しくなっていく。体を動かし、雲の接触から離れる全身運動。口内での攻防。精神的疲労。恐怖と突きつけられた自身の価値の弱さ。いくつもの要因が重なりゴブリンは疲れ切ったのだ。




 やがてなすが儘にされていく。




 そして雲はゴブリンの頭部を優しく壁際に押し付けた。クッションのように左手がカバーする以上、ゴブリンには負担がない。






 そのうえで雲は糸を口内で吐き出した。




「ぐっ」




 ゴブリンが悲鳴を上げる。口内で急速に表れた異物。それが喉をふさぎつつあり、呼吸が大きく乱れていく






 死にたくない。生きたいという願いすら雲の野望によって押し殺される。






 ゴブリンの喉奥へ糸が侵食。




 抵抗できないが、生きたいと願うゴブリンは涙で抗議するしかない。歯の抵抗も糸が口を固定し、開きっぱなし。ゴブリンの口内は本来の色から糸の色へと移り変わっていった。






 そしてさらなる違和感がゴブリンの口へ伝わった。雲の口内から突如現れた異物は、ゴブリンへと受けたわされる。




 血の色を感じ取る。新鮮な血肉を舌にのせられ、それは無理やり喉奥へと送り込まれていく。




 口を侵食し、喉奥を侵食した糸は、その異物を中心に収束。喉奥の皮膚へ吸着し、まとまった糸が一部意志をもって動き出し、ゴブリンの内部を侵略。神経と糸がつながり、異物とコンタクトをとった。






 そうして雲がゴブリンの口から離れた。




 唾液が口元を垂れ、雲は手で拭う。




 息も絶え絶えながら抗議するゴブリンの目を嘲笑で返す雲。






「・・・よわいからわるいんだ・・・よわさはすべてをうばわれる・・・きみのなかまもよわくて、きみもよわくて、うばわれた・・いのちのそんげんすらむしされた・・・・・・ただでじゃくしゃをまもるやつはいない・・・ぎむをはたしてくれるから・・・じゃくしゃにかちがある・・・かちがあるから・・けんりがある・・・きみはなにもはたさず・・・ようきゅうするき?・・・こっけいだよ」






 雲の言葉は人語である。ゴブリンの本来の頭脳では、簡単な命令しか聞き取れない。強者と弱者があり、そのうえで強者の意志に逆らえない。それだけの低能な魔物。






 されどなぜか雲の言葉も意味もしっかりと理解できた。






 ゴブリンが困惑に思うのを尻目に雲はつづけた。






 ゴブリンのなくした片手。その肩口をつかみ、いつのまにか手にした人間の片手を近づけた。ゴブリンの傷口と人間の手の切断部分を合わせ、そして雲が口元から糸を吹き付けた。糸が鋭い針のごとく、ゴブリンの傷口上部と人間の手の部分を貫いて縫い留めていく。強く、硬く縫い留められた新たな手。そして傷口を止める糸が表面上から内部へ侵食し、姿を消していく。あとは肉が盛り上がり、その部分を隠していく。






 雲は人間の手を覆い隠すほどの糸を吐く。




 ゴブリンの皮質と合わせた形へ糸が変わっていく。接続された手の見た目はゴブリンの手そのもの。




 ゴブリンが軽く握れば、それは思いのままに動く。




 奪われたものは別のものになってはいるものの、元に戻ったわけだ。






 先ほどの突然の暴挙による恨み、手を戻されたことへの感謝。複雑に混じりながらゴブリンはいつものごとき鳴き声を出したつもりなのだろう。






「アリガトウ」




 いつものように鳴いたつもりが、人間の発声になっていた。自分の声を正確に聞くことは本来できない。発した音と本人の耳に届く音は異なるためだ。内側にこもった声を本人は歪曲して認識し、第三者は本質をつかんで聞き遂げる。




