王城 その1

 彼は騎士がいる前では目覚めることは無かった。起こすこともなかった。騎士は震える体を押さえつけて、仲間の下へもどっていた。


 余裕がなかったのだ。


 狂った化け物の存在に心がいっぱいいっぱいだ。


 戻ってきた騎士は、仲間達を集めた。


 リーダー格の騎士がひどく怯えている様子に仲間達が心配そうにしていた。

「...あ、あいつはおかしい。狂ってる」


 彼のあの状態を一人だけ知っているには、少々心ぼそかった。心配そうな仲間達、また自分のために、ぼそぼそとこぼしだした。


 それとなく彼がどうしていたかを伝え、落ち着かせるように息をはいた。


 仲間達はそこで彼の異常さを実感し、戦慄を走らせた。リーダ格もそうだが、仲間達も知っていたことを更に上書きされていく。


 彼への恐怖。それがしっかりと更新されていった。


 彼護衛チームの騎士達は、ただ狂った支配者を王城まで連れて行くだけ。連れて行くだけだからと心に刻み、今ある恐怖を消し去ろうと努力していた。


 そんな騎士の思いなんかしらず、穏やかな表情でねている彼。絶対無理とまで思える、ありえない夢をみていた。



 自室で携帯をいじっている夢だ。実家の自室。そこで彼は今時古いパカパカ開く携帯をいじっていた。


 その画面には連絡がありましたという報告画面だ。それも一個ではない。何十個も一ページに移らないほどの記録。


 携帯の通話記録に端から端まで、誰かとの通話記録があった夢。


 彼が人付き合いが多すぎて大変で困る。そういう悩みがうまれている世界。彼の現実ではありえないものだった。


 その通話相手の顔を思い浮かべる。記憶に無い人の顔が浮かんでいた。ただ、その世界では知らない人の顔ですら疑問に思わない。


 そういうものだから、夢はありえないことが起きる。そのありえないという認識すら消えてしまっている。


 ここは移ろい行く世界だ。


 常に場面が変わる舞台に、常識は不要とばかりに消滅させられている。


 また夢でみる人は、記憶になくても一度あったことがある人の顔が映るらしい。

 彼も同じようにどこかで会って、忘れてしまった人の顔がうつっていた。その顔をよく思い出してみれば、彼が受けてきた面接官の顔だというのがわかるが、そのときは考えもしなかった。


