第752話

「とにかく、出てきてくださいまし!! 私と勝負ですわ!!」


「朝倉くん、これはいったいどういうことかね!! 説明したまえ!!」


 やんややんやと、パラケルススが熱血教師ポジションで朝倉に迫る。


 ちっ、仕方ねえな、と、今度は片言ではなく、本気な感じで答える朝倉。

 彼女は颯爽と学ランをその場で脱いだ。


 その下に隠れていたのは、どう見ても物理的に隠すことのできない、特攻服。


 大陸最強夜路死苦。

 赤い文字が刺繍されたそれを見せると、きゃぁと、悲鳴がクラスに満ちた。


「そういうことだ先公」


「まさかお前」


「この学校に来れば、まっとうにやり直せるかと思ったんだがなァ。ハードラックは俺のことを、放っておいてくれないみたいだぜェ」


 そう言うと、朝倉は声のする校庭が見える、教室の窓側へと移動した。

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