 だがゴブリンの焦りは尋常ではない。




 雲は優越さからか、嘲笑をさらに濃くした。






「きみのては・・・きみのこえは・・・ぜんぶ・・・あのにっくき、てきのものだよ」








 感謝すらも忘れ、己の敵を内側に秘めさせられた弱者の表情。




 絶望へと至ったゴブリンの表情を前に、雲は祝福する。








「・・・おめでとう・・・きみは・・・まほうをつかえるようになった・・・あのてきがつかったまほうを・・・ぎじゅつをもほうできるようになった・・」






 雲からすれば残骸でしかなく、残飯でしかない。その程度の人形使いの一部。どうせ捨てるものでも使い方によっては有益だ。何も持てず、弱者のままのゴブリンにとっては最高の祝福だろう。






 人形使いよりかは劣るであろう魔法。




 人間の言語を発生できる器官も移植済み。




 手もくれてやった。器用さなら元の手よりは有用。






 所詮は残骸の押し付けたもの。そこまでは強くなれない。だがそこまで弱い存在でもない。








「ア、ア、アアアアアアアアアアアアアア」




 ゴブリンが悲鳴を上げ、両手で己の頭を押さえうずくまる。






 それすらも笑って見下す雲にてこの一連は終えていく。










 悲鳴を上げ、疲れ果てたゴブリンは意識を失っていた。厩舎の床に転がったまま無防備だ。目覚めたくない思いと、目覚めなければいけない本能が同時にうごめいていた。




 夢にも浸れない現実の重さ。




 やがて目を開け、体を起こした。




 誰もいない。この空間には先ほどの雲はいない。ほかの魔物もいない。時間もそれほど立っていないのは天窓からさす光でよくわかっていた。




 敵の一部を移植された。仲間の命の敵が己の体に秘められている。移植された手はまさに敵そのもの。今すぐ切断をしてやりたいが、だがその手から流れる魔力の質は上質だった。今感じている心の叫びすら、上質な力によって向上された知性からなるもの。




 ゴブリンとは本能で生きる魔物だ。




 そのなかに少し知性があるだけのもの。飼い主には手を出さないだけの知性だ。




 今のゴブリンには確かな知性と、確立された自我がある。




 そのくせ訴えかける意志があった。




 雲を殺せ。




 雲を倒せ。




 次期、魔王を殺せという意志。




 喉につけられた異物が神経を通し、ゴブリンに訴えかけていたのだ。それどころか移植された手ですら雲の姿を思い浮かべれば、勝手に動き出しそうになった。己の意志をもったのに、誰かの意志が勝手に支配しようとしてくる。






 己が己でなくなる。




 その足が地につかない感覚のまま、ふらふらと歩き出した。厩舎を出て、外へ。




 光が己の体を照らす温かみ、それも気づかない。いつもは人がいる光景が、まったくの無人ですら興味がない。ただふらふらと歩み、突き進む。変わっていく街並みも、情景すらも届かない。






 そのくせ、つまずくこともない。ただ順調に歩みが進まっていく。






 やがて辿り着いたのは開けた通り。






 昔のゴブリンでは気づかなかった。だが今のゴブリンならば見えるものがある。この地には人の意志が沈んでいる。どんよりと闇が地面を汚し、その闇の結晶それらは人の魂の欠片であるということ。




 ここは英雄を殺したところだった。






 その際に使われた人の魂の欠片が転がっていた。悪意も漂っていた。






 これらも意志を奪われ、勝手に使われたものたち。




 なぜかほっとして、ゴブリンは地面に尻をついた。足をだきよせた体育座りで、闇に体をひそめた。害は一切ない。雲の意志なくして、これらは効力をもたない。哀れな残骸たち。






 ぼっとして、闇を見つめた。




 その先に一つ人影を見た。暗闇で覆われてなお、人の形を保つ唯一の結晶体。どんな状況であっても絶望することなく、この場に鎮座する人影。






「なるほど、お前もやられた口か」




 その言葉は音に反響しない。




 直接ゴブリンの耳元でささやかれた気がした。人影とゴブリンの距離は離れているにも限らず、その声は近かった。






「俺の魂は、この場に散らばっている。だからどこにいても、俺はいるし、いないともいえる」




 その人影は不敵に笑った気がした。この闇の中でも自我を保つ強者。ゴブリンは首を傾げ、ただ見つめ続けた。その際、強く雲を殺せという他者の声に支配されかけたりもした。抵抗する力も弱くなりながら、せめて最後の意志を人影に託すかの如く見つめた。