 かつて彼を説教をし、あきれた顔を浮かべた人たちですら彼の通話記録の中の住人としてでていた。


 ありえないものをうかべている。


 人付き合いも大変というものが。


 もう電話大変だという疲れた顔を浮かべながら携帯をいじっていた。今の彼からすれば羨ましいものを夢としてみていた。


 実際は、電話がかかってきたらネットで検索して、相手の正体をつかんでから応対するというのに。


 夢の彼は、正反対だった。



 体の疲れ、頭の疲れはやがて癒えていく。疲労が消えていけば、脳がやることは唯一つ。目を覚ますことだ。


 目覚めたくない無意識と、目覚めさせようとする本能。


 それはどうしようもなく、本能が勝利する。勝負にすらならなかった。


 脳は感情で動かない。


 いかなる本人の願いであっても、規則正しく脳はしっかりと仕事をこなすのだ。


 夢の世界に突如として亀裂がはしる。携帯をいじっていた彼は、いつのまにか崩壊していく世界に気づいた。小さな皹はやがて大きなものとなり、その亀裂から光があふれ出す。


 光が世界を覆いつくしたとき、彼は目覚めた。



 目をあければ、眼前にいるのはリザードマンだ。その背後にはオークがおり、いつもと変わらない怖い顔で笑っていた。


 しかし、突然目の前に何かがいれば人間は反応するのが当たり前だった。


 それも彼のことだ。常人よりも過敏に反応するのは予測できることである。


「…」


 無言で頭を後ろへ勢いよくそらした。背後にあるのは馬車の壁だ。硬い壁にばしっと頭部をぶつけ、良い音がなった。


 凄く痛かった。痛みが、かすかに残るありえない夢の余韻に浸らせることをさせてくれない。また少しあった睡眠への欲求も吹き飛んだ。


「…」


 ぶつけた箇所を押さえて、俯いた。少し痛みでなきそうになるも、彼は必死にこらえた。


 彼が寝ている間に馬車は動き出している。狼は消え去り、障害はなくなった。妨害するものも、襲うものもいない。


 邪魔はなかった。



 止まっていた馬車は、しつこいぐらい状況を確認してから歩みだしていた。



 痛みにもだえている間もがたがた揺れるのだ。振動が頭を襲い、ぶつけた箇所が更に痛くなる。


「....」


 その移動中、魔物が彼を覗き込んでいたのは、暇だったのもあった。また面白かったのもある。


 だが普段の主人とは違う顔を見たかったのが一番だ。


 宿ですら、隣の音にびびり、静かにこそこそと動く主人だ。そんな主人は魔物が寝付いてから、戸締りなどを行って寝床についている。


 そして誰よりも早く動き出す。魔物がおきるより、彼はおきるのだ。


 知らないのだ。


 彼が寝ている姿を。


 魔物たちは見たことがなかったのだ。


 こんな穏やかな寝顔でねる主人を。


 不躾とわかっていても、見ずにはいられなかった。普段とは違うものといえば、大体彼が決意を定めたときだけだ。


 それは精神的に負担がかかるから見たくは無い。


 しかし、別の怖くも無いものなら見てみたい。そういう魔物の感情が覗き込むという行動を起こさせていた。


 その二匹は今、目をそらしていた。彼が頭をぶつけたのは自分達のせいだとわかっていたからだ。


 怒られるかもしれない。


 また怖い顔になるかもしれない。


 魔物たちにあるのは、自分達の心配だった。その心配も必要ないものだが魔物たちは深くは考えない。


 彼は今頃、寝ていたことを気づいたからだ。


 いきなり目の前にいたことは凄く驚いた。


 魔物たちにびっくりしたものの怒ることはありえない。寝ていた自分も悪い。そもそも怒るという考え自体がなかった。


 ぶつけた箇所を押さえながら、顔をあげた。目をそらす魔物たちは放っておいて、馬車を見渡した。


 何も変わらない。がたがたと揺れて進んでいることがわかるだけだった。


 無言でいる彼。何も発さず何も生み出さない。


 魔物たちも緊張感にのまれ、いつ、いつ怒られるのかという近い未来を描いて想像に怯えていた。


 がたがた。


 馬車は、やがて道を進み大きな城門へと到達した。王城と城下町を保護する巨大な壁はいかなる魔物も攻撃も通すことはないだろう。壁の頑強さも結界の力もベルクの町とは比べられないほどの差があった。


 一つの町の金で作られるのと、王国全体の税金から作られたものでは予算が違いすぎるのもあり、比べることじたい間違っていた。


 全ての馬車は停止し、先頭の馬車、護衛騎士が一人だけ離れた。その馬車のリーダー格は、門へ近づいた。


 騎士が門番に話しかけ、それに応じる門番。門番の仕事は門を開けること、と閉めること、余計な人間を寄せ付けない


 その己の職務を果たすことだけに集中するものの姿があった。


 門番が指示を出した。手振りではあるが、背後に控える者が反応した。門ごしではあるが、内側にいるであろう仲間に声をかけた。

「あけろ」


「了解」

 帰ってくるのは簡素なものだった。


 内側の門番は、錠をはずし、閉じていた門を開く。ゆっくりと開かれる門の間からは、城下町の景色がのぞいていた。


 隙間からは騒々しくも、人々が活発に己の職務に励む姿がある。それは知らないものから見れば何かのイベントなのではないかと思うぐらいの活気があった。


「馬車が通るぞ、道をあけろ!」


 大きな注意するような声を発した門番。


 馬車が通るということで、通りから人が少しずつ離れていく。そこにあるのは訓練された軍隊のような規則性があった。


 見慣れたものなのだろう。大きな通りから人が離れ、ようやくとまっていた馬車は動き出した。


 馬車がいても人々はかわらない。少しの間行動が制限されるだけだが、脇にそれている間でも動くものはいる。


 たとえば口とかだ。


 たとえば脇を通るだけで目的に行ける足。


 その人々の声、通りを歩く人の音。さまざまな音が交錯している。生気に満ち溢れた町の住人による音の数々は、出迎えるように馬車を叩いていた。



 馬車は通りをすぎ、やがて王国の中枢たる王城へ入っていった。



 城の中に入る。それは彼にとって珍しいものであった。


「凄いな!」

 勇者が感嘆した表情を浮かべあちらこちらを忙しく視線を動かす。他の勇者PTの一員たちも大体同じようだ。メイドは別にむすっと正面だけを見すえている。

 他の参加者達。とくにクイナ

 クイナに関しては目が点のようだ。村で暮らし、ある程度の冒険をしてきたエルフにとって、今回の出来事は初めてなのだろう。


「あ、あたしのむ、むらのほうが凄いわ」


 精精ぼそぼそと強がるので精一杯だった。


 レインも普段街勤務であり、警察でたとえるなら地方警察の人間が本庁に来るようなものだ。

 それなりにものめずらしさなものがあった。


 クキは面倒そうにしているだけだ。


 そんな人達と違い、一人だけ無感情の表情でいるものがいた。


 彼だ。

 ぐるぐると世話しなく動く参加者達の顔とは違い、彼は無関心のようにしている。参加者達と違う点、彼はただまっすぐ前へ、具体的にいえば、誘導する騎士達を見ているからだ。


