騎士団、冒険者、その他 最後の設定集 後は秘密

 騎士団サイド



 マッケン


 王国の英雄 マッケン・フリード。精悍な顔つきが特徴、イケメン設定。また、整った顔もあるが、普段の優しい行動が人から好かれ、おのずと女性人気も高い。

 王国に剣と忠誠をささげたものがなれる騎士団の団長格。魔王軍の進行を何度も防ぎ、王に奇跡の剣とまでよばれた男


 本編でも若干出ているが裏表がはっきりしている。人から好意を得るために努力をかかさず、英雄に相応しい行動を心掛けている。黒い部分もあるが、明るい部分もある。それらは自分のためであるが、その行動の先にあるのは王家のためである。汚いこともするし、色々する。試しもするし、脅しもする。されど全ては王家のため。自身を明るい英雄とかし、人の注目を集める。その己自身が王家に忠ずることで平穏を作ろうと行動している。


 王家に忠ずる理由は、自身を肯定したこと。実力を認めて、高位における立場をもらえた事。マッケンに連なる一族の立場を王が保証したこと。色々あるが、それらは本編で記すかもしれないし、記さないかもしれない。


 一応ぎりぎり善の立場。


 皐月とはベルクでたまたま出会った。トゥグストラという暴走戦車を支配する、非常に影の薄い存在。また独特の闇をまとった無表情から、感情の抜けた人形のごとくマッケンから見えている。接点をもち、どういった人物かを知るために声をかけた。


 現在、声をかけたことに対する後悔、および声をかけてよかったという二つの感情をもっている。声をかけたことによって、マッケンが対応せざるを得なくなったこと。かけて良かったというのは、王国の立場の人間として、危険人物を知ったことによる準備ができるからである。


 皐月とは敵対ぎりぎりの中立を保っている。知性の怪物と呼ばれ、非道の数々をこなす別の意味の英雄。マッケンを正義とするならば、皐月は悪となる。ただし現在における力量はマッケンが上をいく。社会的立場、軍事においてである。ただし影響力に関しては良い悪い問わず皐月の方が僅かに上を行く。




 レイン・アーバクイス



 少女騎士。年齢不明。見た目 13~14



 マッケンが率いる団の一員。感情豊かであり、見た目相応の行動をする。ただし子供の用に無邪気さを表に出していくばかりでなく、騎士団としての規律を意識している。


 戦闘能力は高い。格闘術だけならば、高ランクの冒険者を相手にしても引けをとることはない。大会へんにおいて勇者とそれなりの応酬を繰り広げる程度には強い。


 皐月を異常な存在とみなしている。英雄マッケンに憧れるレインと、それに一切靡かない皐月。また影のように薄く、幽霊みたいに視界から消えている部分もある。感情をけした大人の存在が、他の大人たちにはない現象。


 独特の闇をほこり、全てに対して毒をまき散らす。そういう風に皐月を見ている。ただし大雨で濡れていたレインを皐月が拭いたシーン。そのシーンで一瞬皐月を悪い部分だけではないと判断しかけてしまう。されどアイゼンの死体の醜態、およびその後の気配の変わり具合から、ただ者ではないと判断する。具体的には氷の棘のごとき刺激をまきちらし、影のような気配は毒々しい闇へと成り代わる瞬間のこと。それらを書こうとしたが文章が長くなりすぎたためカットされた。



 これ以上書くと本編のネタバレになりそうなため、設定を省く。






 勇者


 ニゼル


 年齢不詳 


 活気に満ちた英雄。この世界において勇者とは魔王討伐の責務を負うわけではない。魔物や人々を抑圧する存在への敵対者としての象徴。王国の民ではなく、他国の民である。ただし勇者において国籍は不要であり、無用のもの。犯罪を起こすことはできないが、ちゃんとした手続きさえ踏めば、いかなる国に入ることを許される。絶対例外制度と呼べる、特典満載。



 絶対中立の宗教組織から生み出された人民救済システム。弱者のために強者をくじく。マッケンよりも過酷な人気を得る努力を強いられることで有名。数多くの勇者たちが肉体は無事でも、精神的に病んでいく職業。勇者の敵は魔物ではない、人間であるとすら言うものもいる。


 絶対例外制度は宗教組織が世界中に蔓延っているから出来ること。王国にも存在し、組織から王国の大会で人気を得ろという指示を得て行動していた。指示だけでなく、本当の意味で人々を救おうとしている。自分が活躍し、勇者というものに興味を持たせる。支援を得るためでありながらも、それらの支援を私的に使おうというものは一切ない。


