第726話

 昼ごはんが終われば、次はまた勉強の時間である。


 ここからは外に出て実地訓練――座学で学習した内容の実践という訳だ。


「ではカミュ。火柱を起こす魔法陣を、ここに描いてみなさい」


「――えっと」


「カンニングはなしですわよ!!」


 魔法陣の基礎系がまとめらた参考魔導書を開こうとしたカミュ。

 それを先んじて南条が止めた。


 うぅ、と、少し不安そうに魔導書を閉じるカミュ。

 おっかなびっくりに、カミュは魔法の杖でまずは円を描いた。


 さて、問題はその中に、いったい何を描くかである。


「えーと、火の属性はなんでしたかしらね、さー、さー、さー」


「さー?」


「さー、さー、さーん」


「――三角!!」


 円の中に内接する正三角形を迷わず描いたカミュ。

 しかしまだ、格、志向、思念の四つの要素が残っている。

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