ハリングルッズ グラスフィールの商人サイド設定

ハリングルッズ



 王国の経済におけるGDP一割規模の富を得る巨大組織。奴隷、武器、麻薬、密輸、色々な悪事を働く。ただし犯罪だけでなく、法律に適したものを扱うのも多い。商人相手には優しく、また客である一般人にも一定のやさしさを見せつけているため、民衆からは実は嫌われていない。貴族が不当に釣り上げた製品の価格を格安で史上にばらまくなどといった点、生活必需品の値段を極端に上げたりしないという点。色々優しい部分もある。


 民衆の目の届く範囲にハリングルッズの製品がある。


 皐月が所有するオークとリザードマンの武器は、実際ハリングルッズが制作したものだったりする。


 品質良好、耐久性意外と良い。価格もお値段相応。



 ただし冒険者や傭兵などから恐れられている。なぜなら冒険者や傭兵はハリングルッズに対して妨害をしろと上から圧力をかけられる時があるため。その報復を恐れるあまり、ハリングルッズには極力関わりませんというスタンスを自らアピールせざるを得なかったいりする。


 敵対者には容赦しない部分から、一部から恐れられる。





 リザ



 年齢不明。見た目年齢 15から17


 ハリングルッズのアサシン。淑女のようなゴシック丁の服装。上品でありながら、時折見せる狂気は可憐な淑女から想像できない闇がある。


 また名前に関しては不明。


 リザがリザと名乗っているのは、皐月が所有するリザードマンの種族名から上二文字を採ったものだったりする。相手ごとに名前を変えるため、誰よりも数多くの名前を持っている。


 扱うスキルは、自身の気配を消すという気配遮断という安直ネームスキル。姿、形も人の目に認識させない。戦闘力に関しては皐月のトゥグストラとリザードマン、オークを相手に引けを取らせないぐらいの強さ。大会の予選で数百人程度で入り乱れた戦いで生き残ったオークとリザードマンの防衛力プラス、地獄絵図生産のトゥグストラ相手だろうと、負けることはない。勝つことは実際ない。引き分けを一人で持ち込める実力者。



 格闘能力も一流であり、並みの戦士ならば簡単に首の骨を折ってしまう。


 気配遮断が唯一聞かなかった相手は皐月一人。また異常で歪で、悍ましいほどの闇を抱えた相手を見たのも皐月が初めてだったりする。狂人は見てきた。偉人も見てきた。英雄も見てきた。勇者も遠目で見てきた。王も貴族も色々陰で見てきた。しかしながら気配遮断に気付き、リザという正体不明相手にも表情一つ変えない存在相手だと、途端に勢いを失う。皐月が良い例。



 リザの最も苦手な相手が皐月である。





 皐月と最も話し合う異性であれど、甘ったるい空気は一切ない。あるのはお互い意識した会話と、脅しあい、および毒の吐き出しあい。皐月とリザ、お互いがお互いを信用できない相手と認識し、言葉では信用できると口に出す間柄。戦闘行為もグラスフィールの墓場で経験している。


 ただし皐月はリザ自身を信用できなくても、リザ自身を嫌っているわけではない。むしろ感謝する場面もある。就職に関して、リザに助力を求めたことすらある。また本編で他の人間のアルバイトを斡旋してほしいと無理を利かせた点もあり、意外と好印象だったりもする。


 本編で色々あり、皐月をハリングルッズに引き入れた人物。引き入れた結果、色々と皐月が問題を無自覚に起こし、立場がハリングルッズの中で一時不安定になる。ただし、大商人からの支援、色々な組織から皐月というブランドの価値を評価され出すと、リザの立場が大きく上昇する。そのため、皐月を必死にハリングルッズにとどめさせようと努力している。



 皐月に見えない鎖をかける立場であり、指示を出す立場なのは今のところリザだけ。ほかの人間は皐月に命令する権利を持たない。そこに優越感を感じるというわけではなく、そこに不安という点を抱えている。いつ命令されたことに対し、反抗してくるかと警戒をしていたりする。皐月を知性の怪物としてみなし、人に服従することすら嫌う獣と考えているため。





 黒いフードの男



 年齢不明。


 性別 男(推測)



 村の借金取りの仕事を皐月とこなす。仮面をかぶり正体を隠すのは、不手際があった際、少しでも皐月の狙いから部下を守るため。自分の身を守るという点よりも、仮面をかぶることで皐月の記憶に残らせるため。