 現在作品の中で最も心が綺麗な存在である。


 皐月が起こした大会での地獄絵図、拷問、脅迫に関し強い憤りを感じている。感情面に支配されつつも、勇者としての意識が理性を保っている。決勝戦でオークを吹き飛ばし、皐月を両断しようとしたのも理性的な面からである。ただし、皐月が手を挙げて降伏しようとしたため、それを理性が両断を止めてしまった。感情的に降伏を認めず、そのまま戦闘が続行。オークを殺す寸前で放たれた皐月の一言が、勇者という感情を引き起こし一瞬ためらって行動を停止。其のすきをオークに付かれて、刃先で刺されたわけである。


 勇者のパーティーが女性だらけなのに関しては疑問を持っている。ハーレムを形成する意図はなく、ハーレムがたまたま出来ているから、そのままにしている。女性に対し興味はあるけれど、行動をしようとは思わない。仲間に対し、覗きとかといったことは一切していない。しようとすらも思っていない。




 クキ


 現在、最強。


 トゥグストラの頭突きを食らい、突進を食らっても怪我だけで済んでしまう人。また怪我をしても、尋常ではない回復力が即座に怪我をいやす。強固な肉体のため、怪我を負う事も少ない。けがを負わせても回復してしまう。


 皐月の魔物全軍と戦っても、殺しきれない人。時間差があれば、確実に負けているのは魔物さんたち。大会という時間制限だからこそ、たまたま勝てた。それだけである。



 戦いに明け暮れているが、皐月に関して高く評価している。また周りの情報などに興味はなく、誰かの評価なども関係がない。



 以上。




 クイール


 大会予選でリザードマンに負けた人。


 クイナ


 皐月に二回戦で、脅されたと思い込んだ人。皐月の心にエルフとは距離を置こうと思わせた人。精神的ダメージという点ならば、クイナが最初。





 フーリー



 少年。年齢不明。ただしレインと同年齢の見た目。



 薬師。それなりの腕前であり、皐月が信用する数少ない少年。皐月との出会いは冒険者に絡まれたフーリーを皐月が流れ的に助けたシーンからである。皐月は一切助ける気もなかったし、逃げようともしていた。ただしフーリーが皐月に助けを求めたこともあり、人々の目を気にしたために皐月が絡まれから救助。


 その後、なんやかんやで交流がある。


 今まで皐月が冒険者ギルドに下していた薬草は、現在フーリーが買い取っている。冒険者ギルドに登録していないがゆえに買いたたかれるのと、店が小さいため買取金額が同じのフーリの店。その二つを天秤にかけることなく、フーリーへと売る。フーリーも皐月もお互いが必要な存在だと認識している関係。


 フーリーがいなければ怪我をしていたオークとリザードマンの傷薬はない。また現在における薬ももっていない。皐月がいなければ薬師としてポーション製造もできず、製品が生み出せない。お互い生活のためと割り切りながらも、一歩引いたフーリと皐月の立ち位置のためか意外と仲が良かったりする。


 皐月が大会で優勝し、色々悪行を重ねて以降、店が荒れることはなくなっている。今まで子供の薬師ということで成りたての冒険者や、ベテランもどきの冒険者たちにいちゃもんをつけられていた。だが、皐月が悪行の名をあげ、知性の怪物と蔑称を得てからは一切ない。知性の怪物に好かれ、お互いに金銭のやり取りと交流が深いフーリーに対し、手を出そうとするものはなくなっていたりする。フーリーに手を出せば、怪物が報復に出るという噂があり、かといってベルクに薬師は多くもない。ポーションを手に入れるにも数に限りがある。


 需要と供給。そのバランスのためにフーリーのところに客人は訪れざるを得ない。一回店にくれば、平穏であり他の薬師の店とは違い落ち着いている。フーリーのところに来ていた乱暴者たちが他の店へと行き、結果その他の店の客たちがそこから離れている。客たちが渋々訪れたフーリーの店が好印象であり、付き合いを開始。



 客層はある程度上品であり、温厚な冒険者などがいる。上流階級人が最近は訪れる。また悪行を重ねてきたマフィアもどきも、この店においては礼儀をわきまえている。


 知性の怪物が常に使うフーリーの薬。値段も手ごろ。性能も値段以上。誰よりもどこよりも確かな評判が皐月によって生み出され、その影響力は品質を証明している。誰もを貶めて、誰も信用しない人形のごとき怪物が信用するフーリーの薬。それらを求める色々な立場の方々が礼儀をもって、店を訪れるからである。


 ベルクにいる元々の小さい悪の組織さんは、フーリーの店では最も礼儀正しい。知性の怪物と敵対したくない商人サイドも、フーリーの邪魔をすることは一切ない。


 皐月と関わって、初めて立場が良い方向に行った人であったりする。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る