 城に入るのは初めてではない。それなりに珍しい名所とかは回ってきたぼっちは、木造の城をたくさんみてきたのだ。お金を払えばある程度の中身は見せてもらえる歴史上の偉人の家。


 その歴史上の家は木造であったが、この城は石造りであった。


 その程度だった。


 別に感慨深いものもうかばない。石造りの城の主は、どうせ考えは違う変わり者だとしか思っていなかった。


 歴史上の偉人たちの家は、流れが本などでつかみ取れるからこそ、感情をいれることができる。人は身近なものほど感情を爆発させるのだ。近くにあればあるほど、その思いはましていく。


 歴史上の偉人達は、ほとんどの人間が最初に知るのは教科書からだと思われる。そして、その中でも有名どころにあがる常識はずれの武将がいたはずだ。


 しっかりと教科書に刻まれた人生の記憶。大きく領土を広げ、内政にも力をいれた変わり者の男。変わり者がやってきたほとんどの事は誰かがやっていたことだ。


 大切なのは、うまいところだけをまねした所だ。徹底的にまねして、作って、利用して。


 何回も裏切られ、平穏が訪れれば、また戦争。その繰り返しでいつの間にか巨大になった支配領域。その男に恐れ、いつの間にか男に対して周辺諸国が手を取り合った。周辺諸国が結託し、取り囲むように男を狙ったのだ。何度も手をくんで攻めては、撃退されの連続だ。


 うまいこと追い詰めてもどこかで逃げてしまう。運も実力のうちという言葉がある。それがぴったりとあてはまるのが男であった。


 何回も死にそうになり、何回も生き延びる。襲われては倒し、狙われては踏み潰す。凶暴な野獣のように貪欲にしつこかった。敵に回り続ければ、街ごと寺ごと燃やし尽くす魔物のような残虐性も秘めている。


 全ては野望のため。


 そのために男は一番重要視したのは何かといえば、油断をしないことだった。


 慎重だった。相手よりも大勢の兵を連れ、蹂躙した。誰もがあまり数をもっていない鉄砲と呼ばれる武器も多用した。


 それだけでも怖いから、柵もつくった。反乱が怖いからある程度優しい一面もみせた。


 徹底的な効率主義でもあったのだ。


 そういう男も。


 そんな男も簡単に死んでしまう。運がよすぎる男もついにはそれも消え去った。信頼していたかどうかは知らないが、男の部下ではかなりの地位を持つものの反乱によって命を落とす。


 教科書だけで簡単に偉人の生涯がよめるのだ。日本という国、自分の国の歴史。普段何も考えずに平和に過ごせるものが、昔は違う。昔はこういうことがあったというギャップの差が人をひきつける。


 他の偉人に関してもそうだ。

 図書館でもいけば数々の偉人の世界が読み取れる。だが、歴史に興味がないものは、教科書の偉人だけで十分なのだ。



 簡単に手に取れる教科書だからこそ、一番有名な人間の生涯をよみとれる。彼が住んでいた国の根源こそ、よく描かれているのだ。


 織田信長。


 豊臣秀吉。


 徳川家康。


 全ては密接に関係するからこそ人は興味をもつ。同じ国、その過去。同じ人種。政策、当時の考え。


 彼が日本という国で生活した中で。日本という国に思いをはせるたびに。


 そういった事柄が頭に浮かぶ。


 近くにある。それが思いをはせる最低の条件だ。興味があればお金を払えば偉人の城には入れるのだ。


 事件があったとする。住んでいる国でおこれば、人は憤慨し、対処を求めるだろう。それは近くにあるからだ。自分に影響があるかもしれないという感覚と、犯人に対して同等の価値観から物事を押し付ける人の考えが生み出すものだ。


 押し付けられるほど、近い。


 時に、事件をしった人々を動かす起爆剤にもなるかもしれないのだ。



 だが逆に海外での事件なんか何か思うところがあっても本気で動こうとは思わないと思われる。余程の変わり者ではない限り、遠い国のことなんか知ったことではないはずだ。


 事件の犯人に対して、何かしら思うことはあるだろう。だが、その程度だ。


 その程度で終わってしまう。


 変わり者しかそれに興味も深い考えも生むことはないのだ。


 遠い。


 距離が遠く。言語の壁も大きい。それらにより自然と人は距離を離す。遠く、自ら離れるものに密接な関係を築くことはできはしない。


 どこかで妥協して、近づくからこそ初めて興味をもつのだ。


 世界史。


 また教科書の話だ。

 簡単に海外での出来事を知ることのできる

 世界史の教科書を読んで海外という身近ではないものにも思いをはせることもできるだろう。その本こそ身近にさせる媒体だ。海外の出来事を簡単に詳しく、密接に教え込んでくれるからこそ引き付けられる。