「あの外道は、お前の体に変なものを埋め込んだようだな。意志を奪われかけているように見える」




 人影はつづけた。






「お前がゴブリンである以上、人類には害だ。本能で動くだけの魔物は死ぬべきだ。だが、少なくてもお前は違うようだな。そう考えればお前の飼い主も簡単に思いつく。怪物だろう?あの外道を飼いならしているとも思えない。飼い主に内緒で外道は仲間を駒にしたわけか。最低だな」






 人影は肩をすくめた。




 そのくせ憤激を混じらせた口調でもあった。






「外道に報いをくれてやるのもいい。少なくても意識を奪おうとする異物を抑えてやってもいいか・・」






 その憤激の声はゴブリンには聞き取れない。






 だが声に出したことで踏ん切りができたのか。




 人影は問う。








「交換条件をやる。お前を助けてやる。意志を守ってやる。そのゴブリンには異常な力も制御してやってもいい。使い道を示してやることもできる・・・ただし条件が一つ。外道を押さえつける呪いをお前にかける。この呪いはお前の意志を奪わない程度のものだ・・・」








 人影が目の前に急激に表れ、手を差し伸べた。




 この手を受け取れば条件は満たされ、制約は満たされる。ゴブリンは意識を保てるし、自我は侵害されない。手に入れた力を使える技術を手に入れる。






 その手をつかもうとした瞬間、横手からゴブリンの腕をつかむものがいた。






「・・・帰るよ」




 影のごとく、気配もなくつかんだ正体。




 人形のごとき感情はない。だがあくまでも生きた人間の彼であった。少し呼吸があれているのか、額にはわずかな汗が流れていた。急いでいることはわかるし、焦っていることもわかる。彼の疲れ切った様子を前にゴブリンは首を傾げた。






 力を手に入れるチャンス。




 少なくても自我を侵略する呪いを跳ねのけるチャンス。




 本来ならばゴブリンは抵抗し、人影の提案を受け入れるべきなのだ。




 だが自然と逆らう空気はない。うなずくことでゴブリンは受け入れた。






 掴まれたまま、ゴブリンは歩き出す。先ほどゴブリンが通った道順を逆に戻っていく。彼がどんな様子であるかはゴブリンにはわからない。




 背中越し、柄だけが飛び出した布でまかれた剣のようなものしか見えなかった。




 だがつながれた手からは濡れた感触が強くあった。




 手汗が強かった。主人たる彼は本来汗すらかくほど動かない。




 手汗なんてもってのほかだ。




 乾燥したような、命をもたない物のような生命。その主人には意志があり、感情がこもっていた。






 先ほどの場所から大きく離れて、彼の足は止まった。それに合わせてゴブリンの足も止まった。




 ゴブリンの心を埋める雲を殺せという意志。




 その意志に目の前の相手を殺せという意志もあった。




 雲を殺せ、ガーレシアを殺せ。




 怪物を殺せ。






 呪いが脳裏を支配し、だが最後の意志で抵抗をする。




 この場に満ちた悪意は主人のもとへ集まっていく。ゴブリンと主人を隔てるように悪意の闇が集結していった。主人に対しての敵意を悪意が感じったのだろう。






 だが攻撃したいわけじゃない。抵抗をしている。






 そのさなか、暖かいものがゴブリンを包んだ。






 気づくのは一瞬。




 気づいたときには彼に抱き留められていたことだった。








「・・・ごめんなさい。ごめんなさい。本当にごめんなさい。君の仲間を守れなくてごめんなさい。一人にしてごめんなさい。怖かったと思う、つらかったと思う。それでもしなくちゃいけないことがあった。でも言い訳にはならない。僕には謝ることしかできない」






