第823話

「……じ、自首しますって、どういうことですか、師匠!?」


「どれもこれもあれもこれもありませんわ!! 言葉の通り、パラケルススを殺害したのは私ですのよぉ!! もう、自責の念に堪えられませんわぁ!!」


「……しっ、師匠!!」


 三人ともその場に固まって動かなくなる。

 まさかの展開である。


 推理ものと思わせて、犯人が自首してくるとは予想外。

 というか、12話かつ各話500文字未満という短い尺の中で、どうやって推理ものをやれというのだろう。


 ただでさえこっちは疲れているというのに。


 そこのところ、メタ的に考えれば、ギャグオチになるのは分かりそうなものである。


「とにかく!! 今回の一件の犯人は、私ですのよぉ!!」


「……し、師匠、落ち着いてください。まずは、落ち着いて、話を整理しましょう」

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