 手にとってわかる。


 面倒な説明もない、簡素な説明が淡々と描かれている。


 そこを詳しく調べるかどうかは人の考え次第だ。だが、ほとんどの人は世界史の事細かな内容はわかる言語で書かれているものを読むものだ。読めなければ意味が無い。


 課題でもなければわざわざ調べながら海外の歴史を調べていくという手間はしないのではないだろうか。


 遠い。言語の壁は近くて、遠い。本というものがあっても、言語がそれを遠ざける。中身が詳しく書いてあっても、わからない。


 それに大体の人が海外よりも自国のことのほうが調べる人も多いはずだ。


 彼もまた同じだった。


 この国の歴史がわからない。何をどうしているのかがわからなければ感情をいれようがない。何もわからないし、文字が読めない。


 会話は通じるだけだ。理由はわからないが。


 文字がわからないのに、歴史なんか知ろうとも思わなかったのだ。彼はふわふわと浮いたような感覚で日々をすごしている。一刻も早く地に足をつけなければいけないのに、未だにできてはいない。


 この王国にとって彼はよそ者だ。

 王国内で住んでいるとはいえ、彼にとって海外なのだ。異世界であろうと日本じゃないのだから海外だ。


 そういう排除意識が彼にもある。


 不安定な立場なのだ。



 そんな状態で異世界の一国のものに感慨を見出せるわけも無かった。一時のものめずらしさより、今は安定を望んでいる。


 余裕がない人間には城の記憶を取り込もうとする気力はないのだ。





 彼はただ黙々と歩いていた。浮いているのは社会的にだけでなかった。この場でも浮いていた。


 誰もが何かしらの感情を表す中、彼だけは無表情だ。


 騎士たちは、参加者達のはしゃっぎっぷりを何処か馬鹿にするような表情で見ている。都会の人間が田舎の人間を見るような顔だ。だが、その表情には少し陰りがあった。


 例年ならば、何時もどおり馬鹿にして終わるだけだった。



 今回は違う。

 彼への畏怖が騎士の見下す感情に浸らせない。そうした思いで早く目的地に着けと思いながら案内しているのが騎士だ。


 傲慢を恐怖で叩き潰した彼を侮るものはいない。





 やがてたどり着いた。


 今回の目的地。


 城の中だというのに今まで見たものよりも大きな扉があった。城門よりは小さいが、建物の中というものを考慮してみれば、巨大といっても差し支えないだろう。その扉の両脇に二人の兵士がたっていた。その兵士は王国の騎士であるが、ただの騎士ではない。


 王の側近であり、直属の装備。護衛であり、王国最強の矛でもある。


 近衛兵だ。その二名は、参加者達を見つめていた。案内してきた騎士が参加者達がついたと報告。見ればわかることだが、必要なことだった。


 何事も連絡、報告。


 わかっていても、聞かなければならない。


 二名は、報告を聞き、参加者達に背を向けた。二人は片側ずつ扉の前に移動した。


 鍛え上げられた手は、門を押していく。


 玉座の門。


 通路と、玉座を分断する大きな扉。


 一枚の壁と思える扉が二つに綺麗に割れていった。


 近衛兵は、そろそろ扉が最後までいくところで、目配せをした。お互いの顔を見て、また状況をみて。


 同じタイミングで口を開いた。

「ようこそ!勇敢で実力のある出場者たちよ!!」

「ようこそ!勇敢で実力のある出場者たちよ!!」


 割れた扉を最後まで押し切った近衛兵が歓迎の声をあげた。大きくも響く時間は短い。


 大会があるたびに同じ事をいっているものだから慣れているものもある。だがそれでも二名同時に発生することは意外と難しい。


 彼はようやく気づいたのだ。


 深く考えていなかった。


 相手、王様だ。情報だけではなんとなくしかわからない。記憶としてわかっていたことが、実際にやってみないと本当の意味では理解できない。


 情報という上辺だけが彼を支配していたのだ。たかが引きこもり。それが一国の代表者と会う。


 その出来事を知っていても、どこかで信じられないという思いがあった。だからこそ今まで無表情でいられた。


 今は無い。


 震えることこそないが。


 自分の立場が思った以上にやばいのではないか。そういう状況をようやく理解したのだった。

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