 突然の謝罪。




 暖かい感触。先ほどの雲がしてきた暴挙でなく、配慮からのぬくもり。




 そんな感傷にすらゴブリンは浸れない。




 呪いが、彼を殺そうと訴える。悪意がそろそろ行動を映しかねない状況にまで進んでいく。






 もう我慢できず、彼を軽く突き飛ばした。この突き飛ばしは危害を加えようとしたものではない。逃がそうとしたものだ。






 それでもゴブリンは衝動に支配された。






 そして己の首を絞めた。






 誰の首でもなく己の首。






 殺せというのであれば、自分を殺す。少なくても、怪物たる主人を害したいとは思えなかった。もしこれが雲だけを殺せというのであれば、呑み込まれた。だが主人は違う。確かに外道の親玉で悪役そのものであってもだ。直接殺したいと思うほど、今のゴブリンは弱くない。






 その姿を見て、主人は唖然とした。




 そのくせすぐ復帰し、ゴブリンの首を絞める手を必死にはがそうとしていた。弱弱しい力、この世界における最弱の力でゴブリンの自害を邪魔していた。






「だめだ。だめだ。だめだ。そんなことをしちゃいけない。自殺だけはしちゃいけない。自分で自分を殺すことだけはしちゃいけない!!君だけが生き残った意義を忘れちゃいけないんだ!!」




 だが彼の力ではどうしようもならない。




 底辺では魔物に勝てない。




 ゴブリンが自害する意志すら止められない。




 


 その瞬間、主人は背中にかけていた布を地面に落とした。布をはがし、出てきたのは銀一色の剣。それは聖なる波動を帯びた退魔の剣。聖剣をつかみ、ゴブリンのほうへ。






 それを呼吸ができず、ぼっとしてきたゴブリンの手へ向けた。






 それで手を切り落すのかと自然とゴブリンは思った。




 それすらも悪くない。




 意識を奪われるぐらいなら切り落としたほうがましであった。








 だが主人は違う。




 それを押し付けてきた。








 その聖なる波動は、己の呪いがこめられた手の力を薄くする。殺せという意志が、緩和されていく。




 聖剣は人間しか作用しない。




 だが今のゴブリンの手は片方は人間の物。






 そして呪いとは違う声が届く。






 契約せよ。




 わが主人となり、己が敵を断ち切れ。




 我は主人に力を与え、主人は我以外しか使用できない。どの武器も永遠に使えず、我のみで作用する。






 生涯すら聖剣にささげる制約。






 その代わり、一切邪魔はされない。




 そういう契約の声だった。




 殺せという呪いの声と契約せよという声。




 ゴブリンは迷わず、契約を選択した。






 人間にしか契約できない聖剣。呪いの手は人間の手である。喉は人間のものである。ゴブリンと接続された時点で人間の血とゴブリンはまじりあっていた。






 だから条件は満たされる。




 己の体を聖なる波動が包み込み、呪いを殺す。移植された器官はただの上質な魔力源となった。聖剣の柄を握り、己の意志を取り戻した。






 契約完了。






 我は主人のためにある。




 主人は我以外を使用できぬ。






 その言葉と共に聖剣は沈黙した。




 状況が変化し、ゴブリンは満足げに気絶した。








 再び目を覚ませば、宿の布団にくるまっていた。隣には椅子に座ったまま、寝ている主人の姿。ゴブリン人形でありながら人間の姿。呪いは一切ない。




 ゴブリンは知能が上がっている。与えられた異物によっての知能である。だがそのことに感謝はせず、ただ主人に対し申し訳なさが先に立った。




 手を伸ばし、椅子から下に向かった彼の手に軽くふれた。






 その接触からか彼は目を覚まし、ゴブリンと目が合った。






 そして一人と一匹はお互いの役割を果たす








「おはよう」




「ぐぎゃ」




 彼はいつも通りの挨拶を、ゴブリンは返還される人語を逆手にとって鳴き声を作った
















 本来の歴史ではゴブリンは聖剣を持たない。




 また雲の描く未来に聖剣を持つゴブリンは存在しない。






 この二つに反する流れ、それは彼が生み出した結果であった。


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