第817話
「くそー、朝倉の奴、全然口を割らない。絶対にあいつが犯人なのに」
「おつかれさまですポン。ノエル先輩」
「おっ!! ポン子!! なんかすごく久しぶりな登場な気がするな!!」
「そういうメタ発言はやめるポン!! なんで師弟揃って真面目にやらないポン!!」
仕方ない、だってそれがノエルと朝倉だから。
取調室から出てきたノエルを労ったのは、彼女の後輩刑事のポン子であった。
彼女はノエルに紙カップに入ったコーヒーを渡すと、ほうと溜息を吐き出す。
「本当に、あの朝倉が犯人なんですかねぇ」
「そうだろう。いや、そうに決まっている。なぜなら、ノエルの長年の刑事としての勘がそう呟いているから」
「ポン。勘だけでモノを言っちゃいけないポン」
「探偵ものなんて、余計なことに首を突っ込んでナンボの世界じゃないか!! ポン子、ちゃんと刑事ドラマを見て勉強したのか!?」
「そもそも、ファンタジーで刑事ドラマというのがナンセンスなんだポン」
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