 正体を隠していることによって、正体を暴こうとするであろう皐月から時間を稼ぐため。その稼いだ時間で部下を逃がすという考えのもと。



 ただしその考えは村人を脅そうとしているシーンで掻き消える。村人を武装した部下たちと共に圧力を最初にかけたのは、村人の命を守るため。皐月が知性の怪物として名前が知れ渡っているため、虐殺されることを恐れたためであったりする。金を貸したのに、返す相手を殺されることほど無意味なことはないとしっているからだったりする。



 皐月が来る前に借金を返させる。そのため皐月を入り口付近で待たせたが、結局心配した皐月が村に入ってきたため、その計画はご破算。あとはどうにでもなれと皐月に丸投げした。



 皐月が来た瞬間、皐月を見た瞬間村人の気配が変わったことを実感する。自分たちが押さえつけて、命の危機を与えたときよりも、皐月が村長と語り合うシーンの方が危機感を与えていることに気付いたため。あまり語らず、表情も変化しない人形のような皐月の前に、村長が勝手に暴走した。そこから場面が急展開し、誰一人死ぬことなく無事に借金返済の約束を取り決める。奴隷に関しては仕事上しなければ、採算がつかないから提案したが、皐月の睨み付けによって黙った。



 その村から情報が漏れ出し、他の村へ。そのまた別の村へと皐月という異常な人物の情報が口コミで流れる。そのあと、皐月が他の村へ入場。あとは流れ作業的に村長、および責任者の心を砕きつつ臨んだ約束を取り付ける。



 誰一人死んでおらず、傷ついてもいない。奴隷にもなっていない。ただし責任者の心が折れている。村長の自尊心が砕けている。人間とみなさない怪物の視線の前には、誰もが反抗する気力を作れなかった。



 ハリングルッズから皐月へと手紙を送れと指示される。その手紙は皐月以外読むなというものだったが、字が読めない皐月が、お願いという無表情圧力の前に屈服。口に出して読まされる。


 手紙の内容を聞いた部下と自分の命。それら両方が原因で心に重責を負う。ハリングルッズからの粛清を覚悟したが今のところおとがめなし。










 大商人



 グラスフィールの都市に住む豪邸の主。本編ではあまり出ていないが、実力は相応のもの。商売のためならどんなこともするが、敵を作りすぎるという点だけはしていない。また、グラスフィールの都市の商人のまとめ役であり、情報通。


 皐月が訪れた際、遠くから一目みた瞬間に、失敗作と理解する。人間の失敗作とは感情を消し去り、人を引きずり落とす文化的欠陥品のこと。一応あってたりするが、悪意に飲み干す皐月の姿はやがてハリングルッズを破壊するだろうと勝手に思い込んだ点。そのイメージをもって、失敗作と称した。それらに巻き込まれたくないがために、皐月が目の前に来る前に屋敷に逃げ込んだ。


 賠償としてハリングルッズに大金が後日送られる。皐月名義のためにハリングルッズは益々皐月をけすわけにいかなかったりする。


 そのあと、皐月が隣町の住人虐殺という事件を起こしたと勘違いされた。その勘違いから邪魔するものをけすのではなく、邪魔になったものをけすというイメージに成り代わる。関わろうとしない中立のものを自ら消し去り、敵対するものすら躊躇う非道の怪物としてもイメージされる。


 大商人が考える以上に皐月のやったことが大きくなりすぎて、敵対する意図をけす。降伏したわけではないが、肥大化する皐月の悪影響の下に潜り込むことで、自身とグラスフィールの商人たちの未来を守ろうとする。皐月の情報を商人たちにいち早く伝えているのも大商人。





 グラスフィールの商人さんたち。



 隣町住人虐殺事件、それらのせいで隣町に投資していた商売全てがご破算になった商人もいる。また皐月に若干関わろうとしていた商人も、色々な情報を聞く際に敵や中立を保つことが不可能と判断。大商人が後日に作り上げる大商会に金銭を出す。商売を邪魔された商人たちは、皐月自身に恨みを持とうとしていない。情報を常に得ようとしているが、皐月の邪魔をしたくないから得ようとしているのみ。隙を見つけたとしても、それがワザとだとしたら恐ろしくて報復する気力すらない。脅された村たちから皐月の情報を集め、大商人から与えられた情報をもとに、皐月のイメージを構築。それらをグラスフィールと王国全土にばらまいた元凶だったりする。

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